小グループで聖書を学ぶ
22 神の武具を身に付けなさい (エペソ6:10〜17


「心の門を開いて」

 素晴らしい救いについて学び直したり、福音の恵みを再確認しながら、救われた者は新しく造り変えられることを学びます。そして、しっかり信仰で生きて行こう、霊的成長を目指して、御言葉に真実に従って歩もうと思います。しかし、現実には、葛藤や問題があり、精神的な戦いがあります。どうしたらいいでしょう。そのために、「終わりに言います」と言って、霊的戦いと防御について教えてくれています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 私たちが世に生きて行く中で、様々な戦いがあります。次々と起こって来る問題や事件、どこへ行っても生じる人間関係において、葛藤や戦いがあります。今あなたには、どんな問題や戦いがありますか。聖書は、私たちの格闘について、どう言っていますか。
・11〜12節/


2 私たちの戦いは、人や問題に対してではなく、悪魔に対するものであり、自分の精神的な戦いだと言います。戦いの本質と現象を区別すると、戦いを起こす張本人は、悪魔、サタンですが、現象としてあらわれるのは、人間関係の葛藤であり、仕事や家庭での問題などです。聖徒がこのことを知らなければ、その策略にかかり、人のことや問題ばかりを考え、争い、悩むことになります。あなたは、どうでしたか。



3 私たちが主に委ねていない状態だったり、心と感情を主に向けていなかったりすると、そこにサタンが付け入り、間接的に利用される可能性があります。イエス様の王国が立てられて、自分が大臣になるような考えを持っていた使徒ペテロは、サタンに利用されてしまいました。この時、イエス様はなぜそのような叱り方をされたのですか。夫婦関係や職場の対人関係、仕事や学校の問題、自分自身の心の状態、様々な事件において、サタンに利用されてしまったという経験はありませんか。その時の心情はどうでしたか。
・マタイ16:21〜23/


4 サタンが相手なのですから、「神のすべての武具を身に着けなさい」と命じています。ローマ軍の武具に譬えて、主の聖徒たちが取るべき姿について教えています。まず、「真理の帯」です。真理の帯をしっかり締めていなければ、サタンに騙され、敗北することになります。あなたが締めているのは何ですか。サタンに騙されていることはありませんか。
・14節/

5 サタンは私たちの感情や気持ちを攻撃して来ます。過去の精神的な挫折を突いて来ます。サタンが私たちの罪を指摘し、攻撃します。正義の胸当てがあるというのは、どういうことを言っていますか。
・14節/
・ローマ3:23〜24/

6 私たちは、人間関係や問題に悩まされます。しかし、そのような心に平和が訪れ、真の和解と平和が与えられるためには、どうするようにと命じていますか。私たちの生活の現場に戦いがあるなら、どのような姿勢で、何を携えてそこに臨むべきですか。
・15節/
・ローマ10:15/

7 「信仰の大盾を取って、悪い者が放つ火矢を消しなさい」と命じますが、様々な火矢が、私たちに向かって来ることを意識していますか。家族の問題に悩む者、試験の困難に取り組む者、仕事の重荷に苦しむ者に付け入って、サタンは、人々の悩みや不安を増大させます。人との間に考えや反応に違いが現れる時、サタンは人々が互いに自分に固執して、壁を作るように誘います。あなたがサタンの火矢を受けたのは、どういう時でしたか。
・16節/


8 信仰生活をしながら、落胆することがあります。祈っても願いに通りならず、問題や悩みが極限状態になることがあります。仕事に行き詰まったり、病気になったり、関係が悪化したり、試験に失敗することによってなどです。救いのかぶとをかぶっていることを確信すると、どういう思いに導かれますか。
・17節前半/
・ローマ8:35,38〜39/

9 「御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい」と命じています。剣は攻撃の武器です。イエス様も御言葉で、サタンの誘惑を退けました。偽りと策略に満ちたサタンと戦うために、御言葉が必要です。そのつど的確な御言葉を聖霊により与えられて、悩みや惑わし、困難や失望に打ち勝つ必要があります。放蕩な生活をしていたアウグスティヌスは、ローマ13:13〜14を読んで回心し、ルターは、ローマ1:17に力を得て、宗教改革を開始しました。あなたは、どのような時にどんな御言葉を与えられましたか。
・17節後半/
・マタイ4:3〜4/

「命の実を刈り取ろう」

 私たちが新しい思いで信仰で生きよう、御言葉通りに生きようとした時に、かえって問題や人によって葛藤したり、悩み、不安になることがあります。そのような時は、問題や人だけを見て戦おうとせず、その背後で働いているサタンの策略を見るようにします。今日の学びで気付かされたこと、助けとなったこと、決心したことなどを分かち合いましょう。Tペテロ 5:8〜9。

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