小グループで聖書を学ぶ

2.生ける望みを持つように(Tペテロ1:3〜5)

「心の門を開いて」

 この手紙を受け取った人々は、イエス様を信じて新しい望みを持った人たちでした。しかし、苦難が続いて、霊的沈滞に陥ろうとしていました。落胆が長く続くと、笑いを忘れ、病気になりやすいのです。原因は、苦難ではありませんでした。使徒ペテロは、それに気づかせようとしています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 ペテロは、落胆している小アジヤ地方の聖徒たちを慰め、励まそうとしてこの手紙を書いているのですが、どんなことから書き始めていますか。それが、励ましになるのでしょうか。
・3節前半/


2 落胆している人の前でどうして賛美しているのでしょうか。苦難にあい、落胆している人の気持ちが分からないのでしょうか。いいえ。ペテロも、落胆や絶望を体験しています。どんなことですか。
・マタイ26:33,75/


3 イエス様が捕まって処刑された時、彼のすべての望みがついえました。イエス様に望みをおいていた彼の人生は、徹底的に踏みにじられました。私たちも、問題に出会ったり、体の弱さを覚えたり、思うように事が進まないと、霊的沈滞に陥り、落胆し、憂鬱になります。あなたは、どんなことで落胆したり、憂鬱になったりしますか。



4 しかし、ペテロたちに喜びが回復することになります。神様がどうしてくださったからですか。(参考/マタイ24:34)
・3節後半/


5 ペテロは今手紙を通して、苦難と憂鬱で喜びや笑いが失われてしまった人々の前で賛美しながら、「皆さん、私は皆さんよりもっとひどい挫折を味わい、落胆しました。しかし、イエス様のよみがえりによって、素晴しい神様の祝福と御力を受けたのです」と、証ししているのです。クリスチャンが挫折する理由は何でしょう。(参考/エペソ4:17,Tコリント15:17)



6 私たちは、イエス様の十字架の救いによって「新しく生まれ変わった者」です。滅びを免れ、神様の栄光を受ける者となっているのです。私たちが沈滞する理由は、この自分の貴い身分を忘れてしまうからです。尊い存在である私たちは、悲惨な状況の中にあっても、神様の子どもとしての品性を失うことはできません。これが、私たちの力、祝福です。これに同意しますか。



7 救われて神様の子どもとされた私たちは、イエス様を信じたと同時に、神様から身分だけでなく、ほかにもいただきましたか。それは何ですか。(参考/エペソ1:11~12,18~19)
・4節/


8 人は、これから先のことについて心配や憂いを持ちます。今のことがどうなるか不安になり、心配します。クリスチャンでも、しばしば状況が厳しくなると、この先もっと困難で悲惨になって、到底生きることができなくなるのではないかと悲観するのです。しかし、神様は私たちに約束されました。どのようにしてくださるのですか。(参考/ピリピ1:6)
・5節


9 イエス様の救いを受けたという奇跡は、今も続いています。私たちのすべてのことは、イエス様が責任をとってくださいます。自分を取り巻く状況がどんなであっても、神様が選び、救ってくださった者は、終わりまで守られます。御言葉を確認しましょう。
・ルカ22:32/
・ローマ8:35,39/

「命の実を刈り取ろう」

 −宗教改革のルターは、欝的な体質を持った人でした。ある時落ち込みが激しく、部屋の隅で頭をかかえて座り込んでいました。妻のカテリーナが喪服を着てあらわれました。「誰か亡くなったのか」とルターが聞くと、「あなたの一番大切な方、キリストが亡くなられたのでもなければ、あなたがそんなにふさぎ込むことはないでしょう」と、妻は答えました。彼女の言葉にルターは、落ち込みから解放され、我に返りました。−
 ルターの証しを読んで思うところ分かち合いましょう。今日の学びで受けた慰めや励まし、導きは何ですか。

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