小グループで聖書を学ぶ
26 平安と希望を与える計画（Ⅱ列王記25:1～30）
「心の門を開いて」
寒い冬は春の植物の芽吹きが待ち遠しいのですが、冬にも冬芽という葉や花の元がすでに枝についています。秋に葉を落とした時から、翌年春の芽吹きのために準備しています。今日の箇所から、ユダ王国滅亡という冬のような状況の中にも、冬芽のような主の働きを学び、私たちへの適用とします。
「御言葉の種を蒔きながら」
１ ユダ王国最後の王ゼデキヤは、第1回バビロン捕囚とされたエホヤキン王に代わって、バビロンによってユダの王としてもらった人です。それなのに、小国による反バビロン同盟に参加して、バビロンに反逆しました。ゼデキヤ王の裏切りを知ったバビロンのネブカデネザル王は、どうしましたか。ゼデキヤ王はどうなりましたか。
・Ⅱ列王24:17,20/
・1～2,6～7節, エレミヤ52:11/
２ バビロンの攻撃を受け、1年半の包囲の後、食料が尽きたエルサレムは陥落します。逃げ出した王は捕らえられ、息子たちは殺され、王も虐待を受け、バビロンで獄死します。エレサレムや民は、その後どうなりましたか。ユダ王国はどうなりましたか。
・8～12節/
・22～26節/
３ もうこの国と民は終わったという状態です。もう、この時のユダは冬の葉のない枯れ果てた木々のようです。私たちも、仕事や働きが失敗したと見える時があります。問題や事件でもうだめだと感じる時があります。辛い、苦しい状態が続く時があります。先が見えない、何の希望もないと落ち込む時があります。でも、ユダは本当に終わったのでしょうか。主は、預言者を通してどういう約束を与えておられましたか。
・エレミヤ29:10/
・エレミヤ30:3/
４ ユダの民には、70年後にバビロンから帰って来ることができる、繁栄を元通りにするという約束が与えられていました。しかし、バビロンで何とか生きるようになったものの、時が経つにつれて、でもそんな先のことあてにできないと、もうそんな時は来ないという思いも起きて来たでしょう。そんな時、誰にどんなことが起こりましたか。
・Ⅱ列王24:12,15/
・27～30節/
５ エホアハズ王の反逆のあおりを受けて、王になってたった3ヶ月でバビロン捕囚とされ、投獄されていたエホヤキン王は、37年後牢獄から釈放され、バビロンで王族としての待遇を受けるようになりました。驚くべき出来事です。これは、どういうことを教えているのでしょうか。3番の約束も関連づけて考えてみましょう。
・詩篇13:1～2,5～6/
・ハバクク2:3/
６ この出来事は、民の希望が薄れ掛けていた頃、バビロンから帰って来ることができる、繁栄を元通りにするという約束が、冬芽のように着々と進んでいたことを確認させるものでした。苦しい問題や辛い状態の中で焦燥感や空しさに心がおおわれる私たちにとっても、神様はそうしてくださるのだと確信させてくれます。この出来事は、もう1つの主の約束についても教えてくれています。どんなことですか。（ゼルバベルはエホヤキンの孫）
・Ⅱサムエル7:12～13/
・エズラ2:2,ネヘミヤ7:7/
７ 降伏していたのに、捕囚とされて、どんなに苦しかったことでしょう。でも早めに捕囚になっていたために、ユダが滅亡した後も命は助かり、彼の子孫が続き、帰還を導くことができました。エホヤキン釈放から教えられる冬芽のような主の備え、導きが、あなた自身にもありましたか。思い出すことがあれば、分かち合いましょう。
８ 私たちは、目の前のことだけを見るので、苦難が起これば、落胆したり、失望したり、苦しんだり、悲しんだりします。捕囚の苦難は、苦難で終わっていませんでした。冬芽の中に葉や花が隠されているように、苦難の中に神様の驚くべき計画が隠されていたのです。このエホヤキンの出来事は、どういうことまでつながっていますか。
・マタイ1:1,12/
・Ⅰテモテ2:6/
９ エコニヤとは、このエホヤキンのことです。エホヤキンの出来事は、イエス様にまでつながっていたのです。エホヤキンの出来事は、私たちにもイエス様の救いによって与えらえた主の導きと守りは変わらないという希望を持たせてくれます。あのような聞き従わなかったユダの民でも、どうして約束が破棄されなかったのですか。
・Ⅱテモテ2:13 /
「命の実を刈り取ろう」
私たちが、どんな苦難や問題の中でも希望を持てるのは、神が、慈愛とあわれみに富み、恵み深く誠実であられるからです。私たちは、ユダと同じような者なのに、イエス様が代わりに裁きを負ってくださったから救われました。私たちの人生が、神様の救いの恵みに応えるものとなることを望みます。そして、新しい年が変化と希望の年となることを祈ります。今日の学びを通して気付いたこと導かれたことを分かち合い、祈りましょう。エレミヤ29:11。
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