小グループで聖書を学ぶ

20.霊的リーダーシップ(Tペテロ5:1〜7)

「心の門を開いて」

 教会、職場、家庭、どの場面においても、養い導く者が必要です。でも、世のいわゆるリーダーシップは、多くの問題を起こしやすく、このために人々が痛み、苦しむことも多いのです。苦難の中で歩む聖徒たちに霊的リーダーシップを教えています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 霊的リーダーシップの典型として、教会の霊的指導者である長老に勧めています。「長老」というのは、今日の牧師、長老たちのことです。どんな働きをしますか。(参考/Tテモテ5:17,ヤコブ5:14,Tテモテ3:2)
・1節/


2 長老のような働きは、教会だけでなく、家庭や職場において、人々を育て、教え、導く者に共通していることです。私たちは、どんな立場でどのような人々を教え、育て、仕えるのでしょうか。(例:長老、執事、CS教師、親、上司、年配、兄、姉等々)



3 では、そのように人々を育て、教え、導くのに、何に気をつけるべきなのでしょうか。どんなことをしたらよいでしょうか。
・2〜3節/


4 導く者たちに、「羊の群れを牧するようにしなさい」と言っています。羊は、どんな動物ですか。羊飼いは、どのようなことをしなければなりませんか。そこから、人々を育て、教え、導く者は、どうしなければなりませんか。(参考/マタイ9:36,イザヤ40:11,アモス3:12)



5 まず、「強制されてするのではなく、神に従って、自分から進んでそれをなす」ことが大切です。人々を育て、教え、導く働きをこのような思いでしていますか。


6 人々を育て、教え、導く働きは、「卑しい利得を求める心からではなく、心を込めて」とあります。その働きを神様から与えられた働きとして信仰をもって、「心を込めて」しているでしょうか。そうでないと、利益や評価という「卑しい利得」を求めて、働くようになるからです。そういうことはありませんでしたか。



7 「支配するのではなく、模範となる」ことが強調されています。世のリーダーシップは、支配します。親であれ、上司であれ、誰であれ、命令と指示で支配したがります。しかし、霊的リーダーシップは、模範です。私たちが誰かの模範となるためには、誰を模範とすることが必要ですか。どういう姿勢が大切ですか。
・ヨハネ13:15,Tペテロ2:21/
・Tコリント11:1/

8 育てられ、教えられ、導かれる者の例として、「若い人たち」が取り上げられています。必ずしも、若い人とは限りません。養育を受けて、導かれる者ということです。導かれる者は、導く者に対してどういう態度が必要だと言われていますか。
・5〜6節/


9 信仰によって人々を育て、教え、導く働きは、キリストの苦難を見て、その労苦を味わうことだと言っています。人々のたましいを養い、導くのは、労苦や痛みはあるけれども、栄光ある働きです。聖書は、どんな労苦であり、どんな報いがあると教えていますか。
・1,4節/
・ガラテヤ4:19, Tテサロニケ2:19/

10 人のたましいに仕える時、その人のうちにキリストが形造られるまで、産みの苦しみをしていきます。「再び産みの苦しみ」というように、人を育て導く中で、失敗もあるけれども、再び労苦して育て、導きます。あなたは、どんな産みの苦しみをしていますか。


「命の実を刈り取ろう」

 人々を育て、導くには、大変な労苦とストレスがありますが、イエス様と一緒に分かち合える栄光もあります。今私たちが労苦し痛みながら育てて導いている人々は、やがて主の「御前で私たちの望み、喜び、誇りの冠となる」人たちです。人のたましいのために労苦や痛みがあっても、それに対するイエス様からの称賛と賞が用意されています。私たちには、イエス様の模範があります。人々に仕え、養育し、導くことについて、どのような癒し、励まし、悔い改め等の導きを受けましたか。

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