小グループで聖書を学ぶ
私に対する主の計画(エレミヤ29:1〜13)

「心の門を開いて」

 オックスフォード辞典の2016年「今年の言葉」になったのが、ポスト・トゥルースです。ポスト真実とは、客観的な真実や事実が重視されなくなったということです。経済や政治の動きは、何が真実なのか分からないことが多くなっています。社会秩序が崩壊し、経済が混乱しています。社会も個人の生活もどうなるのか不安になる時代、崖っぷちのような世相です。その中で、私たちはどう生きていけばいいのでしょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 社会の秩序崩壊と混乱の時代がまさに、今朝の箇所に記された状況です。預言者エレミヤから御言葉を記した手紙を受け取った人々は、どのような状況の中にいますか。そのような状況に置かれた人々が、どんな心境になっていたと思われますか。
・1〜2節/


2 バビロン帝国の第1次攻撃によって、南ユダ王国が崩壊し、王族と高官たち、技術者たちが、バビロンに捕囚となりました。捕囚の地にいる民は、どうしてこんな目にあうのか、神様は見捨てられたのか、自分たちはお終いだと嘆いたことでしょう。私たちも、仕事や生活において困難を極め、挫折し、望まない苦しい状況に置かれていくなら、そんな心境になるでしょう。どうして、彼らがそのような思いになったと教えていますか。
・8〜9節/


3 偽りを言う者たちによって、失望落胆して、嘆いていた捕囚の民に、神様からの言葉が与えられました。どんな内容ですか。捕囚にされ、失望落胆している中でこう聞かされた彼らは、どう思うでしょうか。人が、引っ越しや左遷で行きたくない所に行ったとして、御言葉で告げられたように過ごせと言われたら、どうでしょうか。肉のプライドが強い捕囚の民が神様の勧めをどう受け止めたと思いますか。
・4〜7節/


4 捕囚の民は、捕囚の地で定着し、その地の繁栄のために寄与することを捕囚の地から戻れないことだと思ったことでしょう。彼らにとって、そんな勧めは受け入れがたいことでした。そのような民に対する神様の説明を聞いてみましょう。この説明を聞いた民は、5〜7節の勧めをどう理解するようになりますか。あなたは、歴史を司る摂理の神をどう理解しますか。
・10節/

5 捕囚という事件も含めて、神の摂理という中で起こっていることだということです。ですから、神様の御言葉の約束に従うことが、生きる道であり、救われる道なのです。しかし、あらゆるものが崩れ混乱する時代において、人々はどのようになりがちですか。私たちは、その中でどうすべきでしょうか。二箇所の御言葉を比較してください。
・Uテモテ3:1〜5/
・ピリピ4:8〜9/

6 歴史を導く神は今も生きておられます。私たちの職場でも、家庭でも、社会でも、今も生きて働いておられることを忘れてはなりません。私たちに対する神様のご計画があるというのです。これは、恵みに他なりません。崩壊と混乱、真実が分からない時代にあって、私に対する神様のご計画を聞きましょう。どんな計画ですか。
・11節/


7 混乱や崩壊の時代の中で、私たちはわざわいばかりを捉えがちです。取り巻く困難や問題のゆえに、わざわいばかりに会っていると思いがちです。しかし、わざわいと見える環境も、将来と希望を与える計画の中にあるということです。神様が私のために計画を立てておられるという恵みに感動します。なぜ、そうしてくださるのですか。
・ローマ8:32/
・ローマ8:28/

8 イエス様を与えられた神様を理解しておられますか。不平不満で生きていませんか。自分の意のままにならないために、焦りと不安の中にいませんか。挫折を味わった時は、もう終わりだと絶望的な気持ちになるかもしれません。しかし、神様が私のために計画を持っておられます。どう言われていますか。どうすればいいのですか。
・12〜13節/
・マタイ7:7〜8/

9 神様の御心を信頼して、御言葉の約束に対する従順が重要です。仕事や家庭で起こる問題について、自分に向けられている神様の御心が何であるか思い巡らしましょう。私の平安と将来と希望を与える神の計画を信頼できないのは、私たちが自分の考えや思いによって神様の御心を閉じ込めているためです。私たちの思いをどこに向けるべきですか。
・イザヤ55:8〜11/

「命の実を刈り取ろう」

 不確実で不安定な時代をどのように生きて行くのでしょうか。祈って、私に向けられた神様のご計画、御心を聞きましょう。起こっているその意味を見つけましょう。今日も、神様は御言葉を通して御心を表してくださいます。神様の御心は、私に平安を与え、将来と希望を与えるものであることを信じて、イエス様と共に真実に生きて行きましょう。新しい年を迎えて、自分に対する神様のご計画を思い巡らして、示されたことを分かち合ってください。
(エレミヤ29:1〜13)

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