小グループで聖書を学ぶ

生まれて良かった(イザヤ9:1〜7)

「心の門を開いて」

 今日、世相は大きく変わり、生きにくい時代だと言われています。仕事も、家庭も、学校も先の見えない、混沌の中にあります。この箇所は、国の分裂や他国の攻撃で苦しい中にあった人々に対するメッセージです。しかし、この箇所は救い主イエス様の預言として有名です。私たちにとってクリスマスとは何かということが、そこに示されています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 この時代の神の民が置かれた状況と、その時の彼らの心の状態がどのようなものであったと記されていますか。
・1〜2節/


2 苦しみや不安でいっぱいだった民の心を「闇や陰の中」のようだと言っています。神様を知らずに、背を向けて歩んでいた人の心は、太陽に背を向け、自分の前にできた影を踏むようだと言われます。人の心には、どんな陰、闇があるのでしょうか。いくつかあげてみましょう。(参考/詩篇9:9,68:6,イザヤ61:1,ヘブル12:15)



3 人は、孤独感、劣等感、自己嫌悪感、過ちや癒されていない過去の傷、性格上の悩み、罪責感、失敗や挫折感、恐れや不安感、空しさなどを抱いて生きています。家庭の歪みや混乱した家庭生活のために、生い立ちの傷を受けています。様々な人間関係を通して悲しみ、苦しみ、怒りや憎しみを持ちます。評価や責任の重荷で心痛めながら働いています。あなたはどんな心の陰や闇を抱えて生きておられましたか。



4 このような心の陰や闇を抱えて生きるのは辛く、空しいものです。これらのものが、人生に悪影響を及ぼし、時々何かの時に現れて問題を引き起こします。イエス様が来られたことは、そんな私たちの心にどうしてくださるのでしょうか。
・1〜2節/
・ヨハネ1:4-5/

5 光が見えない私たちの心に、救い主が来られたのです。イエス様は、私たちを心の闇から解放するために十字架にかかられました。ですから、イエス様が来られたことは、心の傷や悲しみ、憎しみや怒り、不安や空しさでいっぱいの人生に、救いの光として輝いたということです。救い主イエス様という光を心に受けるとどうなりますか。
・イザヤ 58:8/
・Tペテロ1:3/

6 救い主イエス様は、私たちの心の闇や陰に光を注いでくださるために、光として来られたのですが、どのようにして世に来られましたか。なぜでしょうか。
・6節, ルカ2:11〜12/
・イザヤ53:2~5, Tペテロ 2:24 /

7 イエス様は、赤ちゃんとして世に来られ、人として貧しく、辛い生活を味わわれました。労働の苦しみも経験されました。人の無力さに悲しみ、涙を流されました。心の葛藤、試みも経験されました。人々から嫌われ、憎まれ、蔑まれました。人が経験する闇や陰のようなものをすべて受けられ、負われたのです。ですから、私たちの人生のすべてをご存知です。イエス様自身、私たちが経験する以上のことをその身に受けられました。私たちの心の闇、陰のすべてをその身に、十字架で負われました。イエス様は、この福音を知った者がどうすることを願われましたか。
・ヨハネ12:35〜36/
・ピリピ2:15〜16/

8 私たちの自己像を傷つけてしまう原因の一つに、否定の評価があります。愛されていない、受け入れてもらえない、という人から受ける拒絶感が、やがて自分自身による自己否定になり、自分を傷つけ、束縛するようになります。イエス様を信じて、救われるということは、私たちがどういう存在であることを認識させてくれるのですか。
・ヨハネ1:12/
・イザヤ43:4/

9 あなたが赤ちゃんの時から、イエス様はあなたの救い主です。生まれたその時から、あなたの罪も傷も負って下さいました。あなたの人生の闇や陰の所にイエス様に来てもらいましょう。「大丈夫だよ。わたしがその時の傷や痛みを受けたよ。その時もあなたを愛したよ。あなたは赦されているよ」というメッセージを聞いてどう思いますか。



「命の実を刈り取ろう」

 イエス様を信じて生きるということは、新しい命に生きることです。人生は変わります。自分の予想もしない人生がイエス様と共に歩む人生に用意されています。愛された存在として生きるのですから、自分がどのようになるのか、先は楽しみです。ですから、生かされていることは、恵みです。生まれて来て良かった、のです。生まれて来たことは、感謝です。あなたはクリスマスのメッセージを学んで、どのような思いと決心に導かれましたか。ヨハネ12:35〜36。

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