小グループで聖書を学ぶ

25 とげと一緒に来る恵み (Uコリント12:1〜10)

「心の門を開いて」

 人は、だれでも他人が分からない傷や痛みをもって生きているものです。家族や友人でさえ知らない痛みや葛藤を持っている場合もあります。使徒パウロは、人の知らない痛みを持っていた人です。それは、長い間自分だけの隠れた痛みでした。私たちにも何がしかの痛みがあり、悩んだり葛藤したりします。パウロの証しから痛みについて学びましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 パウロの反対者たちが、神秘的な体験をまことしやかに言いふらし、自慢していました。パウロは、ある人と言って、自分の体験を証ししていますが(1〜4節)、それよりも、パウロが誇りたかったのは何ですか。それを何に譬えていますか。
・5節/
・7節/

2 「とげ」スコロプスとは、「杭」という意味です。体に杭を打って動けないようにするというくらいの痛みです。とげならば、目に見えないほどのものですが、ずっと痛みと不便を強いられます。彼をそのようにしていた杭やとげとは、何でしょうか。たとえば、どんなことが考えられますか。(参考/使徒9:9,ガラテヤ4:15,6:11)



3 それについては多くの人々が研究し、色々主張しています。神経痛、リュウマチ、てんかん、熱病、マラリヤ、胆石、胃炎、聴覚障害、眼病、憂うつ症、神経衰弱などが提示されています。共通して言えることは、周期的に訪れて、彼の肉体を相当に痛めるほどの病気であったということです。あなたがパウロのような「肉体のとげ」を持っていたら、どのようになると思いますか。



4 なぜ神様はパウロにこのような痛みを与えられたのでしょうか。肉体のとげを残しておかれた理由は何であると、パウロは考えていますか。(参考/ピリピ3:4,Uコリント11:23)
・7節/


5 パウロは、痛み苦しんだ時にどうしたのでしょう。それは、イエス様のどんなことを思い出してしたことでしょうか。
・8節/
・マルコ14:33〜39/

6 パウロは、イエス様のゲッセマネの園での三度の祈りを思いながら、肉体のとげを取り除いてくださいと祈ったのではないでしょうか。このパウロの懇願の祈りに対して、神様の答えは、驚くべきものでした。どのような答えでしたか。あなたは、この答えについてどう感じましたか。
・9節前半/


7 ゲッセマネの園で苦しみもだえて祈られた後、イエス様はどうされましたか。
・マルコ14:41〜42/
・Tペテロ2:24/

8 イエス様のゲッセマネの園での祈りを思い出し、イエス様の十字架の痛みと苦しみのゆえに救われている恵みを思い出して、どのようになりましたか。
・9節後半〜10節/


9 次の証しを読んで、感じることを分かち合いましょう。
 「子どもの頃から病気を持っていた人が、『いつも感謝しなさい、いつも喜んでいなさい』という説教を聞いた時、反発が起こり、反抗するようになりました。長年の持病のために、どうしてもそう思えなかったからです。やがて結婚して子どももできた後に、再発して、絶望的になりました。その時知り合った信仰の友から良い処置を教えてもらいました。まず神様に感謝すること、そして適する聖句を毎日一つ暗唱して黙想すること、次に周辺から感謝することを探してみることでした。気乗りしなかったけれども、どうしようもなかったので、心を尽くして従いました。まもなく感謝するようになりました。また、自然の美しさを賛美しなさいと言われました。病気のこの人には周囲の美しさが目に入るはずがありませんでした。従順に自然の美しさを賛美していくと、鳥の声や花の香りに気付き、神様に感謝するようになりました。そして、いつの間にか病気を通して変えられている自分に気付き、感謝するようになりました。その時、今までもイエス様が自分と一緒におられたことを強く感じるようになりました。その後周りの人々に、神様が自分にどんなに恵みを与えてくださったか証しするようになりました。Tテサロニケ5:16〜18」


「命の実を刈り取ろう」

 パウロの生涯を調べてみると、「弱い時に強くしてくださる」神様の御言葉が立証されたことを知ることができます。もし、私たちがとげによってため息をついて、涙を流す日々が多くても、これが私を強くする神様の御旨だということを忘れてはなりません。あなたにとって最も致命的な弱い部分は何だと考えていますか。その弱点をこの世のことで保とうとしてじたばたしていませんか。学びを通して、気付かされたことは何ですか。Uコリント12:9〜10。

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