小グループで聖書を学ぶ

13.より弱い器(Tペテロ3:1〜7)

「心の門を開いて」

 妻と夫の関係について教えている箇所ですが、夫婦関係は、社会において個人的な相互関係に関する神様の定めの一つです。いわば、人間関係の根本を教えているということです。神様が人を造られたのは、神の愛を人に与えるためであり、人が他の人を愛するためでした。最も美しい姿は、互いに愛する姿であり、最も醜い姿は、互いに憎み、戦う姿です。

「御言葉の種を蒔こう」

1 まず、人間関係について、隣人について聖書がどう教えているかは、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」ということです。隣人というのは、知らない他人でしょうか。隣人のうちでも、自分に最も近い隣人とは誰でしょうか。考えてみてください。
・ルカ10:26〜29/


2 最も近い隣人は、結婚している人にとっては、妻であり、夫です。ですから、夫や妻が自分の妻や夫を愛さないで、他人を愛するのは、正しいことでしょうか。私たちは、ややもすれば、最も近い隣人を裁いて、断罪し易いのです。身近な人を見ていると、足りないところや欠けや弱さがよく見えるからです。イエス様は、弟子たちが互いに足を洗いなさいというのは、どうするようにということですか。
・ヨハネ13:14/


3 先に、男性への勧めの方から学びましょう。7節の一節だけで短いですが、内容は豊かです。決して簡単なことではありません。夫、男性たちに何と勧めていますか。
・7節/


4 「わきまえて妻とともに生活しなさい」というのは、「よく理解して妻と共に生活しなさい」という意味です。男性が女性を理解することがどれほど重要なことであるか教えています。女性が妊娠して子どもを産むことの大変さ、休みのない洗濯や掃除や料理などの労苦、様々なことについて心痛め、心理的変化や不安が多いことを男性はどれだけ理解しているでしょうか。


5 「妻が夫より弱い器」というのは、感情的に敏感で、傷を受け易いということです。それは、壊れ易いガラスの器のようです。イエス様を信じ、信仰で整えられつつある過程もあります。それなのに、浅はかにののしったり、あざけったりするなら、人格は傷つき、ガラスの器にひびが入ります。小さな言葉一つにも傷つきやすく、長く痛みます。ですから、男性は、自分と同じだろうと思わないで、どうすべきだと教えていますか。
・Tテモテ2:8/


6 夫が妻をよく理解して、信仰にあって支えてくれるとは限りません。自分を理解してくれない夫に対して、妻はどうするように勧めていますか。
・1〜2節/


7 仮に夫が愚かだとしても、妻のかしらだといわれています。夫が愚かだからと妻が自分を主張しようとするのは、愚かな姿です。クリスチャンの妻は、夫を言い負かそうとするのではなく、夫をかしらとして良く認め、仕えることが幸いになると教えています。「無言のふるまいによって、神を恐れかしこむ清い生き方を」しているでしょうか。


8 多くの女性の望みは、自分を美しく見せて、人の注目を浴びることです。そのために大変な労苦をし、お金も使い、精神を病む人もいます。しかし、信仰ある女性はどんな飾りをするように、と言っていますか。
・3〜4節/


9 「柔和で穏やかな霊」とは、心の中に怒りや憎しみがないことです。人々は怒りを抱きながら育ちます。そのために心の傷が多く、その傷のために正しく反応できないことが見られます。曲がって反応しやすいのです。心に怒り憎しみのある人は、自分でも分からないうちに恐ろしい怒りを吐き出してしまうことがあります。あなたは、どうですか。イエス様を信じることで、どうされると教えていますか。
・Tペテロ2:24/

「命の実を刈り取ろう」

 イエス様によって心の傷をいやされた人は、人を理解し、愛することができるようになって行きます。神様に望みを置く婦人は、内面を飾り、進んで夫に従いました。それが、美しく見えました。5〜6節。私たちが人を愛するのは、とても素晴しい神様の祝福です。まず最も身近な人から愛してみましょう。ことばで言うよりも、まずその人を理解しようと努めることが、愛です。傷が大きくてとても愛せないと言う人が、まず理解しようとしてみました。そうするうちに、憎しみの感情が少なくなったそうです。学ぶうちに心に浮かんで来た思いは何ですか。それを少しずつ自分の生活に生かしてみましょう。

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