小グループで聖書を学ぶ
21 信仰の遺産(T列王記15:1〜34)

「心の門を開いて」

 ひところ世界遺産ブームが続きましたが、数も増え、観光被害も出て、下火になって来たようです。大事なことは、観光による経済効果ではなくて、後世に伝えるべき自然遺産や文化遺産の保存ではなかったでしょうか。私たちも、信仰の遺産について考えてみましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 南ユダ王国の次の王様アビヤムとは、どんな王ですか。その父と母は、どんな人ですか。その父母の影響は、どうでしょうか。
・1〜3節/
・13節/

2 一般的に、子どもはその生き方や行動について、父母の影響を受けるものです。とりわけ多くの時間を費やして育ててくれた母親の影響から抜け出ることは容易ではありません。権力を持った母親からは、偶像礼拝を受けていたでしょう。加えて、父レハブアムがかつて犯したすべての罪を行ったとあります。このような父母の影響について、あなたはどう思いますか。何を考えますか。



3 神様に背を向け、御言葉に従わない悪い王が続いていたのなら、南ユダ王国も、北イスラエルのように信仰が絶えて、消滅してしまわないのでしょうか。どうして、そうならないのでしょうか。何のために守られていたのですか。
・4〜5節/


4 ダビデは、失敗もし、悪いこともしましたが、神様に立ち返り、罪を告白し、悔い改めました。神様への従順は、ダビデの信仰姿勢でした。このダビデのゆえに、神様は、信仰のともしびを与え、彼の跡を継ぐ子を起こし、ユダを守ってくださいました。その現れが、アビヤムの次の王、アサです。どんな王様ですか。
・9〜11節/


5 はじめて良い王、信仰の王が登場しました。アビヤム王は、たった3年間で統治が終わりました。アサが王位に就いた時はまだ若かったので、祖母マアカが「王母の位」について摂政をしていたようです。アサ王は、直接統治を開始してから、どのような政策をしていますか。彼の統治原理は、何ですか。今までの南ユダ王国の王と比べて、どう違いますか。
・12〜13節11,14節/
・14:21〜24, 1〜3節/

6 アサは、41年間ユダ王国を統治し、信仰によって善政を行いました。アサ王の統治原理は、「ダビデのように、主の目にかなうことを行った」ということであり、その信仰の生涯は、「主と全く一つになっていた」と記録されています。アサは、ダビデの信仰を継承しました。そのような信仰を誰かから聞き、教えられて、信仰に生きる人となったと思いますか。あなた自身は、どうですか。(参考/Uテモテ1:5,ヨハネ1:40〜45)



7 ダビデの信仰のゆえに、神様の救いのあわれみと祝福は、どこまで続きますか。それは、私たちにとってどういうことですか。
・ローマ1:2〜4/
・マタイ1:1/

8 「ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」とあるように、ダビデとの約束は、イエス様の救いに繋がっています。ダビデに約束が与えられ、その祝福を継承するのが、系図につらなるユダの王たちでした。それは、信仰の継承と共に、何の継承がされましたか。
・マタイ1:6〜7 /
・ローマ5:12〜14/

9 この系図にある人々の間には、妬み、憎しみ、我欲、不品行、争いが満ちていました。人は生まれながらに罪の性質を受け継いでいます。家庭は、そのままにしていたら、罪が増大し、罪が暴発する危険に満ちています。問題のない家庭はありません。私たちは、どんな環境に生まれ、どのようなことを経験しながら育ったのでしょうか。人は、生まれた時から救われるべき対象であり、愛されるべき対象なのです。罪によって傷付いた家庭は、罪から救われて、癒され、回復されなければなりません。罪が継承されて来た家庭に、イエス様の救いが及ぶことがどれほどの恵みであるか、御言葉を通して確認しましょう。
・マタイ1:16,23/
・ローマ5:17〜18/

「命の実を刈り取ろう」

 私たちの救いは、信仰の継承の結果でもありますが、信仰の継承の始まりでもあります。私たちは、世に生きて何を残すのでしょうか。私たちが世に生きた証しは残るのでしょうか。罪や負の遺産でしょうか。私たちが残すべき人生の遺産は、信仰の遺産です。イエス様の十字架による救いという信仰を生きて、その信仰を残すことができます。これこそ、未来へ私たちが残す最大の遺産です。今日の学びを通して発見したことはありますか。心に強く示されたことはありますか。互いに分かち合いましょう。

(T列王記15:1〜34)

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