小グループで聖書を学ぶ

9.憎むことと愛すること(Tヨハネ3:10〜18)

「心の門を開いて」
 
 憎しみは、人間の最も基本的な感情だと言えます。小さな子どもから老人まで持っている感情です。人々が対立し、紛糾するところに生じるものです。憎しみは、自分を守りたい本能から出て来るものです。しかし、クリスチャンは、このような憎む感情に、愛で対さなければなりません。私たちは、神様の愛を受けて、心潤わされ、人がなぜ憎み合うのか知るようになり、憎しみに打ち勝って、人を愛することができるようになるのです。

「御言葉の種を蒔こう」

1 聖書は、世に二種類の人がいると言っています。それは、どういう人とどういう人ですか。それは、人類の始まりからあると言います。例としてあげられているのは、誰ですか。
・10節/
・12節/

2 ここで「子ども」というのは、その品性や気質を持つという意味です。神様の子どもは、神様を知って神様に似て行く者です。しかし、神様を知る前は、サタンの性質を受けていた者でした。どうして、カインは、アベルを憎むようになったのですか。
・創世記4:4~5/


3 カインは自分の罪のために神様から愛されなかったことで、アベルを妬み、憎みました。神様の子どもでない者は、自分と違うものを見れば、嫌い、憎むのです。人の良いものを見れば、妬み、ひねくれ、憎しみが生じます。しかし、イエス様を信じる者には、生じないようになります。クリスチャンには、何があるのですか。
・11節/
・16節/

4 罪の本性が残っており、人を憎んだり、怒ったりする私たちに、「人を愛しなさい」と言うのは、無理な命令なのでしょうか。憎しみや怒りに翻弄されるな、愛する心が打ち勝つことができる、と言われます。悪い思いや罪の考えがあっても、愛の心が出て来るようになるというのです。これについて、あなたはどう思いますか。



5 なぜ、「憎まれても、驚くな」というのですか。あなたは、憎まれたとき、驚いたり、うろたえたりしたことがありませんか。どんなことで憎まれますか。(参考/マタイ10:22)
・13-14節/


6 もし私たちが人を憎むなら、それがどれほど危険なことであるか。何と教えていますか。憎しみから、どんなことが起こって来ますか。
・15節/
・詩篇109:2~3/

7 人を憎む心を持つならば、互いの心が死ぬようになります。憎しみを爆発させれば、相手の心が傷つき、爆発させなければ、自分の心に憎しみが満ちて患うようになります。怒りや憎しみに対して、どうするようにと言われていますか。
・16-18節/
・ルカ6:27~29/

8 ひどい言動に接すれば、怒りや憎しみが生じるかもしれません。しかし、神の民は、怒りを我慢しても病気になりません。なぜなら、私たちの内に住まわれる聖霊が、私たちの怒りの感情を治療してくれるからです。神様の子どもとして愛されている、という自尊心があります。神様の愛が臨み、素晴しく造り変えられています。憎しみから解放されたり、憎しみに駆られることから守られたりした経験があったら、分かち合ってください。



9 人の憎しみを受けながら、愛で受け止めてあげれば、人の自尊心も回復し、良い影響を与えるようになります。私たちは、互いをどんな目で見なければならないのでしょうか。
・創世記1:26/
・Tコリント8:11/

「命の実を刈り取ろう」

 神の子どもとなって悟ることは、自分の存在が大切なだけでなく、人の人生も大切になるということです。すべての人が神様のかたちに造られた存在であって、イエス様は、その人のためにも死なれた事をクリスチャンとは、知っています。まず、人が、自分に良くないことを言ったり、行動したりすることについては、その人がよく分かっていないと思えばいいのです。自分によくない態度を見せるのは、その人の状態が悪いためだと理解するのです。もう一歩踏み出すと、人の幸いのためにどんな犠牲を払い、何を放棄すればいいのか、ということを考えるようになります。神様の愛を悟るようになれば、人のために自分の人生や計画を用いるようになります。次の聖句を読んで、悟ったこと、導かれたこと、決意したこと等分かち合いましょう。箴言10:12。1ペテロ4:8。

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