小グループで聖書を学ぶ
23 あなたは何をしているのか(T列王記19:1〜21)

「心の門を開いて」

 多くの人が、困難や問題に出会って、倦み疲れ、意気消沈し、燃え尽きます。心傷付き、恐れ、悩み、心身が病気になることもあります。実は、神様に用いられた聖書に登場する人たちも、同じようになっています。ぜひ、その様子を学び、癒しや回復、助けや導きを受けたいものです。

「御言葉の種を蒔こう」

1 預言者エリヤは、神様に用いられて、バアルの預言者450人と戦って勝利し、3年半かんばつで苦しんだ北イスラエルに雨を降らせました。その光景を目撃したアハブ王から事のてんまつを聞いた王妃イゼベルの反応はどうですか。
・18:19,22,40,45/
・1〜2節/

2 大活躍をした後、役目を終え安心していたエリヤは、王妃イゼベルが、激怒して、明日までにエリヤを殺すという脅しを聞いて、彼はどうなりましたか。どのような状態の時になりやすいですか。社会では、このような症状を何と言っていますか。
・3〜4節/


3 この時のエリヤの姿は、いわゆるバーンナウト、燃え尽き症候群のようです。あれだけ頑張ったのに報われなかったという思いでいっぱいになり、急速に気力が失せ、失望落胆して、うつ状態となってしまいました。今日も多くの人が、仕事や生活で頑張り、ストレスと戦い、プロジェクトや課題を成し遂げた後で燃え尽きてしまうことがあります。あなたも、それと似た体験をしたことがありますか。



4 バアルの預言者450人と戦った後のエリヤの行動を見て、この時のエリヤには、何が必要ですか。神様の取り扱いを見てみましょう。(参考/カルメル山からイズレエルまで36km、イズレエルからベエル・シェバまで144km、徒歩一日分40kmほど)
・18:42,45〜46/
・5〜6節/

5 カウンセリングでも、燃え尽きて無気力になった時は、とにかく休むことだと言います。気持ちの転換をはかり、楽しむことを勧めています。私たちの主は、私たちに必要なことが何かがよく分かっておられるのです。私たちも、多くの仕事や問題の中で、思い通りにならず、どうしていいか分からず、悩みや不安で心が疲れてしまうことがあるでしょう。そのような時、私たちには、食事や睡眠を取ることの他に何が必要ですか。休んだ後、エリヤはどのように導かれましたか。
・詩篇57:1/
・7〜9節/

6 神の山ホレブで、エリヤは神様と出会うことになります。私たちが、燃え尽きて倒れている時、鬱々している時、人の声ではなく、主の御声を聞くことを必要としています。主がされたエリヤへの質問は、どんな意味を持っているのですか。禁断の木の実を食べて隠れていたアダムへの呼びかけ、アッシリヤが滅ぼされないので怒ったヨナにされた質問、教会を迫害していたパウロに対する問いかけも参照にしてみましょう。
・創世記3:9/
・ヨナ4:9/
・使徒9:4/

7 私たちが燃え尽きている時、失意と落胆の中にある時、混乱している時、神様の方から私たちのところへ来てくださり、声をかけてくださいます。あなたはどこにいるのか、あなたは何をしているのか、何を望んでいるのかと尋ねられます。そして、私たちに自分自身の状態を省みさせるのです。エリヤの返事は、自分の心がどんな状態だということあらわしていますか。その特徴は、何ですか。
・10,14節/


8 エリヤの答えには、否定的な特徴があります。カルメル山での大勝利の時、主に立ち返った民たちがいたではありませんか。人が、燃え尽きて、うつ状態になる時、否定的になると言われます。将来がひどく不安になり、仕事や生活に展望が持てず、自分はだめだ、迷惑をかけていると感じてしまうというのです。あなたは、落ち込んだ時、うつうつとしたとき、どうでしたか。



9 私たちが倒れる原因は、人や状況だけを見て、主を見ていない時です。主は、ネガティブな思考からエリヤを解放させるために、何を見させ、何を聞かせましたか。
・11〜12節/
・15〜18節/

「命の実を刈り取ろう」

 エリヤは、新しい使命を与えられ、イスラエルの中にバアルに屈めない七千人を残しておくという励ましを受けました。燃え尽きたエリヤの回復を学んだ私たちも、イエス様との出会いを通して新しく立ち上がり、礼拝をともにし、信仰を分かち合う兄姉に励まされ、御言葉に養われて導かれて歩んでいきたいものです。今日の学びから受けた導きや気づきを分かち合いましょう。使徒18:10。
(T列王記19:1〜21)

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