小グループで聖書を学ぶ

17 聖書の結婚観(Tコリント7:1〜16)

「心の門を開いて」

 結婚は、人生にとってとても大切なことです。神様が与えてくださった祝福です。ところが、結婚に関する世の見方や価値観は大変貧弱でひどいものです。ですから、結婚について聖書からしっかり学ばなければなりません。使徒パウロは、コリントのクリスチャンに起こっていた結婚の問題を取り上げて、私たちに聖書の結婚観を教えています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 ギリシャ哲学には、禁欲を説く教えもありました。放縦が横行していたコリントにいたクリスチャンの中には、酷い結婚の状況を見て、むしろ結婚しない方がいいと考えていた人がいたようです。それに対して、何と言われていますか。
・1〜2節/


2 「不品行を避けるために」結婚するようにと勧めています。これは、ただ消極的に避けるためというのではありません。結婚するように造られているために、互いを求めるのです。積極的に信仰の問題として、結婚しなさいと勧められています。結婚について、聖書の教えている原理はどうですか。
・創世記2:18/
・マタイ19:〜5/

3 結婚は、神様が創造の御業として最も祝福されたものです。それを人間の罪が酷い状態にしていたのです。イエス様も、この御言葉を引用されて、結婚の素晴らしさを説き、カナの婚礼を通して、結婚の祝福を見せてくださいました。結婚が神様の創造の御業、祝福であるということを知るならば、世の不品行や誤った習慣に左右されないように、どうしなければならないと思いますか。



4 放縦のコリントにあって性を卑しいものと見て、結婚はしても、性に関しては、罪意識を感じるというクリスチャンもいました。ただ子孫を持つために関係を持つという考えもしていたようです。「義務を果たす」という言葉を用いて、何と勧めていますか。
・3〜4節/


5 「義務を果たす」「自分のからだについての権利を持ってはいない」という言葉を用いて、互いに夫婦の関係を大切にしなさいと勧めていますが、どんなことが考えられますか。



6 自分の都合だけで相手を求めるのではなく、互いに愛し、睦み会うためにということです。精神的に互いに対する貞潔の義務を果たすことでもあります。また、互いに対して健康の義務もあります。自分勝手に体を疲れさせてしまうことを避け、相手の健康に気をつけてあげる義務があるということです。魅力を失わないように努力する義務もあるでしょう。互いに夫婦の関係を大切にするために、具体的にどうするようにと言っていますか。
・5節/


7 今日、結婚に対して悲観的であったり、自分の生活の楽しみのために結婚を考えない人々が多いようです。放縦のコリントの中でも、混乱していました。独身の人たちに対しては、どのように勧めていますか。
・8〜9節/


8 現代同様、放縦のコリントでは、離婚する人々も多くいたようです。離婚については、事情に鑑みて、勧めています。原則はどうですか。でも、事情がある場合はどうですか。
・10〜11節
・マルコ10:2〜9/

9 結婚は、神様が与えてくださった最高の贈り物であって、驚くべき祝福だから別れるべきではありません。しかし、酷い現実のために苦しみや犠牲を強いられる場合もあり、離婚せざるをえない場合もあったようです。信じていない者と一緒にいるのは難しいのではないかと思っている人々に対しては、どう教えていますか。
・12〜14節/
・Tペテロ3:1〜2/

「命の実を刈り取ろう」

 カルヴァンも言うように、「はじめに、神は結婚を祝福として定められたのに、結婚は人の罪のために腐敗し、不幸をもたらすことにもなって」しまうことがあります。しかし、結婚はイエス様と教会の霊的結合として深い奥義を持つものであり、そこに罪があるゆえに、イエス様の十字架による罪の赦しによって、創造の恵みと祝福が回復されるところとなります。エペソ5:22〜27。あなたは、家庭においてどのような立場ですか。どのような事情を抱えていますか。それぞれの立場や事情において、どう取り組んで行こうと導きを受けましたか。

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