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17 不安や恐れを感じたら (T列王記12:24〜33)

「心の門を開いて」

 私たちが新しいことに取り組む時、困難な問題に出会う時、どのような思いになる
でしょう。一躍北イスラエルの王となったヤロブアムは、新しい王国をあらぬ方向へと導くことになります。その時ヤロブアムの心に生じた思いは、誰の心にも生じるものでした。私たちはそのような時どうするのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 一躍北イスラエルの王となったヤロブアム、元々ヨセフ族を治めていた役人であり、これまでエジプトに亡命していた人です。彼は、どういうことを覚えて、王として国を治めなければなりませんでしたか。しかし、彼はそういうことを考えることをしませんでした。彼は、どんな思いになったのですか。
・T列王11:37〜38/
・26〜27節/


2 ヤロブアムは、もし民が礼拝のためにエルサレムの神殿に行ったなら、民の心は結局レハブアムに戻ってしまうだろう、そうしたら民は私を殺すにちがいないとまで考えました。彼は、大きな不安や恐れを感じたのです。誰でも、新しいことを始める時、困難に取り組まなければならない時には、不安や恐れを感じるものです。不安を抱いて、あれこれ考えるでしょう。あなたは、そのようなことがありましたか。



3 民がエルサレムに行ったからと言って、北イスラエルがよければ、戻って来ます。彼がきちんと王の働きをしていれば、自分たちの王をないがしろにはしないでしょう。ヤロブアムは、預言者を通して、神様が北イスラエルの王としてくださると聞いたはずです。自分の働きを評価して民は自分を王としてくれたはずです。なぜ、彼がこのように不安や恐れを抱くようになったと思いますか。



4 いったん王となると、王位に執着し、王権を奪われまいとしたのでしょう。人の心は、不安や恐れを抱くと、疑心暗鬼になってどんどんとマイナスのことを考えるようになり、悪い結果ばかりを考え、愚かな行動をしてしまいます。ヤロブアムは、不安と恐れをあまり、あらぬ方向へエスカレートしてしまいます。どんなことをするようになりましたか。
・28,31,33節/

5 ヤロブアムの政策は、信仰の火種を完全に消してしまいました。歴代の王に影響を与え、やがてアッシリヤに滅ぼされ、捕囚となった北イスラエルの民がイスラエルに戻って来ることはありませんでした。すべては、ヤロブアムの不安と恐れから生じた結果です。このヤロブアムの姿を通して感じることは何ですか。
・U列王記3:3,10:29,13:2/
・U列王記18:10〜12/

6 イスラエル12部族の元となったヤコブは、しばしば不安や恐れを覚え、その度に葛藤し、苦しんでは、神様に立ち返り、信仰に生きた人です。その転換のきっかけとなったのが、ヤロブアムが新王国の拠点とした地、ペヌエルとベテルです。この証しを思い出したなら、彼の人生も王国の行く末も違っていたでしょう。ベテルでの経験とは何ですか。
・1,29節/
・創生記28:10〜15,19/

7 逃亡したヤコブは、家族を離れて旅をしながら、いいようもない不安と恐れを感じて、心は押しつぶされそうになりました。夢にあらわれた神様は、彼を祝福し、決して見捨てないと約束してくださいました。ペヌエルで信仰が変化した経緯はどうでしたか。
・創世記32:6〜8,23〜24,30,33:3〜4/


8 不安や恐れを解消させるステップがあります。まず、不安や恐れの本質を分析します。なぜ不安や恐れを感じるのか。感じさせる対象は何か。次に、分析して一番重要なものを特定します。そして、リスク対策をします。神様の祝福と守りの約束を思い出し、プラスの期待に変わります。それから、その信仰をもって対象に取り組みます。ヤロブアムの場合はどうでしょう。あなたの場合にあてはめてみましょう。



9 私たちが不安や恐れを感じた時、約束を思い出すべき神様の祝福と守りは何ですか。イエス様を信じた者は、どういう者とされているのですか。
・ローマ8:31〜32/
・Tヨハネ4:18/

「命の実を刈り取ろう」

不安や恐れを信仰によって解消させることができれば、不安や恐れは、成長のきっかけとなります。肉の思いで対すれば、そのチャンスを逸し、逃げる方向が悪ければ、酷い結果へ行き着きます。不安や恐れを持ち続ける人生を送ることになりかねません。イエス様がしてくださったのは、私たちの身代わりに十字架にかかって死なれるという圧倒的な愛です。イエス様を信じるならば、罪と滅びから解放され平安が与えられます。この主の愛は、私たちから恐れを締め出します。今日の学びで受けた励ましや導き、気付いたことなど分かち合いましょう。Tヨハネ4:18。
(T列王記12:25〜33)

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