小グループで聖書を学ぶ

5 聞き分ける心、霊的洞察力 (T列王記3:1〜28)

「心の門を開いて」

 複雑で急速に変化する現代社会にあって、知恵や力が必要とされています。仕事や責任を伴うものであれば、なおさらでしょう。でも、自分には知恵がないと多くの人が思っています。イエス様を信じたなら、罪の赦しと天国への命が与えられるだけでなく、真の知恵が与えられると言うのです。この驚くべき恵みについて学びましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 聖書で、知恵のある人と言えば、ソロモン王が有名です。イスラエルの王となったソロモンは、まず何に取りかかったのでしょうか。
・1節/


2 国の防備と安定のために、王宮と神殿、城壁を整えることにしました。そして、エジプト王の娘を王妃として迎えます。ソロモンが国際的にも認められて、最も強く豊かな国エジプトとの同盟国となったということです。このようなことは、知恵ある王としては当然だ、という印象を与えることでしょう。しかし、これだけでは本当の知恵とは言えません。ソロモン王は、この後どうしていますか。そのことで何を求めていると思いますか。
・3〜4節/
・マタイ6:33/

3 政権確立期の忙しいときに、尋常ではない量のささげものをしました。多くの礼拝をささげ、繰り返し祈ったということです。ソロモンは、統治のために神様の導きと助けを懇願しました。それに対して、神様はどう応答してくださいましたか。
・5節/


4 私たちは、自分の考えや思いでいっぱいになって祈ると、自分が誰の前に、どんな目的で祈っているのかあやふやになります。私たちも、真実に礼拝をささげ、熱心に祈りながら、主の御声を聞く必要があります。信仰の備えがなくて、「何でもほしいものを願え」と言われたら、人はどんなことを願うようになりますか。
・11節/


5 彼が祈っていなかったわけではありません。王としての権力や能力を求めたでしょう。私たちも、仕事や生活において知恵や知識を必要とし、能力や技量を求めているでしょう。でも、祈っていないことがあるのではないでしょうか。「何でもほしいものを願え」と言われて、ソロモンが神様に求めたことは、何ですか。
・7〜9節/


6 祈り進めて行くに連れて、権力や能力だけでは神の民を治めて行くことはできないと思うようになったようです。それで、「あなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください」と答えました。この願いは、神様にどう受け止められましたか。私たちがどのような祈りや願いをすると、応えられるのですか。
・10節/
・Tヨハネ5:14/

7 このソロモンの願いは、神様の御心に適うものでした。そして、神様はソロモン王が願った通り、「知恵の心と判断する心」「聞き分ける識別力」を与えると約束してくださいました。どういう心、どんな力だと思いますか。
・10〜13節/


8 「聞き分ける心」とは、聞いて信仰的に判断できる洞察力ということです。御言葉によって、物事を霊的に捉えることができる心、御言葉の適用ということです。私たちも、信仰による霊的洞察力と知恵を必要としています。イエス様が私たちの罪の赦しと新しい命のために、ご自分がいけにえとなられました。ご自分を犠牲としてささげられ、ご自分の血によって私たちを救ってくださいました。イエス様を信じた者には、どんな約束がありますか。
・ヘブル9:12/
・ピリピ1:8〜10,コロサイ1:9/

9 私たちが御言葉の適用を考えたり、神様の御心を求めたりしないなら、経験や肉の思いだけで対処するでしょう。私たちは、霊的洞察力をもってあらゆる場面に臨みたいのです。具体的な裁判で、ソロモンの霊的洞察力、「聞き分ける心」が試される機会が訪れました。問題の本質はどこにあると、ソロモン王は聞き分けたのですか。
・23〜27節/
・使徒5:16〜17,17:4〜5/

「命の実を刈り取ろう」

 社会で仕事をし、生活して行く中で、どう判断していいか分からないことも多いです。経験していない問題にも次々と出会います。自分の知恵や経験だけでは適切に対処できません。多くあっても、肉の思いが判断を曇らせてしまいます。悩んで、憂いに沈むこともあります。ですから、私たちは神様の御心を求めて、御言葉の原理を握って出て行きます。聞き分ける心、霊的洞察力をもって悟らせてくださるように願います。そうすると、事の本質が見えて来ます。心が整い、癒されます。きょうの学びを通して、気付かされたこと、決心したことなどを分かち合いましょう。

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