小グループで聖書を学ぶ
8 画竜点睛 (T列王記6:1〜38)

「心の門を開いて」

 私たちは、何かをする時、それを熱心にするあまり、何が目的でするのかを忘れ、何が重要なのかを考えないまま動き回ることがあります。ソロモン王も、神殿を素晴らしく完成させることに精力を注いでいたのですが、その大事な意味を忘れていたようです。そこから私たちへのメッセージを学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 イスラエルの民は、エジプトを出て以来長い間、移動が可能な天幕で礼拝をしていたのですが、王国が安定するに至って、神殿を建てることになりました。1節。天幕から神殿となっても、至聖所、聖所、いけにえをささげる所などは、そのままでしたが、広さは天幕の2倍、より派手になり、様々なものが加えられました。天幕の単純さは失われ、霊的な後退があらわれて来ました。特に変わった所は、どんな所ですか。
・1節/
・5〜6,8,10節/

2 神殿の壁に3階立てになる脇屋、回廊と祭司たちが用具を置いたり、休んだりする脇部屋が作られました。神殿を大きくし、複雑にしながら、天幕にはなかったものを自分達の都合で作ったのです。人は、仕事や何かで一生懸命になり、熱心なあまりに必要のないことまで手を出し過ぎて、体を害したり、家庭を混乱させたりすることがあります。誰かのため、何かのためという思いが、いつしか自分の考えや欲を追求していたということにもなります。そのような例がありましたら、分かち合ってください。



3 ソロモンは、神殿の内側をどのように装飾していますか。それは、天幕と比べて必要なことでしたか。ソロモンはどんな思いでそのようにしたと思われますか。そこでいけにえをささげる民は、どんな思いになると思いますか。
・15,18節/
・20〜22節/

4 ソロモンは、素晴らしい神殿と内装にしなければと考えても、神様がそれを望まれるかどうかは考えませんでした。平凡で簡素であった天幕に、神様の祝福がありました。いつしか神殿で礼拝する民も、自分たちが元々立派な民だと思うようになりました。平凡で簡素であった天幕に、神様の祝福がありました。壮麗な神殿を立てると、世に対する欲や高慢が生じるようになります。天幕には、他にどんなメッセージがありましたか。
・Uコリント5:1,4/

5 人は、世の様々なことに心が奪われ、所有したものに囚われて行きます。いつの間にか何のために生きて、何を目的として働いて、何を大切にすべきかを忘れてしまう危険があります。神様が教えてくださった、ソロモンが忘れていた大切なことは、何ですか。
・11〜13節/


6 建てること自体が目的ではなく、神の民が、神様の御言葉を守り、御言葉によって生きて行くことが神殿建設の目的でした。素晴らしい神殿を建てることに力と知恵を傾け、御言葉に聴き従って生きるために神殿を建てるのだということを忘れてしまうのは、画竜点睛を欠くことです。画竜点睛を欠くようなことで、思い当たることがありますか。ソロモンと同じようなことがありましたか。



7 会堂を建てても、そこに真実な礼拝がささげられなければ、意味がないでしょう。傷付き、迷いながらも主を求め、主をあがめ、主に感謝して礼拝する民がいてこその会堂です。私たちは、「神の神殿であり、神の御霊が宿っている」存在であると教えられています。その御霊とはどんなお方でしょうか。イエス様は、何と教えておられますか。
・Tコリント3:16/
・ヨハネ14:16〜17/

8 「もう一人の」とは、イエス様と双子のようなという意味です。御霊は、イエス様そのものということです。「助け主」とは、私たちのそばにいて助けてくださり、励まし、弁護してくださるお方です。何と素晴らしいことでしょう。しかし、そのことを知らずに、無視してしまうなら、住んでいないのと同じです。画竜点睛を欠くことになります。Tコリント3:1〜3では、どのように説明されていますか。気付くことは何ですか。
・Tコリント3:1〜3/


9 クリスチャンであっても、ねたみや争いがあるなら、肉に属している人ではありませんかと言われています。信じて救われても、御霊に満たされ、イエス様を心の王座に迎えなければ、肉に属する人となるのです。ローマ8:2〜5では、肉の原理、御霊の原理として、違いを説明しています。どんな違いですか。どう思いますか。
・ローマ8:2〜5節/

「命の実を刈り取ろう」

 肉に従う人は、肉の思いですべてをとらえ、いつも肉の原理で行動します。人の失敗や欠点を見つけると、責めます。気に入らないと批判します。ところが、御霊に従う人は、気に入らないことに出会っても、どうしてそうなったのかを考え、主に聞きます。人の失敗や欠点を見つけても、祈り支えようとします。イエス様を心の王座に迎えた人は、一日中行動しながらでも、イエス様のことを考え、イエス様と一緒に生活します。今日の学びで思ったこと感じたこと決心したことを分かち合いましょう。 T列王記6:1〜38

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