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27.世の文明の中でどう生きるか(イザヤ13:13〜22)

「心の門を開いて」
 
 イザヤは、タイムマシンに乗って見て来たかのように、二百年後のバビロンの悲惨な終わりを描いています。神様がこれを見せてくださったのは、どんな意味があるのでしょうか。現代を生きている私たちとどんな関係があるのでしょうか。

「御言葉の種を蒔こう」

1 バビロンは、アッシリヤとエジプトを征服し、近東に大帝国を築きます。バビロンは、ユダ王国を滅ぼし、ユダの民を捕囚としてバビロンに連行します。しかし、バビロン帝国には、さばきが預言されています。どんな国として裁かれるのでしょうか。悪い世の裁きの預言である黙示録も参照しましょう。
・13-14節/
・黙示録17:5,18:2/

2 バビロンは、当時最高の文明を築きました。世界7不思議の一つにバビロンの空中庭園があります。しかし、文明は発達したのに、どうしてこのような裁きがくだされたのでしょうか。現代も、過去には想像もできないほどの科学や文明が発達しましたが、人間の罪の性質は、どうなっているでしょう。
・エレミヤ17:9-10,13:23/


3 ユダがバビロンに渡されたのは、なぜでしょうか。神様は、神の民をバビロンの捕囚とさせて、結局何をしてくださったのですか。その地で何を見るようにさせたのですか。
・ヨハネ8:34/
・ローマ6:17-18

4 ユダの民は、神様の御言葉に満足しないで、バビロンのような栄光を求めて、罪の奴隷になって行きました。神様は、神の民をバビロンの捕囚とさせて、罪の奴隷から助け出し、世の栄光の真実を見るようにさせたのです。私たちは、自分の霊的状態が見えません。神様は、人々に絶え間なく自分を省みるように、メッセージをくださいます。自分の周りに起こる様々な出来事の中に、どんなメッセージ覚えましたか。



5 バビロンの捕囚とされた神の民は、バビロンの地で、どう生きるべきですか。現代の世に住んでいる私たちは、世の中でどう生きるように教えられていますか。
・ピリピ4:11-12/
・コロサイ2:6/

6 彼らは、バビロンに適応して、とにかく働いて生きなければなりません。でも、バビロンの繁栄の奴隷にならないように生きました。私たちも、世で生きて行かなければなりません。しかし、この世に望みを置いて罪の奴隷となってはなりません。世のものに捕らわれないで、信仰を持って、御言葉に聞き従いながら、しっかり生きるのです。現代の繁栄に惑わされていませんか。世の何かに捕らわれていることはないですか。



7 古代の戦争は、略奪が主な目的でした。戦利品を奪うためです。金銀など宝物をあげれば、退散することも多かったのです。バビロンを攻撃したメディヤ人は、どうしましたか。なぜ、そのようにしたと思いますか。彼らは、どんな心を持っていたと思いますか。
・15-18節/
・箴言10:12/

8 メディヤ人は、金や銀に目をくれず、ただ無慈悲な殺戮を行ないました。バビロンから蹂躪され、弾圧されたからでしょう。アフリカや東欧での民族間の戦争は、憎しみのゆえに凄惨を極めました。憎しみは人の悪を増大させます。人の憎しみや妬みにサタンが付け入るからです。私たちの中にも、憎しみや赦さない思いが残っていないでしょうか。私たちのために十字架にかかってくだったイエス様は、何と言われましたか。
・エペソ4:31~32/
・コロサイ3:13,15/

9 当時最高の文明を誇ったバビロンが、廃墟となります。現代の都市は、古代のバビロンに似ています。都市には、人々が必要としているものがあふれ、人々を魅了するものがいっぱいです。しかし、反面人々を悪や罪に誘惑するものに満ち、犯罪の巣窟となっています。経済破綻や政治の混乱によって、あっという間に衰えて行きます。あなたは、何に注意して生きて行きますか。
・19-22節/

「命の実を刈り取ろう」

 私たちは、いつかはこの世を離れる者です。世にあるものに絶対的な望みを置くべきではありません。たとえ、世で認められなくても、世で成功しなくても、神様の評価と祝福があります。世の習慣や価値観に捕らわれず、終わりまで主に拠り頼み、御言葉に聞き従い、地の塩、世の光となって生きましょう。今日の学びで心に記することを分かち合いましょう。

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