2013年1月13日「私たちに伴われる神様」Tヨハネ4:12-16

序−私たちは、いろいろなことで不安や恐れを覚えます。頼るべきものがなく、孤独を感じることもあります。しかし、イエス様を信じて救われた私たちが、このような考え方を持つ必要はありません。

T−神様が伴われる−12
 なぜなら、まず神様が一緒におられるということです。12節。神様とのつながりは、目に見えない愛でつながっています。どんなに安心なことでしょうか。ここで、「誰も神を見た者はありません」と言っていますが、神様との神秘的なつながりがあります。それは、信じた人が集まる教会です。私たちクリスチャンが集まる時、私たちだけが集まるのではなく、神様が一緒におられるのです。マタイ18:19-20。人の集まりは、互いに争い、勢力を広げようとします。私たちが神様と一緒に集まる時、私たちの中に神様の愛が作られるのです。争いのない、むしろ豊かに分かち合う新しいつながりを作り出します。
 クリスチャンが集まって、神様を賛美し、祈る時、世の人々が集まる時に感じることとはまったく違う強い力を感じます。神様がその民に現れるからです。私たちは、神様の臨在を求めて礼拝をささげます。神様が見えるわけでないが、不思議にも私たちの心は、世の人々が知ることができない強い力を感じるのです。これが、神様の愛の力です。私たちは、神様を礼拝する中で、神様が私たちを世の何よりも愛してくださることを感じます。神様が私たちを守り、導いてくださることを感じるのです。
 イエス様を信じると言いながら、自分は悲惨で窮していると考える人々がいます。そう感じる理由は、自分が信じて受けた救いがどれほど途方も無い高価なすごいものであるかが分からないためです。物質的なことも必要です。私たちは食べなければ、生きていけません。しかし、重要なことは、心です。私たちが互いに愛する時、小さな助け、支えだとしても、神様がそれを豊かにしてくださるのです。クリスチャンの集まりは、神様の愛が供給される神秘的な泉です。ここに来る者だけが、神様の御前で大切な存在とされていることを悟るようになるのです。以前のように人の認定を受けて自分の価値を見る必要はありません。争う必要もありません。神様が愛し、認め、神様の恵みと守りの中で生きて行くからです。誰でも神様のうちにある者は、神様が自分に美しい豊かな人生を与えてくださったことを知らなければなりません。神様の恵みは無限です。なぜなら、神様の愛が私たちのうちにまっとうされているからです。
 神様が私たち一人一人に願うことは、私たちの霊的造り変えが成し遂げられるまで、神様の愛と恵みは供給されることです。私たちが豊かに生きるためには、この神様の泉を守らなければなりません。私たちが御言葉より他のものを拠り頼んだり、高慢になって罪を犯したり、悔い改めなかたり、神様の恵みを祈り求めないならば、その泉はつまってしまいます。

U−御霊が助けてくれる−13
 私たちが神様を知らない時は、動物と対して違いはありません。「衣食足りて礼節を知らずば禽獣に等し」と言われた人間が、イエス様を信じて変わります。何と、イエス様を信じた者には、主の御霊がその人のうちに臨み、住んでくださるというのです。そして、新しい命に生きるようになり、自分が神様の御前にどんなに尊い存在であるかを悟るようになります。ヨハネ14:16-17,イザヤ43:4。。
 これは、聖霊の働きです。13節。現代の人々は、まさに病の中にあります。これを直すことのできるのは、主の御霊にほかなりません。聖霊様の価値は、世の何ものにも代えられません。ですから、御霊がうちに住んでくださる私たちは、最も幸いを受けた者と言えるでしょう。本来神様に造られた人は良いものであったのに、罪によって禽獣のようになってしまいました。しかし、御霊が臨むならば、私たちは天使よりも尊い者となるのです。
 聖霊様は、私たちの内なる人を治療してくださる方です。人は、肉体だけ病気になるのではなく、心も病気になります。肉体の病気は、病院へ行けば治療してもらえるけれども、心の病気はずっと抱えて生きなければならないかもしれません。現代社会は、多くの人が心の病で痛んでいます。人の心は、造ってくださった神様に直してもらわなければなりません。私たちの心の中の病んだ部分を聖霊様に癒していただくのです。特に、人の怒りに満ちた言葉は、人の心を傷つけます。多くの人が心の傷のために、心病んでいます。
 私たちは、自分の前にどんなことが置かれているか、どんな困難が待ち受けているか、知ることができません。しかし、荒野のような人生を旅すする時、雲の柱、火の柱をもって、私たちの人生を導いてくださいます。私たちが危険な世で生きていますが、出エジプトの民が荒野を40年間も生きることができたのは、御言葉を持った共同体だったからです。私たちもまた御言葉を持っており、神の御霊が働いています。御霊は、私たちの心の深い傷を治療して、私たちの心と知覚を目覚めさせてくれます。
 御霊の助けなしには、人は変わることができません。人が御霊の力と治療によって成し遂げられる変化ほど美しいものはありません。神様は、私たちを愛してくださって、私たちの偉大な教師であり医者である聖い御霊を与えてくださいました。御霊は、私たちの祈りさえも代弁してくださいます。ローマ8:26。御霊は、私たちが洞察力を持つようにしてくださいます。ヨハネ14:26。初めはとても揺れ動くのですが、後には揺るがない信仰を持つようになります。詩篇51:10。このようにして、聖霊は、私たちの人生を導いてくれるのです。御霊に拠り頼まなければ、私たちは不安と恐れの中で不安定に生きるようになります。平安がなくなるからです。私たちから、この平安が回りに流れて行きます。

V−神の御子をくだされた−14-16
 神様がこの世に行われた最も偉大なことは、御子イエス様を送ってくださったことです。ヨハネ3:16。誰でもイエス様の福音を聞いて、救われることができます。この手紙を記した使徒ヨハネは、主に出会った人です。14節。御子は人として来られましたが、その中に愛と真理が満たされており、真実な方でした。そして、イエス様を信じる者はみな、変えられて、新しい人となりました。コロサイ3:10。
 神様は御子愛しておられました。すべてのものより御子を愛され、御子がすべてでした。神様は、「わたしはこれを喜ぶ」とイエス様について云われました。マタイ3:17。ところが、神様はこの御子を私たちにくださったのです。これは、すべてのものを私たちにくださったようなものです。御子イエス様が私たちに与えられたということは、神様の愛がどれほど驚くべきことかを教えています。世を変えてくれるのは、神様の驚くべき愛です。神様は、すべての人が御子の名によって救われることを願っておられます。神様の愛は制限がありません。
 神様が自分を愛してくださったということを知る者は、この愛から抜けることをしないように努めます。留まることを願います。16節。私たちが神様の愛を知って、信じたならば、この愛の中とどまらなければなりません。自分のすべての必要が神様の愛で満たされ、自分のすべてのことが神様の御心で行われることを信頼しなければなりません。そうしなければ、神様の愛は、その人の中にとどまりません。
 人の心には、世のすべてを所有したいという欲心があります。自分の力で世の良いものを手に入れようと躍起になります。しかし、それは滅びへ続く道を選ぶようなものです。私たちが真実に生きることができる道は、世の良いものを何も持たず、ただ神様お一人だけで十分だと満足することです。人よりも評価されずとも、多く収入を得られずとも、神様だけで満足する人には、神様がともにいて満足を与えてくださいます。神様の特別な力が、その人に供給されます。
 私たちが神様のうちにとどまるならば、神様も私たちのうちにいてくださいます。まさに、これこそ同行二人(どうぎょうににん)です。イエス様を信じた時から、主の御霊が私のうちに住んでくださり、私とともに人生を歩んでくださる、なんて尊い素晴しいことでしょうか。世で誰も頼るべき人がいなくても、人生を一人で歩んでいると思わないでください。神様こそ真に頼ることができるお方です。救われているのに、神様に頼らないことほど愚かな空しいことはありません。一人で不安や恐れの中にいるなんて、今すぐやめるべきです。
 イエス様を信じておられますか。「だれでもイエスを御子と告白するなら、神はその人のうちにおられます。」15節。神様が私たちのうちにおられるなら、主の御霊が臨み、内に住んでくださいます。私たちが神様の愛ゆえに互いに愛するならば、神様がともにいてくださいます。マタイ18:20。



Tヨハネ
4:12 いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。
4:13 神は私たちに御霊を与えてくださいました。それによって、私たちが神のうちにおり、神も私たちのうちにおられることがわかります。
4:14 私たちは、御父が御子を世の救い主として遣わされたのを見て、今そのあかしをしています。
4:15 だれでも、イエスを神の御子と告白するなら、神はその人のうちにおられ、その人も神のうちにいます。
4:16 私たちは、私たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛のうちにいる者は神のうちにおり、神もその人のうちにおられます。


ヨハネ14:16 わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。
14:17 その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです

ヨハネ14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。

コロサイ3:10 新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。

詩篇51:10 神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。

ヨハネ3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

マタイ18:19 まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。
18:20 ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。

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