小グループで聖書を学ぶ

1　神のみこころに従って　（�T列王記1:1〜14）

「心の門を開いて」

　私たちは、困難な時、危急の時どのように対処するでしょうか。列王記は、王の晩年の話しから始まっています。王位継承という歴史ドラマの中で、神様に従う人と神様から離れた人の姿を通して、私たちに信仰にある人生の確かさを教えてくれます。

「御言葉の種を蒔こう」

１　教会学校の子どもたちのよく知っている英雄ダビデ王の老いた姿から始まっています。ダビデ王が、年老いて、介護を受けるほどになった時、どんな問題が起こったのですか。
・1〜2節/
・13節/

２　2節の「世話をさせ」とは、直訳すれば、「看護師とする」となります。介護的な働きをするためでしたが、かつてバテ・シェバ事件を引き起こしたダビデです。女性問題を引き起こしかねません。聖書は、何と付け加えていますか。それは、悔い改めた彼が、どんな心で生きていたからですか。
・4節/
・エゼキエル36:26/

３　ダビデ王は、少し前には、アラウナの打ち場を買って、赦しのための祭壇を築いて、悔い改めのいけにえをささげています。このアラウナの打ち場とは、アブラハムがイサクをささげようとしたモリヤ山です。それは、イエス様の犠牲を示したものであり、イエス・キリストが私たちのために十字架にかかられたところです。罪を悔い改めて、イエス様を信じるならば、どんな心で人生を歩むようになるのでしょうか。
・�Uサムエル24:21,25/
・�Uコリント5:17/

４　ダビデ王と対照的なのが、アドニヤ王子です。どんな人ですか。ダビデ王の状態を聞いて、アドニヤ王子は、どうしようと思いましたか。
・5〜6節/


５　アドニヤ王子は、残っている王子の中で最も年長者であり、父ダビデから叱られることもなく、外見もとてもかっこいい人です。人の目には、王にふさわしいと見えたでしょう。しかし、神の民を治める王を選ぶ時、神様はどのような観点から選ばれるのですか。人の目の評価と神様の選びを見て、思うことは何ですか。
・�Tサムエル16:7/

６　神様は人の心を見ます。主を慕い求め、主に従う心です。アドニヤには、その心がありませんでした。「野心をいだき」と訳された言葉は、「自ら高くなる」という原意から、「高ぶり」とも訳されています。高慢になっていた彼は、心が神様から離れ、肉の自分に拠り頼み、心は空しくなっていました。将軍ヨアブは、ダビデに見放されていたので、権力を挽回したかったし、エブヤタルも、大祭司職を独占するために、この謀議に加わりました。あなたは、どんな時高慢になり、自ら高くなろうとしますか。
・7節/


７　彼らと対照的に、神様の御心を悟っていた預言者ナタンが登場します。アドニヤの王位簒奪を防いで、神様の定めたソロモン王を立てなければなりません。しかし、情勢はアドニヤに傾いています。ダビデ王は年をとって、介護を受けています。ナタンはどうしましたか。その計画、提示には、どのような状況分析や計画遂行の知恵がありますか。
・11〜14節/


８　王が状況を的確に把握することが急務です。年を取った王が混乱するおそれがあったので、ダビデと最もよく話しができる后のバテ・シェバに知らせ、ダビデに王位継承を求めさせることにしました。バテ・シェバが自分が言うだけでは心もとないと心配するのを配慮し、ナタンは、彼女が乗り出せば、後に自分も保証すると約束します。そのような状況で、事を間違えば、アドニヤ勢力によってナタンもバテ・シェバも命を取られてしまうでしょう。信仰をもって、知恵を尽して、いのちがけで取り組んでいます。このような姿から、あなたは、どんな励ましを受けますか。教えられることは何ですか。
・ローマ8:31〜32/
・イザヤ41:9〜10/

９　重要なことは、二人ともいざとなったら、自分自身が行動する必要があるということです。ナタンの姿勢に応えて、バテ・シェバも、この後神様の約束を握って、ダビデの前に出て行くことになります。これは、私たちも同じことです。ただ座して自分の祝福を探し求めるのではありません。私たちも、ただ神様の御言葉を握って、立ち上がって行かなければならない時があります。そうすれば、御霊が働いて導いてくださいます。この二人とアドニヤたちを比べて、大きな違いは何ですか。


「命の実を刈り取ろう」

　自分の肉の力を信じて立つ人々と神様の約束を握って立つ人との違いを見せています。一時期は自分の力を神としている人々が勝利するように見えますが、結果的には、神様が勝利します。神様の承諾がすべての判断の元です。ナタンは最も危険な時に、最も重要なこと、すなわち神様の御心と導きを考えました。敵に対抗することもなく、悩むこともしません。御心に従い、遂行するだけです。世は、このような熾烈な戦いが行われている所です。しかし私たちは、その中で力も権力もありません。どう生きて行きますか。きょうの学びから特に学んだことや導きを受けたことは何ですか。