小グループで聖書を学ぶ

33 主がお許しになるなら(Tコリント16:1〜12)

「心の門を開いて」

 15章から16章への変化は、読む者を驚かせます。よみがえりのことから実際の教会生活のことへ、永遠の展望から現実のプランへ急激に内容が変わります。崇高な永遠の命やよみがえりのことも、教会の具体的な問題につながっています。救われて罪の赦しと永遠の命を与えられ、からだのよみがえりの約束を覚えて、現実の信仰生活にどう取り組んで行くのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 まず、苦難を覚えていたエルサレム教会を助けるための献金についての指示です。迫害のせいか、大きな災害があったのか、エルサレム教会は経済的危機に陥っていました。どんな指示がされていますか。献金で気をつけることはどんなことですか。
・1〜3節/
・Uコリント9:5〜7/
・Tテモテ6:10/

2 ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンの間には、習慣や文化の違いがあり、弟子たちの間にも論争が起こり、そのための会議が開かれたこともありました。そういう経緯のある両者間で献金の支援が行われるなら、これはどんな機会となるでしょうか。
・使徒15:1〜2,28〜29
・Tコリント12:25〜26

3 次には、パウロの活動旅行計画が記されています。とても特徴的な表現がされています。どんな特徴ですか。それは、プランのどういうことを示してか。
・5〜8節/


4 「通るつもりでいます」「たぶん滞在するでしょう」「冬を越すことになるかもしれません」というように、いずれも不確かなプランになっています。けれども、パウロという主の働き人は、適当でいい加減な人なのでしょうか。使徒パウロは、不確かに言う根拠を示しています。どんなことですか。それには、どんな意味がありますか。
・7節/
・ヤコブ4:15/

5 パウロは、無計画、行き当たりばったりであったのではなく、どこへ寄って、どこに滞在してと計画を立てました。しかし、「主がお許しになるなら」あそこにも行こう、そこにも滞在しようということでした。「主がお許しになるなら」という意味は、もし主がくつがえされるならば、その指示に従う、ということです。「どうして神様は私の計画通りしてくれないのか」と怒ったり、失望したりすることはありませんか。
・箴言16:1〜3/
・エレミヤ29:11/

6 パウロは、自分の全生涯が、主の権威の下にあることをわきまえていた人です。自分のために十字架にかかり、罪の赦しと永遠の命、よみがえりの約束を与えてくださったイエス様に出会った時から、彼の人生は、肉の考えや罪の思いで計画して突き進む人生ではなく、主に生かされ、導かれる人生へと変わりました。あなたの人生は、どうでしょうか。あなたの人生の運転手は誰ですか。人生の経営は、どう変わりましたか。
・Uコリント5:17/
・ガラテヤ6:17/

7 もう一つ具体的な事柄は、主の働き人が、どう歩むかということに触れています。パウロの同労者であるテモテがコリントへ行くことについて、どんなお願いをしていますか。
・10〜11節/


8 パウロは、党派を作り、妬み争っていたコリントの人たちが、パウロに代わって御言葉を教えるテモテをどう迎えるか、心配しました。それで、テモテを軽んじないように、配慮してくれるよう頼みました。私たちが、信仰に立って、純粋に謙遜に生きようとすれば、周りの高慢な人々は肉の思いで対応してくるでしょう。聖書は、どうするようにアドバイスしていますか。テモテに対するパウロのアドバイスを参照しましょう。
・Tテモテ4:12〜15/


9 もう一人、アポロという主の働き人にもコリントに行ってもらおうと考えています。アポロ自身は、その計画についてどんな反応ですか。結局、パウロは、その計画について、何と言っていますか。
・12節/


「命の実を刈り取ろう」

 「しかし、機会があれば行くでしょう」というのも、主の導きを覚え、主のご計画が進んで行くことを信じているからです。支援献金、旅行計画、働き人について、具体的なことを主に導かれて、主のご計画を思いながら取り組んで行く信仰者の姿が示されています。きょうの具体的な事柄について教えていることを通して、考えたこと、心に示されたことは何ですか。分かち合いましょう。

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