小グループで聖書を学ぶ

6 神の知恵を語ります(Tコリント2:6〜16)

「心の門を開いて」

 変化の多い、多事多難の人生を生きて行くには、知恵を必要とします。これまでの自分の知恵では足りないのは、よく分かっています。世の知恵では、罪を伴うことも知りました。私たちは、どんな知恵を求めたらよいのでしょう。確かな知恵を得ることはできないのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 前回の所で、福音の宣教において、「すぐれた知恵を用いることはしませんでした」「説得力のある知恵のことばで行われたものではなかった」と強調されていましたが、「信仰にまったく知恵はいらない、福音には知恵がない」と受け取る人もいるかもしれません。果たしてそうでしょうか。
・6〜7節/


2 「この世」アイオンとは、時代という意味です。世の知恵は、限られた時代のもの、「過ぎ去って行く」ものということです。事実、歴史を見ると、支配者たちが定めたもの、その時代の思想や知恵は、時代とともに変わり、過ぎ去って行きました。今日、急激に変わる世の価値観、思想に、人々は翻弄され、揺れ動かされています。現代は、秩序が崩れ、価値観の喪失して行く時代と言われています。人々は、今何を基盤に生きて行けばいいのか人生をさまよっています。何が本当の知恵なのか模索しながら生きています。苦しさや虚しさの中にいます。こういう世の状況の中で、あなた自身はどうでしたか。



3 この神の知恵は、時代を超越したもの、不変の真理であり、私たちを生かすものですが、この神の知恵、真理に対する世の人々の反応は、どうですか。(参考/ヨハネ18:37~38)
・8節/


4 では、私たちは、聖書の変わらない救いの真理を、混沌とした世の人々にどのように提示しなければなりませんか。私たち自身、どのように生きなければなりませんか。



5 神の知恵は、「隠された奥義」だと言っています。7節。人々の偏見の中に隠され、罪の思いのゆえに知ることができませんでした。奥義、ミュステリオンは、英語のミステリーになりましたが、謎ではなくて、「神を待ち望む者のために」用意されたものです。その奥義と言われる内容はどんなものですか。(参考/イザヤ64:4)
・9節/


6 神様を深く知ってみると、自分が大切で、隣人も大切であり、自分にふりかかる現実の一つ一つ、自分が出会う事件一つ一つが、すべて神様の知恵で見ることができます。仕事や学び、夫婦の問題や子育て、健康や老いのこと等々の戸惑いや心配について、神の知恵がその意味、取り組み方を教え、導いてくれます。そのように私たちの生活を神の知恵の中で受け止めるならば、私たちに起こるすべてがどうなりますか。
・ローマ8:27〜28/


7 神の知恵は、今まで見たことも聞いたこともないものを明らかにしてくださり、今まで聞いても見ても分からなかったもの、人の心に思い浮びもしなかったものを、分かるようにしてくれます。何という恵みでしょうか。では、このようにすばらしい知恵は、どのように与えられると言っていますか。(参考/ローマ8:9)
・10〜12節/


8 イエス様の十字架を信じて、救われた者は、「神の御霊を受けて」います。御霊によって、私にもいろいろな恵みがくだされることを知るようになります。すると、不思議に心が開かれて、喜びがわいて来ます。感謝の思いも生じて来ます。ですから、私たちは、どのように話し、何を用いるべきですか。そうしなければ、どのようになるのでしょうか。(参考/Tテモテ6:4〜5)
・13〜14節/
・ヨハネ16:13/

9 御霊に聞けば、御霊が神の知恵を教えてくださいます。御言葉を用いて話すならば、御霊が働いてくださいます。神の知恵によって人の言動が分かって来ると、それまで、自分もどんなに罪の言動をしていたか、恥ずかしくなります。神の知恵が分からないと、何事も不平不満になり、肉の思い、罪による言動となりかねません。このすばらしい神の知恵が与えられ、働いていただける保証は、何ですか。(参考/ヨハネ14:16〜17)
・16節/

「命の実を刈り取ろう」

 イエス様の十字架を信じた者は、イエス様の御霊を受けています。御霊を受けた時から、知識が霊的に変化し、悟りが与えられます。知的変化があらわれ、感情の変化があらわれます。すべてがイエス様志向となります。イエス様が喜ばれることを自分も喜ぶようになります。イエス様が愛することを愛するようになります。「キリストの心がある」あなたは、どのように生きて行こうと導きを受けましたか。

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