小グループで聖書を学ぶ

38.バビロンの豹変(イザヤ21:1〜17)

「心の門を開いて」
 
 「君子は豹変す」という言葉があります。徳の高い立派な人は、過ちに気付けば、すぐに改めるという良い意味でしたが、紳士だと思っていた人が態度を変え、悪い正体をあらわすという意味でも使われています。バビロンは後者の例です。私たちは、聖書を通して罪人の性質を学び、神様の救いの計画を知ります。

「御言葉の種を蒔こう」

1 イザヤの時代、中東を征服していたアッシリヤ帝国を滅ぼして、次に大帝国を築くのが、バビロンです。当時、バビロンという国は、紳士的な国として見られていました。アッシリヤに苦しめられているユダにとって、バビロンは友好国であり、拠り頼むべき国でした。その国がユダにどのようにするというのですか。(「海の荒野」はバビロンのこと)
・1節/
・U列王24:10~12,15/

2 大河に多くの水路や湖沼、同時に荒野や砂漠もあったバビロンの二重性は、外見は友好的で紳士的でしたが、実体は残忍で醜悪ということにも現れていました。友好国が豹変して「つむじ風のように」攻めて来ます。ユダが騙された例をみてみましょう。そして、結局誰が私たちを騙そうとしているのか、確かめましょう。
・U列王20:12~13/
・Uコリント11:13~15/


3 バビロンの悪しき性質は、どうなると言っていますか。聖書は、人の罪の性質を何と言っていますか。
・2節前半/
・エレミヤ17:9/

4 「裏切る者は裏切り、荒す者は荒らす。」と言うように、一時よく見せても、罪の習性は決して変わりません。神様の救いの御業によらなければなりません。イエス様の十字架によって救われ、罪赦されて、聖化されて行きます。ですから、霊的造り変えが進んで行くのでなければ、罪人の習性は、その人を支配し続けます。君子も豹変し、羊も狼に急変します。私たちも、「豹変する」ことがないでしょうか。


5 しかし、神様は、そんなバビロンを恐れず、ユダの滅びを嘆くなと言われます。ユダを滅ぼし、捕囚したバビロンがどうなり、ユダがどうなると教えていますか。
・2節後半~5節/
・エズラ1:1,2:1/

6 イザヤがこの予言を受けた時、強い衝撃を受けました。民はバビロンを友好国と思っており、イザヤがこのことを知らせても、その時には誰も信じなかったからです。そんなイザヤに神様は何をするように命じておられますか。その使命と責任は、何ですか。
・6~9節/
・エゼキエル33:2-6/

7 「万軍の主から聞いたことをあなたがたに告げた」とは、とにかく民が聞こうが聞くまいが、神様からのメッセージを民に伝えなければならないイザヤの見張り人の使命と責任を強調しています。私たちは、素晴らしいイエス様の十字架による救いを知らされ、体験しています。イザヤの見張り人の使命と責任を知って、あなたの思うことは何ですか。



8 最後の部分には、ユダの周りで残っている国ドマとアラビヤに対する預言です。この二国もアッシリヤによって、攻め滅ぼされます。その渦中で人々が、夜回りという見張り人への質問をしており、見張り人が答えるくだりが記されています。どんなことですか。
・11-12節/


9 人々は、「夜」つまり、苦しみや恐れがいつまで続くのかと聞いていましたが、見張り人の答えは、「朝が来、また夜も来る。」ということでした。「人生万事塞翁が馬」と言うように、良いことがあっても、悪いことが生じ、悪いことが生じても、良いことが起こるようになる、というのです。ユダを苦しめるバビロンが滅ぼされ、捕囚から解放される日が来るのです。今のあなたの状況は、朝ですか、夜ですか。どのように過ごしますか。
・詩篇30:5/

「命の実を刈り取ろう」

 人は、人生において、バビロンのような人やできごとに出会い、騙され、裏切られ、苦しめられることがあるでしょう。でも、やがてバビロンのような存在も裁かれ、除かれます。神様に拠り頼み、望みを置く者は守られます。神の民は、神様の守りと回復の恵みの中に生き、見張り人としてその御業を知らせます。ヘブル2:1-4,使徒22:15。きょうの個所から学び、心に覚えた導きや適用は、どんなことですか。

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