小グループで聖書を学ぶ

10 約束と律法(ガラテヤ3:15〜22)

「心の門を開いて」

 ガラテヤ書を学んでいると、律法は必要ないもの、恵みの信仰にとって妨げになるものではと思うかもしれません。それでは、律法はなぜ与えられているのでしょうか。律法が与えられている意味は何でしょうか。救いと律法にはどんな関係があるのでしょうか。今日の箇所から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 前回アブラハムへの祝福の約束を学びました。神の約束について、例をあげて説明しています。どんなことですか。そこで強調されていることは、何ですか。
・15節/
・17節/

2 ユダヤ人は、割礼を受け律法を守ることでアブラハムの契約の民になり、義とされると主張しましたが、そうだとすると、先に神がアブラハムと結んだ契約を廃止することになります。神様がアブラハムと結んだ契約は、無効にされたり、それにつけ加えられたりしません。この契約は誰によってなされるのでしょう。それは、私たちとどんな関係があることになりますか。
・16節/
・Tコリント11:25/

3 イエス・キリストを通して信じるすべての者を救うという約束によって、異邦人もアブラハムの子孫となり、契約の民となり、アブラハムの祝福を受ける者となります。割礼を受けることで神の民になるのではなく、律法を守ることで義とされるのでもありません。それなのに、なぜ律法が必要なのでしょうか。律法の役目について、何と言っていますか。
・19節/
・ローマ3:20,7:7/

4 人は、アダム以来罪を犯し続けて来ました。問題は、何が罪だか分からないことです。ですから、罪を犯しても、罪を犯しているとは思わないのです。律法は「違反を示すためにつけ加えられたもの」です。律法によって何が違反であり、何が罪であるかが分かると、大抵の人はどう反応しますか。律法は、人にどのような働きをさせることになりますか。
・詩篇17:3〜4/
・詩篇1:1,39:1/

5 律法には、罪を抑える働きがあります。罪だと分かれば、罪を犯した時に受けるであろう刑罰に対する恐れや恥のために、心に抱いた罪を実行に移すことができません。私たちがかつては平気でしていたことでも、御言葉によって罪意識が生じて、止めさせてくれるようになります。例を挙げてみましょう。
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6 律法は、神の救いの約束に反するのですか。律法は、人が律法を守る能力がまったくない罪人であり、そのために裁かれ、滅びに至る運命であることを知らせるものです。それが分かると、人はどうすることを求めるようになりますか。それは、律法のどんな働きを示しているのですか。
・21〜22節/
・ローマ7:24〜25前半,10:13/

7 人は、律法のために裁かれ、滅びに至る運命であることをしっかり知ってこそ、切実に救いを求めるようになります。罪にまみれた自分の内実を省みさせ、罪を悟らせ、切実にイエス様の救いが必要だと願うようになるからです。あなたが救いを求めるようになった時は、どうでしたか。それぞれ分かち合ってください。
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8 律法の役目や働きの有用性が分かりました。しかし、律法を守ろうとする時気をつけなければならないのは、ガラテヤの聖徒たちのように、福音に別のものを混ぜてしまうと、恵みの福音が分からなくなるということです。パウロほど律法に熱心だった人はいません。しかし、その熱心がイエス様を信じる聖徒たちを迫害し、神の救いのご計画を妨げる深刻な罪を犯させました。私たちが肉の熱心で生きるとしたら、どうなると思いますか。
・ガラテヤ1:6〜7/
・ピリピ3:6/

9 私たちが肉の熱心で生きるなら、神様から離れ、傲慢になり、自分勝手な行動に向かってしまうでしょう。信仰の自由を失った聖徒、パリサイ人のような聖徒、信仰と生活が一致しない聖徒となるでしょう。私たちは、イエス様の十字架の福音を信じる信仰によって救われました。どのように生きることが期待されていますか。どう生きようと願いますか。
・エペソ2:8〜10,4:1,テトス2:14/

「命の実を刈り取ろう」

 律法も、福音とともに人を救うために必要です。 律法を離れて福音を理解することができず、福音を抜いた律法は私たちには役に立ちません。律法がなければ、罪を悟ることはできません。律法は、人が罪人であることを知らしめ、神様の恵みの御座に導いてくれます。今日の学びを通して気付かされたことや決心を分ち合い、互いのために祈りましょう。ローマ3:23〜24。

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