小グループで聖書を学ぶ
18  うなじのこわい民(U列王記17:1〜41)

「心の門を開いて」

 日常生活においてあなたも偶像崇拝していると言われたら、木や石でできた像なんて拝んではいないと答えるでしょう。私たちは、十字架のイエス様をしっかり握っていないと、主なる神様を頼るのではなく、目に見える他のものを頼るようになります。そして、心の中に偶像を作ってしまうのです。今日の箇所から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 今日の箇所は、北イスラエルの滅亡に関するところです。最後の王は、ホセアです。他の王のようには、積極的に偶像崇拝をしていなかったようです。国を取り巻く情勢が緊迫化し、国力の整備や国際関係をどうするか、頭が一杯になっていたのです。どうして、ホセア王の時に滅亡に至ることになったのでしょうか。
・1〜6節/
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2 2大強国に挟まれている現実で、どう対処すればよいのか、どちらを選んだら助かるのか、滅亡するのか、切羽詰っての選択でした。私たちが置かれている生活の現場でも、問題が多く起こります。仕事の問題、夫婦の問題、家計や子どもの教育の問題においても、選択を迫られることがあります。どう対処していますか。何か忘れていませんか。
・詩篇55:22/


3 ホセアには、他に選択の余地がなかったのでしょうか。どうして、主に拠り頼まなかったのでしょうか。ホセアにとって、強大な帝国が偶像になっていたからです。私たちは、生活の現場で直面している問題について、信仰によって対処しているのか、点検してみましょう。生活の現場で、直面する問題において、主はわが力、わが巌、わが盾となっているでしょうか。
・詩篇18:1〜2/


4 すべてのことに信仰が関わっており、すべてが信仰でもって取り組むべき問題です。今自分が取り組んでいる問題についても、イエス様が必要です。7節以下には、北イスラエルが滅亡した理由が記録されています。外交政策の失敗とかではなく、どんなことが理由だと言っていますか。それについて、聖徒たちにどう警告されていますか。
・7〜12節/
・ガラテヤ5:20〜21/

5 イスラエルにとって最も大きな出来事は、出エジプトです。出エジプトの時、モーセが神に会うために登った山から降りて来ないので、不安になった民は金の子牛を作って、主に仕えようとしました。これに対して主は、偶像崇拝がなぜ危険なのか、信仰者を駄目にするのか、重要なことを示しています。それは、どういうことですか。
・出エジプト32:1〜4/
・出エジプト32:8〜9/

6 彼らは、作った偶像を自分たちの神としました。主なる神を自分のための神としました。ここに偶像問題の本質があります。自分のための神とは、自分の願う通りに叶えてくれる神、自分の役に立つ神です。ご利益信仰の神です。これに気付くことがなければ、主に対してどういう態度を取り続けることになりますか。
・13〜14節/
・ネヘミヤ9:29/

7 これは、現代の聖徒たちも知らずに陥る姿です。神を自分の作った神としている者は、偶像を作るようになります。形ある像を作らなくても、心の中に偶像を作るのです。私たちの救いのために主はご自分の御子を十字架に渡されたという救いの恵みを信じるなら、何と告白するのですか。自分のために神が存在しているのではなく、どういうことを意識して生きるようになりますか。
・詩篇100:3/
・イザヤ43:7/

8 イスラエル人がアッシリヤの地に捕囚になった後、サマリヤ地域には、アッシリヤから他の民族が連れて来られました。彼らは、ある事件を通して主なる神について学ぶようになりますが、その結果どうなりましたか。イスラエルもそうだと言われています。
・24,28節/
・33,41節/

9 クリスチャンとなって主なる神を礼拝するようになっても、それまで見聞きして来た偶像に心を向けたり、心に偶像を作る危険が大いにあります。ですから、宗教改革から大事な信仰の教理が教えられています。「聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみ」の5つのソラです。ソラとは、「ただそれのみ」、「ただそれだけ」という意味です。私たちは、十字架の恵みのゆえに信仰によって救われているのです。救いは、ただキリストによる神からの賜物です。5つのソラを読んで思うことは何ですか。
・エペソ2:5,8/

「命の実を刈り取ろう」

 エジプトから導き出してくださった主の恵みを忘れることなく、主だけを恐れて生きなさいと言われています。38〜39節。私たちは、驚くべき救いの御業を忘れないで、主の愛と恵みに感謝しながら生きる者となることを願います。学びを通して気付かされたこと、決心したことを分かち合い、互いのために祈りましょう。

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