小グループで聖書を学ぶ                                       
9 工事中の教会、成長する私たち(エペソ2:19〜22)


「心の門を開いて」

 エペソ教会は、パウロが3年半心血を注ぐことによってその基礎が築かれた特別な教会でした。ツラノ講堂で2年間、貴重な弟子訓練も行われました。理想的な条件を備えていた教会でした。聖徒たちは、素晴らしい教会が建てられるかと思ったのですが、痛みと傷を受け、疎外感と葛藤を経験しました。隔ての壁ができてしまいました。どうしてそうなってしまったのでしょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 教会は、本質的に建物ではありません。組織でも、プログラムでもありません。イエス様を信じる人々の集まりが教会です。ですから、教会を知るには、そこに集まった人がどういう人々なのかを知る必要があります。聖徒たち、私たちは、かつてどういう姿だったと言っていますか。
・エペソ2:1〜3節/
・エペソ2:11〜12節/

2 聖徒たちは、かつて罪過と罪の中で死んでいた人だと言われています。サタンに支配されて、罪の奴隷となって生きていたというのです。そして、世の流れに流されて肉と欲の中に生き、肉と心の望むままを行って生きていました。神の民から除外されていた者、神様のあわれみ受けるに値しない者だったというのです。神も望みもない者でした。なぜ、聖徒たちのかつての姿を繰り返し取上げて、省みさせているのでしょうか。



3 心理学者によれば、人は短い幸福のピークを過ぎると、その幸福を与えてくれた状況に慣れてしまい、幸福を得る前の精神状態に戻ってしまうと言います。聖徒たちが、隔ての壁を築いていたというのは、救われた恵みを忘れて、以前の姿に戻っていたということを示していました。しかし、姿はそうだとしても、今の身分はどうなっていると確認させていますか。あなたも、その身分を忘れて、元の姿に戻ってしまうことはありませんか。
・4〜5,13節/


4 良い教会は、自然にできるものではなく、作られて行くものです。主が喜ばれるような教会をどのように作れるのでしょうか。教会形成のために最善を尽して、献身したいという思いが私たちの願い、情熱となっているでしょうか。まず、聖徒たちがどのような者にならなければならないと言っていますか。
・19節/

5 神の家族の「家族」とは、一緒に住んでいる人々、ともに属している人たち全部一緒という意味です。つまり、聖徒たちがイエス・キリストの血によって呼び集められ、信仰の家族、信仰共同体となっているというのです。この信仰共同体は、どんな比喩で表現されていますか。そのことは、信仰共同体がどういうものだとあらわしていると思いますか。そこから、どんな確信を持てますか。
・20節/


6 教会と聖徒たちは、御言葉の上にしっかり立つ必要があります。そして、その土台の基礎は、イエス様です。どんなに堅固なことでしょうか。以前のように肉と心の望むままに生きる姿に戻るなら、信仰は崩れ、健康な教会は建てられないでしょう。どうすれば、健康な教会となるのでしょうか。何がないと、以前の姿に戻ってしまうのでしょうか。建物の擬人的比喩表現は、どうなっていますか。「ともに建てられ」とは、進行形です。
・21〜22節/


7 聖徒たちは成長する存在だということです。教会も工事中だし、救われた聖徒たちも工事中だということです。自分は完成していると思い違いをするから、高慢になり、肉のプライドという壁ができ、人を批判したり、傷付けたりするのです。私たちは、信仰においては成長過程にあり、工事中なのです。「工事中ご迷惑おかけします。ご協力お願いします」ということが必要になります。あなたは、このことを知って、どう思いますか。



8 神様が私たちの中に何を作ってくださるのか見るのが、教会であり、聖徒たちの姿です。私たちは、高慢も自慢も経験して、争いや妬みもあって、わきまえがないこともあり、失敗や愚かさを経験して、悲しい辛い経験もして、涙も流しました。御言葉は、私たちにどうするようにと命じていますか。
・Uペテロ3:18/
・Tペテロ2:2/

9 「建てられる」という原語オイコドメオーは、「霊的成長」とか「徳を高める」などとも訳されています。これらを読んで感じることは、何ですか。
・ローマ14:19/
・Tコリント14:12,Tテサロニケ5:11/

「命の実を刈り取ろう」

 今日の箇所は、工事中の教会、霊的造り変えの過程ある私たちであること、そして、幸いな教会を作って行く責任が、私たちにあることを教えていました。私たちは完全ではないけれども、ともに造り変えられて、ともに成長して、健康な教会をともに作って行くことを願い、祈ります。今日の学びで示されたこと、導かれたことなど分かち合いましょう。ローマ14:19。                             

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