小グループで聖書を学ぶ
16 主の前に自分の道を確かに(U列王記15:1〜38)

「心の門を開いて」

 信仰って何だろう?ご利益信仰ではないのですかと世の人は言う。聖徒たちも、恵みや祝福を求めるでしょう。世では悪者が栄えているのに、信じている者がなぜ苦しみや苦難に会うの。繁栄していれば、それでいいのでは。そんな惑わしや戸惑いがあります。聖書に出て来る王たちの姿から、信仰について学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 まず、北イスラエルの悪い王様の姿から見てみましょう。王たちに共通している信仰に関することは、何ですか。王たちは、どんな人生の終わり方が多いですか。
・8〜9,17〜18,23〜24,27〜28節/
・10,14,25,30節/

2 王たちに共通していることは、「主の目の前に悪を行った」ということです。そして、皆次々と謀反によって殺されています。この時代、北イスラエルは大変繁栄していましたが、国が繁栄するに従って罪が増大し、社会は衰退へと向かいました。人間の欲望が荒れ狂った時代でした。その時代の預言者は、この時代の人々にどんな言葉を伝えていますか。
・アモス5:6, ホセア10:12/
・ホセア11:8, 14:1/

3 あわれみ深い主は、彼らが主を求めて主に立ち返るように言いましたが、人々は悔い改めず、立ち返りませんでした。私たちは、これらの悪い王を見ると、自分は彼らとは違う、関係ないと思うでしょう。ニュースに登場する悪い人を見ても、第三者として見るでしょう。残酷で邪悪な人々とは違うと考えます。しかし、聖書は行動の違いについて罪の質を問いません。聖書の言う裁きは、罪の軽重によるのでもありません。聖書は、何と言っていますか。そのために、神様は、何をしてくださいましたか。
・ローマ3:9〜10,23/
・ローマ3:24,5:8〜9/

4 彼らのような悪い行動はないにしても、罪の性質は同じです。神の前には同じ罪人なのです。主に立ち返って、悔い改めて、救っていただき、罪赦されるべき者なのです。北イスラエルの悪い王様と比べて、南ユダ王国の王アザルヤ(ウジヤ)は、どうですか。どんなことが違いますか。
・1〜3節/
・U歴代26:5/

5 ウジヤ王が主を求め、主の目にかなうことをしたから、主が栄えさせてくださいました。主を求めるというのは、主を信頼し、主に拠り頼むということです。だからこそ、主に助けられて、繁栄することができました。領土が拡張され、様々な工事が行われ、農業振興が行われ、経済も豊かになりました。新しい武器が開発され、国防も強められました。そうなったら、ウジヤ王は、どうなって、どんなことをしてしまい、その結果はどんな晩年となりましたか。
・U歴代26:15〜16/
・5節,U歴代26:18〜19/

6 「ゼカリヤの存命中は、神を求めた」というウジヤ王は、預言者ゼカリヤがいなくなったら、神を求めず、御言葉にも聞き従わなくなりました。信仰のメンターや信仰の友が聖徒たちを助けて、導いてくれるのは、その人が神様にしっかりつながって、主を信頼して、主を求めて生きるためです。信仰の先輩の助けや導きを受けたあなたは、どのように応えますか。
・ヘブル11:6/(参考)
・Tヨハネ3:21〜22/(参考)

7 隔離されたウジヤ王に代わって、息子のヨタムが王となりました。ヨタム王は、どんな王ですか。信仰的にはどうですか。信仰的な行動は、誰の影響であると考えられますか。誰が御言葉を教えたためと思われますか。
・32〜34節/
・U歴代27:2〜6/

8 王の母は祭司ツァドクの娘でした。母や祖父から御言葉を聞き、信仰の助けや導きを受けたことでしょう。それなのに、今日の37節を見ると、主の目にかなうことをしていたヨタムを、主の目に悪を行ったペカを使って攻撃させています。信仰しているのに、どうしてそんなことが起こるのでしょう。私たちも、悪人が栄えて、信仰に生きる者が苦しんだりしていると、どんな思いが起こりますか。聖書は、何と答えていますか。
・ハバクク1:3〜4,13/
・ハバクク2:1〜4/

9 確かに不条理だ、どうして私がこんな目にということがあります。しかし、主の約束を信じて、信仰に生きなさいと聖書は言うのです。ご利益信仰ならば、酷い目に会うなら、神に背を向けて、絶望してしまうでしょう。しかし、信仰に生きる義人は、落胆しないのです。ヨタム王は、どんな信仰に生きていましたか。
・U歴代27:6/

「命の実を刈り取ろう」

 なぜこんな目にと思う時、罪なく十字架に犠牲となられたイエス様を思います。私たちは、イエス様の救いによって神の民という関係にしていただきました。十字架によって与えられた恵みを思うだけでも、自分の道を主の前に確かなものとすることができます。適用を分かち合い、祈りましょう。詩篇90:15〜17。

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