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32.和解と共生を阻むもの(イザヤ16:1〜14)

「心の門を開いて
 
 人間関係とは、双方のおいたちや性格、環境や状況など、様々なことが複雑に絡みながら形成されるものです。その関係が変わることはないのでしょうか。和解や共生の道は、求められないのでしょうか。ユダとモアブの間には、妬みや敵対心がありました。この関係に和解や共生への変化はないのでしょうか。ここには、驚くべき助言がされています。

「御言葉の種を蒔こう」

1 神様は、モアブを哀れんで助けるために、何をするように命じておられますか。
・1-2節/


2 セイルに逃げていたモアブが、ユダへ使者を送るように命じておられます。妬みや敵対の関係を変えるためでしょうか。和解と共生の道をさぐるためなのでしょうか。目的は何ですか。その内容を確かめましょう。どういうことを勧めていますか。
・3-5節/


3 ユダの民には、モアブの避難民を受け入れ、守って、助けてあげるように、命じておられます。真実の神様の慈しみと恵みを共に受けて生きるようにしてあげなさい、と勧めているのです。これまでモアブは、ユダに対して妬みと敵対心持ってましたが、神様は、モアブをユダとの和解と共生へ招いてくださいました。これを読んで、あなたの思うことは何ですか。



4 あなたの人間関係の中に、和解と共生が必要とされるものがありませんか。主にどのような導きを求めますか。



5 モアブに対する神様の救いの御手、和解と共生への招きでしたが、モアブの滅亡への歩みは変わりませんでした。モアブ人の心は、どこに向いていましたか。何を人生の土台にしていましたか。
・7-8節/


6 モアブは、葡萄で有名でした。ぶどう園経営が、モアブの繁栄のもとであり、モアブの誇りでした。ただぶどう園経営とその富に心が奪われていたのです。ところが、そのぶどう園が荒らされ、荒廃してはじめて、痛み、嘆いたのです。いつもあなたの思いを占め、あなたの心が向いているのは、どんなことですか。聖書は、何と勧めています。
・マタイ6:31-33/


7 神様からの驚くべき提案を聞かず、モアブは滅びることになってしまいました。なぜでしょうか。たった1節の中に、同種の言葉が6個も記されています。モアブ人のどんなところが有名でしたか。(参考/エレミヤ48:26,29,30,42,ゼパ2:8,10)
・6節/


8 神様の素晴らしい助言を聞かなかったのは、肉のプライドという罪のためでした。悪名高い高慢が、和解と共生の道をしりぞけてしまったのです。事ある毎に、モアブのブドウや肥沃な土地、富などを自慢したようです。なぜ、モアブ人は、これほど自慢し、高慢だったのでしょうか。15章で学んだように、モアブ人が神の民に対して持っていた思いとは何でしたか。(参考/ヤコブ3:14,16)



9 モアブは、高慢のために救いの機会を退けてしまい、おごり高ぶりが和解と共生という素晴らしい道をみずから閉ざしてしまいました。私たちの中にも、おごり高ぶりがあるなら、霊的な造り変えを妨げてしまいます。高慢の罪が、信仰による和解と共生を阻みます。思い当たるようなことはありませんか。


「命の実を刈り取ろう」

 モアブは、ぶどう園が荒廃したこの時、神様の前に立ち返り、ユダと和解し、共に真実な信仰に生きる、チャンスだったのです。私たちにも、神様は、手を差し伸べ、変わるチャンスを与えておられます。福音は、私たちの人間関係に和解と共生をもたらしてくれるものです。私たちは、どんな人間関係がありますか。イエス様が私たちの罪の赦しと救いのために、代わりに十字架にかかられたという福音は、私たちを変えます。私たちの人間関係を和解と共生に導きます。きょうの学びを通して、神様があなたに勧め、求められることは、何ですか。あなたが神様に願うことは、どんなことですか。(参考/Uコリント5:18-20)

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