小グループで聖書を学ぶ

4 福音の真理(ガラテヤ2:1〜5)

「心の門を開いて」

 10月31日は、宗教改革記念日です。ルターが1517年に95か条の論題をウィテンベルク城の門扉に張り出したのが、宗教改革の始まりとされています。いわゆるプロテスタント教会の始まりです。今日の箇所は、エルサレム会議で福音の真理が確認されたところです。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 パウロは、再びエルサレムを訪問しました。この度は、世界最初の公会議、エルサレム会議に出席するためです。どのようなことが審議された会議ですか。
・1節/
・使徒15:1〜2/

2 当時パウロが仕えていたアンティオキア教会でも、ユダヤ人たちがエルサレムからやって来て、イエス様を信じただけでなく、律法も守り、割礼を受けなければ救われないと教えて問題が起こっていました。この会議の行方によっては、パウロの資格や働きが否定され、異邦人の救いが認められないことも起こる可能性がありました。そのために、誰を一緒に連れて会議に来ましたか。どんな人で、どんな証言のためですか。
・1節, 使徒4:6,9:27,11:24〜25/
・Uコリント7:6,8:16,23,テトス1:4,/

3 エルサレムの聖徒たちに評判の良い人バルナバがパウロの証言をしてくれるなら、受け入れられ易くなります。実際に救われた異邦人であるテトスの証言は、パウロの伝えた福音が確かなものであることの証明になります。このような重要な役目を担ってもらうために、二人が同行していたのです。会議のためにちゃんと準備していました。エルサレムでは、どんな人々に対して、会議のための準備をしていますか。
・2節/
・マルコ13:23/(参考)

4 パウロは、エルサレム教会で影響力があり、決定権を持っている指導者たちに対して、個人的にも説明していました。パウロは、問題が起こったからと闇雲に突っ込んで行ったわけではありません。神の導きの中で状況を分析し、準備して会議に臨んでいたのです。私たちが問題に対処し、話し合いや会議に臨む時、私たちに必要なことは何でしょう。あなたは、どのようにしようと思いますか。


5 パウロはエルサレムで何を示し、何を相談したかったのでしょう。会議に集まった人々やおもだった人たちに対して何をしていますか。その内容は、どういうことですか。
・2節/
・使徒15:8〜11/

6 この会議でもっとも重要なことは、福音とは何であるかということです。福音とは、滅びるだけの罪人が、イエス様を救い主と信じて、罪赦されて、神の子どもとされることです。会議の結果は、どうなりましたか。それによって、テトスはどうならずに済みましたか。
・使徒15:19〜20,28〜29/
・3節/

7 異邦人の聖徒に律法を強いてはならない、割礼を強要すべきではないと確認されました。宗教改革において、私たちには何の救われるべき要件はない、ただ神様の憐れみと慈愛によって、救いに導かれた信仰によって、義とされることが確認されました。会議の時、反対者の論争はどうでしたか。彼らの企みの目的は聖徒たちをどうすることでしたか。
・使徒15:5,7a/
・4〜5節/

8 信じただけで救われるという福音を歪め、異邦人に割礼を強要することを企んで、会議に忍び込んだ人々がいました。なぜ、「奴隷にしようとして、キリスト・イエスにあって私たちが持っている自由を狙って」と言っているのでしょうか。
・ローマ6:6, 8:21/(参考)
・ガラテヤ5:1/(参考)

9 イエス様の十字架を信じるだけでなく、律法を守らなければ救われないという教えは、イエス様の十字架を信じることで罪赦されるという福音を否定することでした。それでは、聖徒たちを罪の奴隷に戻し、罪からの解放という自由を失わせてしまうことになります。あなたは、神の子どもとしての栄光の自由の中にいますか。福音の真理によって与えられた自由を享受していますか。
・ヨハネ8:32/
・ガラテヤ5:13,Tペテロ2:16 /

「命の実を刈り取ろう」

 イエス様を信じて救われ、神の子どもとされた者です。私たちが受けている大きな祝福は、自由です。サタン、悪魔と呼ばれる存在は、いつも罪をもって人々から自由を奪おうとしています。イエス様の十字架が私の罪の身代わりだと信じ、罪が赦されたと確信した時、たましいが自由になります。イエス様のゆえに私たちを救ってくださった神様を信頼する時、囚われたたましいは自由になります。私たちの中にある心の傷や苦い根からも開放され、自由になります。学びを通して与えられた気付きや決心を分かち合い、互いのために祈りましょう。ヨハネ8:32。

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