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24.主の御旗のもとに集められる(イザヤ11:10〜16)

「心の門を開いて」

 ある国で災害や政変によって難民が発生した時、隣国が入国を認めてくれるなら、難民にとってどれほど有難いことでしょうか。国境に翻るその国の国旗が救いを示すものに見えることでしょう。今日も、救いを求める人々に対して、十字架という救いの旗がひるがえっています。私たちは、どのようにしてそのもとに集められるのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 「エッサイの根株から生えた新芽」は、イエス様を予言していることだと学びましたが、その「エッサイの根」がどうなると教えられていますか。
・10節/


2 人は、神様から離れて、まことの命を失っていました。そのために、世でむなしくさまよい、悩み、苦しんでいます。それを回復するために、イエス様が人となって世に来られ、人の身代わりとなって十字架にかかられました。十字架は、偉大な救いの御旗です。十字架の御旗は、そのようなたましいに対して、どうするようにと勧めていますか。
・マタイ11:28-29/


3 神様は、イエス様の十字架の御業を通して全世界の人々が神様に立ち返って来るようにされましたが、まずイスラエルやユダの残された者、散らされ者が立ち返るようにしてくださいました。なぜ、イスラエルの残された者を先に立ち返らせるのでしょうか。
・11-12節/


4 神様は、イスラエルを愛し、イスラエルを通して全人類を救おうとされたからです。神様は、今日も散らされた神の民を召し集め、信仰生活に立ち返らせます。神様から離れていた者、かつて洗礼を受けた者、教会学校に通っていた者、クリスチャンホームで育った者が、十字架の旗のもとに召し集められ、信仰が回復され、イエス様のもとで憩う所が、教会です。そして、その召し集められた人々を通して、福音がこの地に広がって行くのです。この神様の恵みのご計画をどう思いますか。


5 イエス様が来られるなら、イスラエルの中にあった妬みや憎しみがどうなると約束されていますか。
・13節

6 イスラエルの12部族は、ヤコブの12人の息子が元です。彼らはそれぞれ、母親が違っており、母親たちの反目や妬みが子どもたちに影響し、部族間にまで深い不信と憎しみを生じさせました。後にエジプトの宰相となったヨセフは、兄弟たちに妬まれ、エジプトに奴隷として売られてしまいました。エフライム部族は、そのヨセフの子で、エジプトでは、この部族が中心でした。しかし、カナンの地に来てからは、ユダ部族が中心となりました。ダビデ王は、ユダ部族でした。結局、エフライムは妬んで、ダビデ王朝に反発し、国を分裂させてしまったのです。これを学んで、どんなことを思いましたか。



7 後には、ユダヤ人と異邦人の葛藤、ユダヤとサマリヤの反目にまで広がって行きました。何が敵対心を起こしたのでしょうか。ユダヤ人の他の人々に対するどんな思いが原因となったのですか。



8 それは、ユダヤ人の肉のプライド、傲慢が、互いを敵対させました。現代の人々の間にも、出身、家柄、財産、学識、容貌など目に見えない様々な障壁が築かれています。障壁があれば、自分を守ろうとし、自分を主張するほかありません。では、イエス様は、どのようにされたのでしょうか。パウロは、イエス様に救われる以前持っていた肉のプライドを、イエス様の御前には、何のようだと告白していますか。
・ピリピ3:7-8/
・Tペテロ2:22-24/

9 イエス様は、まったく自分を主張されませんでした。し返しすることはしませんでした。それは、本当は人がどれほど弱くて、どれほど愚かで、どれほど自尊心がないかを良く知っておられて、憐れに思われたからです。あなたにあるのは、肉のプライドですか。キリストにある自尊心ですか。


「命の実を刈り取ろう」

 イエス様は人を救う福音で世を征服されます。イエス様の十字架こそは、偉大な救いのしるし、救いの御旗です。妨げるものは何もなくなり、道は整えられ、救い主のもとに人々が集められます。私たちも、主の十字架によって一つとされるのです。私たちの力ではなく、福音の力、十字架の贖いが平和をもたらし、一つとします。救われた私たちは、この恵みにどう応えるのですか。(エペソ2:14-16)
・14-16節/

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