小グループで聖書を学ぶ
20 確立し、強くなるに及んで (T列王記14:21〜31)

「心の門を開いて」

 人は、自分では意識していなくても、何かに影響され、何かに支配され、何かにとらわれて人生を生きています。それが、よいことばかりではなく、その人の人生を曲げ、混乱させ、破壊させるものもあるでしょう。南ユダ王国のレハブアム王の半生を通して学びましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 この箇所には、レハブアム王統治のはじめの部分が記されていません。悪い結果だけ記されています。どうしてそうなったかは、初期の様子から見なければなりません。まず、どんなことが起きましたか。対応はどうでしたか。それは、レハブアム王がどのように変わったからですか。
・21節,U歴代11:1〜4/
・T列王12:13〜14,箴言18:12/

2 謙遜になって統治に励むレハブアム王のもとに、どのような人が移動して来ますか。その人々の影響によって、統治のはじめはどのようになりましたか。
・U歴代11:13〜17/


3 防衛が強化され、国が安定して来ると、レハブアム王はどのようになりましたか。彼がそのようになった結果、どんなことが起こりましたか。私たちが財力や権力を握り、仕事や物事がうまく行くようになったら、どうでしょうか。
・U歴代12:1〜2/
・25〜26節/

4 王の心の拠り所となっていた財宝が、ことごとく奪い取られ、防備の町々を攻め取られました。その結果、彼らはどう反応しましたか。これは、どんな警告となったと言えますか。
・U歴代12:5〜6/
・マタイ6:21/

5 イエス様に救われた者は、神様の愛と恵みの中で生きるようになります。しかし、イエス様から心が離れ、他のものが心を占める時、あらぬ方向へ向かい、悲惨な状態になってしまいます。神様から離れ、御言葉に従わなくなったレハブアム王や民は、何に囚われるようになりましたか。どんな状態になりましたか。
・22〜24節/

6 偶像礼拝とは、木や石で造られた像を拝むことだけでしょうか。偶像崇拝、偶像に向く心というものは、何でしょうか。偶像とはいったいどういうものだと思いますか。
・エゼキエル14:3/
・コロサイ3:5/


7 人の心を占める地位や財産、キャリアや社会的成功、仕事の成功や成績向上、人の評価も、人生においてどんなものでも偶像になりうるということです。仕事や成績が偶像になれば、家族や健康を犠牲にしても、悪いことをしてでも、仕事の成功や成績向上を追求するようになります。人の評価が偶像になれば、人に認めてもらうことに汲々とし、言動もそれに左右されることになります。現代社会では、このような偶像化がどれほど人の心を痛めつけ、人生を苦しめていることでしょうか。あなたにとって、偶像となり易いと思うものは何ですか。実際に、何が偶像となっていますか。それによって、どのような状態になっていますか。



8 人生においてどんなものでも、偶像になりうるのです。自分が握って離せないもの、神よりも重要だと見なすものです。神様からしか得られないものをそれから得ようとしているすべてのものです。偶像の支配から抜け出すには、どうしたらよいでしょうか。偶像に囚われないようにするには、何を意識することが大事ですか。
・Uコリント5:17/
・Tコリント3:16〜17/

9 今日の最初と最後の箇所には、「彼の母の名はナアマといい、アモン人であった」と繰り返されています。アモン人は、忌むべき偶像礼拝で有名でした。レハブアム王が、母親の影響を受けて偶像を崇拝するようになったことが、強調されています。王の母親がどんな人でどんな信条の人かが、子供たちが治める国全体の運命と直結していたのです。このことからあなたが思うことはどんなことですか。
・21,31節/


「命の実を刈り取ろう」

 昔も今も、子供たちを育てるお母さんの影響は大です。母親の精神的な基盤は何か、どのような信仰を持った人なのかは、その子どもの成長に大きく影響し、人生を決定すると言っても過言ではありません。王は、母親の影響を受けて偶像崇拝に陥り、国を危うくしました。しかし、反対に、どんな環境にあろうとも、母の信仰がその子どもの成長に必ず影響し、その子の人生を豊かに築いて行くことにもなります。レハブアム王の治世の様子を学んで気付かされたこと、導きを受けたことを分かち合いましょう。ルカ1:46〜50。


(T列王記14:21〜31)

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