小グループで聖書を学ぶ

6 しかし、あわれみ豊かな神は(エペソ2:1〜6)

「心の門を開いて」

 アメージング・グレースという有名な賛美歌があります。「何という驚くべき恵みだろうか。私のような者までも救ってくださり、道を踏み外しさまよっていた私を神は救い上げてくださった。今まで見えなかった神の恵みを今は見出すことができる」という歌詞です。救いの驚くべき変化を賛美しています。今日の箇所を通して、私たちも驚くべき救いの変化を学んで賛美します。

「御言葉の種を蒔こう」

1 よくビフォアー・アフターと言って、何かをした後の変化の凄さを示すためにそれ以前の姿を取上げています。救いの恵みは、驚くべき変化です。どれほど大きな変化なのかを知るためには、それ以前の姿を見なければなりません。私たちの救われる前の姿とは、どんな姿ですか。
・1〜3節/


2 罪には、「それる」という意味があります。人が神様からそれて、神様から離れるならば、神によって造られた者であることを否定し、自分の知恵と力でしっかり生きているように錯覚してしまいます。罪の中に死んでいたとはどういうことですか。
・ルカ15:23,32/
・ローマ6:16/

3 神様から離れ、神様に背いていた時は、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行っていました。それが、空中の権威を持つ支配者、すなわちサタンに支配されていたというのです。自由だと思っていたのに、罪の奴隷、サタンの支配下にあったと知ってどう思いますか。何か思うことはありますか。



4 かつて、エペソの聖徒たちは、偶像アルテミス女神で有名な社会の中で、悪徳と欲望に流されて生きていました。現代も、世に流されるという点においては、同じです。あなたが、世に流されていたことに気付かされたのは、どういうことでしたか。



5 アメージング・グレースを作詞したジョン・ニュートンは、7歳で病気の母と分かれ、11歳から船長の父にならって、船乗りになりました。残忍な奴隷船で働くうちに心はすさみましたが、嵐の中で回心して、信仰に立ち返りました。人がサタンに支配され、罪の中で死んでいたという悲惨な姿が変化するきっかけとなることがあります。1〜3節と5節以下をつなぐ4節で、どんなことが強調されていますか。
・4節/
・イザヤ63:9/

6 世の悪と欲に流されていた、つまりサタンに支配されていた悲惨な姿であった私たちを、神様はあわれんでくださいました。その神の愛とあわれみ豊かさを知るためには、神様の他の面も知らなければなりません。神はどのような方でもあるのですか。
・詩篇4:1,イザヤ8:13/
・ヨエル3:21,エレミヤ3:5/

7 聖なる神、義なる方であり、罪を嫌い、怒られ、罰しないではおかない神様が、罪に支配されて滅ぶべき私たちを赦し、救ってくださいました。なぜですか。罪に対する御怒りや罰はどうされたのですか。
・5〜6節/
・Uコリント5:21/

8 「キリストとともに生かし、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせて」と、「ともに」が繰り替えされています。霊的に死んでいる時は、主を知ることができず、人を知ることができず、孤独でした。しかし、私たちはイエス様にある新しい命が与えられ、イエス様と一緒にいることによって、平安が与えられ、寂しい心が満たされ、天国への希望を見出しました。どんな思いになりますか。引用箇所も参照してください。
・ヨハネ14:16〜17/
・ヨハネ15:4〜5/

9 過去には霊的に死んでいたのですが、今はイエス様とともに生かされています。イエス様が復活されたように、私たちも復活する者になりました。イエス様が天国の御座におられるように、私たちもその日が来れば、天国に行くようになります。これが、救われた後の姿です。 以前の自分の姿と救われた後の姿、ビフォアー、アフターを比べて、感激や驚きはどうですか。驚くべき救いの変化を享受されていますか。
・使徒2:37〜38/


「命の実を刈り取ろう」

 この6節の言葉は、「生かす、よみがえらせる、すわらせる」という言葉に、接頭語スン「ともに」を付けた合成語です。この3つの言葉はみな過去形になっています。イエス様を信じて救われた者は、この世に生きているのですが、すでに天国の国籍となり、神の支配を受ける神の民となって生かされているということです。救われたということは、もう一人ではありません。イエス様とともに生きる人生になりました。きょうの学びで心導かれたこと決心したことなどを分かち合いましょう。ローマ6:23。
(エペソ2:1〜6)

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