小グループで聖書を学ぶ
21 福音がもたらす関係の変化 (エペソ6:5〜9)

「心の門を開いて」

 人生に大きく影響を及ぼすのは、人間関係です。人生を決定する場合もあります。ですから、人間関係への取り組みは重要です。これまですでに学んだ家庭での人間関係から社会での人間関係へ移っています。イエス様を信じて救われた者に多くの変化が起きますが、とりわけ、他の人との関係が変化しないはずはありません。どのようにすればいいのでしょうか。今日の個所から学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 今日の個所には、主人と奴隷の関係が教えられています。奴隷たちの多くが、主人たちによって非人間的な処遇を受けていました。そのような当時の奴隷と主人との関係が、イエス・キリストの福音の力によって変えられたのです。地位や国籍、伝統や習慣の違う人々が、イエス様の福音に救われると、どのようになるのですか。
・Tコリント12:13/


2 この個所が教える原理は、今日の聖徒たちの仕事と生活にも適用され、上司や部下ばかりでなく、目上と目下、先生と生徒など様々な人間関係へ適用することができます。聖書は、人々が上の者に対してどうする必要があると教えていますか。世にあって上に立つ権威は、どういうものだと言っていますか。
・5節/
・ローマ13:1/

3 働く者は、自分に与えられた仕事をどのように果たさなければならないと教えていますか。人は、重要ではないと思われる仕事の場合、どのようにしがちですか。あなたは、している仕事が自分にとって適正でない、自分は不遇だと思うことはなかったですか。その時、どのように取り組みましたか。
・6節/


4 当時、奴隷たちは、主人が見ていれば熱心にし、見ていないと適当にすることがありました。それを奴隷根性と言います。しかし、人に仕える時、主の聖徒たちは奴隷根性になってはなりません。どのように人に仕えなさいと教えていますか。あなたは、そういう思いを持って仕えていましたか。
・7節/


5 私たちが、要領や処世術で働くのではなく、与えられた仕事を忠実に果たし、主に対してするように仕えるなら、その結果どうなると約束されていますか。引用個所では、どうなっていますか。
・8節/
・マタイ25:21, 創世記39:2〜4, 21〜23/

6 時と場合によっては、誰でも上に立つ者、目上の者になります。私たちも、自分自身に適用しなければなりません。上に立つ者、雇用者や職場の上司は、下の者に対してどのようにしなければならないと教えていますか。
・9節/


7 上に立つ者が働く者に対して、自分が主から報いを受けたのと同じように人を処遇しなさいと言っています。雇用者は、労働者を見るたびに、自分がその場所にある場合はどのようなことを望むか、どのようなことを必要とするかを考えてふるまうことを主は求めておられます。あなたは、目下の者や自分が指導する人に、そのような思いをもって接していますか。


8 脅しや圧迫を与えてはいけないというのは、上に立つ者は、行使できる権力や権能を持っているので、当然言葉に気を付けなければならないということです。多くの場合、上に立つ者は、自分も知らない間に言語的暴力を行っています。家庭や職場、人々との関係において、あなたも思い当たることはありませんか。
・マタイ5:22/
・ヨブ31:13/

9 天の主人を思うことは、主の前には、自分も下の者も同じく主のしもべだということを覚えなさいと言うことです。主人も奴隷も、主の前には同じ主のしもべ同士になるのです。ここに新しい人間関係が築かれることになります。
 ピレモン書を見ると、主人ピレモンとその奴隷オネシモの関係の変化が記されています。主人ピレモンの家に財産上の被害を与えて、ローマへ逃亡した奴隷オネシモが、牢獄でパウロと出会い、福音を信じて救われました。事情を知ったパウロは、ピレモンへ手紙を書いて、オネシモを許して、兄弟として迎えてくれるように頼みます。イエス様の救いの恵みによって信仰の兄弟となる奇跡のような話が実際に起きました。
 この話を知って、思うことを分かち合いましょう。


「命の実を刈り取ろう」

 救いの福音は、罪の赦しを受けた、天国へ行けると喜ぶだけではありません。信じて救われた者が、実際にその価値観や生き方が変えられ、人間関係が変えられる所に福音の恵みと力があります。今日の個所を学んで、気付かされたこと、悔い改めたこと、決心したことは何ですか。エペソ6:8。

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