小グループで聖書を学ぶ

34.旗を掲げ、角笛を吹き鳴らせ(イザヤ18:1〜7)

「心の門を開いて」
 
 クシュ、すなわちエチオピアは、不思議な国です。古来よりキリスト教を信じる国であり、今日もイスラムの中に浮かぶ、キリスト教の国です。ラリベラの岩窟教会群は、世界遺産となっています。イザヤの時代に、その片鱗が見えています。このクシュの姿から、私たちへのメッセージを学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 ナイル川の上流白ナイル、青ナイルの地域から南の高原地帯まで古代のクシュでした。「羽こおろぎの国」と訳されているのは、原文ではただ「羽が音をたてている国」という意味です。当時のユダの人々にとって、クシュは、エジプトの砂漠のかなたにある緑多い高原地帯であって、多く昆虫も生息している国、昆虫の故郷のように思われていたようです。このようなクシュについて「ああ」と嘆いています。クシュについてどんなイメージが持たれていたのでしょうか。
・1節/


2 当時の世界は、肥沃な三日月地帯であり、そのちょうど中心にあったユダからすれば、クシュは文明の中心から外れた遠い所だというイメージでした。イザヤは、このクシュが神様の御業の成される地から遠く離れているために、神様のことを知らずに悲惨な人生を生きる外ないと嘆いていたようです。このクシュの境遇は、誰に当てはまりますか。
・エペソ2:11-13,17/


3 かつて私たちは、キリストからも、神の民からも離れた、神なく、望みない者でした。今、イエス様の十字架上の犠牲によって救われいることを感謝します。現代の日本も、まさに「クシュ」ではないでしょうか。私たちにとって、「キリストから遠くにいるあなたがた」とは、誰のことでしょうか。今や私たちは、誰のために、「ああ」と言ってとりなし祈り、イエス様を伝えようとするのでしょうか。



4 当時の世界の中心から外れた遠い所に住んでいたクシュの人は、神の民に起こっていることにとても関心がありました。エルサレム在住のクシュ人に、クシュ本国に対して何をするようにと言っていますか。(参考/T列王10:1)
・2節/


5 北イスラエルは、ユダと同じ民で、同じ神の御言葉を知っていたのに、アッシリヤによって滅びました。しかし、アッシリヤは、神の御言葉が生きているユダを滅ぼすことができず、敗北し、引き上げます。このニュースは、クシュの人々に、信仰生活をどのすべきかを告げていると思われますか。(参考/黙示録3:15-16)



6 神様が、救いの御業を知らせてくださるのは、クシュに対してだけですか。どのように知らせてくださるのですか。究極的には、どういうことがなされた時ですか。(参考/ヨハネ1:29, Tペテロ2:24)
・3節/


7 その時、旗が掲げられ、角笛が吹き鳴らされて、救いが知らされ、人々を呼び集められます。その旗の下にイエス様を救い主と信じて集まって来なければなりません。なぜ、そうしなければならないのですか。
・4-6節/
・黙示録15:4/
・マルコ1:15/

8 クシュの人々は、神様の知らせを受けて、どうするようになると言われていますか。その例も見てみましょう。あなたは、神様の招きにどう応えますか。
・7節/
・使徒8:27-28/


「命の実を刈り取ろう」

 神の御子イエス様が人となって世に来られ、人の罪と滅びの身代わりとなって十字架にかかってくださいました。イエス様の十字架は、救いに呼び集める旗であり、罪を揺さぶって悟らせる角笛です。今日もピリポが必要です。それは、教会であり、私たち一人一人がそうです。教会に十字架の旗が掲げられ、御言葉が宣言されています。私たちクリスチャン一人一人が旗であり、私たちの証しが角笛です。エペソ2:11-13。それを知って、どのような導きを受けますか。

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