小グループで聖書を学ぶ
16 相談、助言 (T列王記12:1〜24)

「心の門を開いて」

 「売り家と唐様で書く三代目」という江戸時代の川柳があります。会社も、創業から三代目にはよく傾くと言われます。ダビデ・ソロモン王朝もそうなります。その原因から、私たちへの大事なメッセージを学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 栄華をきわめたソロモン王が死に、ダビデ・ソロモン王朝の三代目レハブアムが王となろうとしています。しかし、その中には、どんな火種がありましたか。
・1〜3節/
・T列王記11:26〜28/

2 エフライム族とマナセ族を合わせてヨセフ族と言われます。エジプトの宰相となりイスラエルの先祖を救ったヨセフの子孫だという誇りを持っていました。しばしば他の部族が活躍すると、妬んで問題を起こしていた部族です。その北部の妬み、反発の象徴が、かつて彼らを治めていたヤロブアムでした。この北部の部族にくすぶっていた火種は、何のために燃え上がるようになったのですか。
・4節/
・T列王記9:15,19/

3 その火種は以前からありました。ソロモン王が民を大事にする政策をし、御言葉に聞き従って治めていたなら、その火種は燃えることはありませんでした。北部の民は、過酷な重税と労役を軽くしてくれれば、レハブアムを新しい王として受け入れると言って来ました。この民の要求は、神様の御言葉と恵みをもって民を治めるダビデの統治原理に戻ることになります。ソロモンの重税と労役による繁栄という統治原理とダビデの統治原理を比べて、どう思いますか。



4 会社の事業でも、個人の生活習慣でも、それが間違いであり、時代や状況に合っていないのに、そのまま続けてしまうことが多いです。以前のまま踏襲し、習慣を続けることの方がはるかに易しいからです。それが、会社の危機を招き、人々の生活を破綻させます。現代社会も、既得権益が改革を妨げます。この北部の民の要求に対して、レハブアムはすぐには答えず、どうしましたか。このレハブアムの態度は、慎重な態度にも見えますが、何かが欠けていることが分かります。それは、何でしょう。
・5節/


5 レハブアムの態度は、統治原理を持っていないということが分かります。ダビデ王の統治原理は、徹底して神の御心と御言葉中心でした。ところが、ソロモン王は、他の国の統治原理と同じになってしまい、自分の思いを満足させ、見た目と利益という肉の原理に基づいていました。あなたの人生は、どんな統治原理で導かれていますか。神様に統治されていますか。イエス様の福音に基づいていますか。諸問題が御言葉によって取り扱われていますか。引用聖句を読んで、考えてみましょう。
・ローマ8:2〜6/


6 レハブアムは、エルサレムに帰って来て、まずどんな人たちに相談しましたか。その人たちは何と助言しましたか。その助言からすると、彼らは、ダビデ王とソロモン王の統治原理のどちらを勧めたということになりますか。
・6〜7節/


7 彼らは、ダビデ王の影響を受けた人たちでした。彼らは、今イスラエルが分裂の危機の中にあって、1つとなるためには、過度な事業や貿易よりも、民を御言葉で養い、愛して、仕えてあげることだと考えていました。しかし、レハブアムは、長老たちの助言を退けて、他の人たちに相談しました。彼らは、どんな人たちで、何と助言しましたか。その助言の結果、どうなりましたか。
・8〜11節/
・16節/

8 彼らは、愚かで、人に仕えるということがまったく分かっていない人たちでした。重税と過酷な徴用に長く苦しんでいた民を労わり、彼らに仕え、民の善なる心が戻って来るようにしなければなりません。王国の行く末を決定付けた助言に目を留めましょう。イエス様は、どうするために来られたと言われましたか。神様は、私たちのどんなお方ですか。
・マタイ20:28/
・詩篇119:24/

9 現代社会では、有効な周囲の助言をもらうことができない人が多いです。全然聞いて来る事もないと困惑する周りの人の声も多いです。相談し、助言を求めるのに、迷惑をかけるのではないかという躊躇もあるのかもしれません。しかし、人生は、助言や相談なしに過ごせるものなのでしょうか。神様は、人を用いてどうしてくだるのですか。
・箴言11:14, 詩篇32:8/

「命の実を刈り取ろう」

 助言を求めることは、自分の好感度を高め、賛同と助けを受けられます。気付きやチャンスに出会い、敵対者をさえ応援者に変えてくれます。相談を受けて助言するなんて、私にはできないという声もあります。しかし、私たちの信仰の分かち合いは、互いに御言葉をもって助言する者となっていく姿です。それは、神様が私たちの相談相手だからです。あなたの助言を必要とする者は誰ですか。詩篇119:24。 (T列王記12:1〜24)

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