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35.恵みが取り去られる時(イザヤ19:1〜15)

「心の門を開いて」
 
 私たちは、神様の裁きや祝福を一面からしか見ていないかもしれません。神様からの恵みと気付けなければ、感謝もせず、恵みに反応することもしないでしょう。祝福がないことが神様の裁きだと気付かないなら、頑ななままでいることにもなります。エジプトの事例から学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 イザヤの時代のエジプトでは、特徴的な出来事が起こっています。どんなことが起こっていますか。どのようなことをあらわしていましたか。
・1-4節/


2 当時のエジプトは、政治的にも、宗教的にも、社会的にも混乱した時代ですが、その元は、「エジプト人の心はしなえ、霊は衰えた」ことでした。それは、精神が年取った、精神が衰退したということです。心が衰えると、人は責任を取ろうとせず、苦難を避けることばかりします。政治も企業も、精神が衰退すると、硬直化し、融通性がなくなり、変革や発展を妨げます。あなたの環境、あなた自身については、どうですか。



3 どうしたら、いつも心が健康で、考えが新鮮でいられるのでしょうか。
・ピリピ3:13-14/
・Uコリント4:16/

4 エジプトも滅ぶしかなかったのは、彼らの精神が硬直化し、腐敗したためです。社会が衰退するのは、政治も経済も硬直化し、腐敗するからです。新しい時代への挑戦が必要です。信仰こそ、世を新しくする泉です。私たちは、神様の御言葉によって造り変えられなければなりません。変化することを嫌がっていませんか。



5 エジプトはナイルの賜物、と言われます。ナイル川の氾濫で上流から肥沃な土壌が供給され、作物が実るようになっているからです。それによって、エジプト文明が興り、農業や牧畜など産業も発達しました。そのナイル川がどうなると言っていますか。
・5-7節/


6 神様がナイル川を通してエジプトを祝福してくださったのに、神様の恵みを認めず、感謝しませんでした。恵みを忘れたエジプトは、どうなりましたか。神様は、その罪にもかかわらず、様々な祝福をもって、地を潤し、国と民に恵みをもたらしくださいました。自然の豊かさ、人の能力、家庭や仕事の祝福もみな神様がくださいました。これらはみな一般恩寵と言います。あなたは、このような恵みを意識して、感謝していますか。
・8-10節/
・エレミヤ31:35/

7 エジプトの人々は、思い思いの考えや行動をするばかりで、自分がどのような状態か分からずにいました。神様は、「あなたは誰なのか、どこに向かっいるのか」と、私たち一人一人に質問をなげかけておられます。神様は、私たちの現状を省みさせ、主に救われた者の成すべきことを語られます。それを聞いて、どうしますか。
・11-15節/


8 神様の裁きには、2種類あります。一つは、出エジプトの時行われた奇跡や特殊な事件です。それは、神様が下されたと悟ることができます。もう一つは、裁きであるとは分からないようなことです。すべて常識的な出来事、自然現象です。今エジプトの人々は、腐って行くことも知らないままに酷くなって行きました。常識的な出来事、自然現象を通して、何か知ることがありますか。



9 エジプトが滅びた一番の理由は、思考の硬直です。頑なで変わることを拒み、衰え、腐敗して行きました。私たちも、社会もこの危機の中にいます。私たちは、今頑なになっていないでしょうか。イエス様を信じて救われた者は、どういう者なのですか。
・Uコリント5:17/
・コロサイ3:10/

「命の実を刈り取ろう」

 神様は、世に施された多くの一般恩寵を通して、人々に対する愛をあらわしておられます。ですから、私たちは、周りで起こる出来事や自然現象を通しても、神様の御手を覚えるべきです。私たちは、自然の素晴らしさを見て、神様の御業を覚え、生活や仕事が何事もないことで、神様に感謝することが大事です。そして、なによりも、イエス様の十字架による救いという特別恩寵を受けていることを意識することです。救いの恵みに応答して生きるためにどのようにしますか。

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