小グループで聖書を学ぶ

12.愛の特徴(Tヨハネ4:7〜11)

「心の門を開いて」
 
 「愛」ということの定義ほど、複雑で多様なことはありません。一般的に、人に対して良い感情を持つ場合、その人を愛する、と言います。特に男女間で相手を人格的に自分のものとしたい時の感情を言うようです。いったい愛とはどういうものなのでしょうか。愛はどこから始まっていて、愛は、どのようにすることなのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 世が言う愛とは、相手を人格的に自分のものとしたいという奪う愛か、自分が好意を持つ相手からの好意を求めるという相互関係の愛です。では、聖書は愛についてどう言っているのでしょう。その愛の特徴は何ですか。
・7~8節/


2 本当の愛の根源は神様にあります。ですから、人が持っている愛は、歪曲され変質されたものだと言えます。神様がわからない者は、愛もわからないということになります。ですから、人を愛そうとするなら、私たちを愛してくださる神様の愛を知らなければなりません。この神様の愛から人を見れば、どのように人を受け止め、見るようになるでしょうか。(参考/ルカ19:7,9,Tコリント8:11)



3 私たちを本当に愛してくださる神様は、人を造られた時、それを良しとされました。それが、堕落した後は、あまりにも悲惨な状態となってしまいました。神様は、この人の姿に御心を痛められ、哀れんでくださり、はじめの栄光の姿を回復させようと、何をしてくださいましたか。神様の愛の特徴は、何ですか。
・10節/


4 神様は、人が罪の奴隷となっているのを憐れみ、御子イエス様を十字架に渡されるという犠牲をもって救ってくださいました。この神様の愛を受けたクリスチャンこそ、人をあわれみ、互いに愛することができるようになったと言っています。ところが、私たちは自分には、そんな資格もない、愛そうとしてもその土台がないと思っていませんか。あなたは、どう思っていますか。どう考えるべきですか。
・7,9節/

5 人を愛する時、その愛する心も、その努力もすべて神様から供給されます。私たちは神様の愛の通路に過ぎません。すべては神様から来るからです。自分の力で人を受け止め、愛せよと命じられているのではなく、神様ができるようにしてくださったのです。そのために、この愛の特徴に重要な順序があります。それは何ですか。
・10~11節/


6 自分中心の愛は、先に愛してくれて、願い通りにしてくれれば、愛するのにというものです。しかし、救われて生まれ変わった人は、先に相手を愛するということが特徴となります。あやまる時も、先に言葉をかけ、赦しを求めるようになります。私たちが愛される資格がないにもかかわらす、神様が愛してくださったからです。私たちが人を愛する時も、愛するに値するからではありません。この特徴について、あなた自身はどうですか。



7 私の罪と滅びの身代わりにイエス様を十字架に渡されるという大きな神様の愛によって、私たちは救われました。ですから、私たちが他の人に究極的に願うことは、私たちに起こったこの驚くべき同じ神様の恵みが、彼らにも臨むことです。これが、神様が私たちに願う大きな愛ではありませんか。これなら、できるのではないでしょうか。



8 神様の愛によって救われた者たちが、人を愛するようになり、仕えるようになります。それぞれ置かれている立場や持っている技能を通して助けるようになります。また愛し、仕えるために必要な技能も身につけるようにされます。どうして、イエス様に救われた者はこのようになるですか。どうして人を愛することができるようになるのですか。
・9節/
・Uコリント5:17,ガラテヤ2:20/

9 真実に生まれ変わらない者が、人を受け止めるようになったり、その心を思いやったりすることができるでしょうか。本来のその人の価値を知ることができるでしょうか。私たちは、自分が生まれ変わった者かどうか、点検してみる必要があります。(私たちは、すでに生まれ変わり、造り変えられつつあることを忘れていませんか。)


「命の実を刈り取ろう」

 自分の力でやろうとしたら失敗します。私たちができることは、神様に愛された者として、イエス様の犠牲によって救われた者として、神様の愛と恵みに押し出されて、人を助け、愛し、救いに導くことです。主の御腕の中で安息するまでこの道を走って行くのです。愛することについて与えられた新しい思い、決心は何ですか。使徒20:24

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