小グループで聖書を学ぶ
16 恐れるな。わたしがあなたを守るから(イザヤ41:1〜13)

「心の門を開いて」

 苦難の中で絶望したり、誰かのせいだと人を憎んでもっと酷くなる人がいます。しかし、どん底にありながらも、再び起き上がり、以前よりも力ある姿になる人もいます。ユダ王国は滅び、バビロンに捕囚となるが、解放されてエルサレムに帰って来るという預言が与えられました。苦難や苦しみを体験する私たちも、歴史を司られる神様が守ってくださるという約束を学び、励ましと慰めを受けます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 1節の「島々」とは、世界の人々のことです。諸国の民に呼びかけて、天地の創造者である偉大な神様が、どのような神であると知らせていますか。この預言の歴史的出来事を参照しましょう。
・1〜3節/
・エズラ1:1〜3/

2 「東から起こすひとりの人」とは、ペルシャ帝国のクロス王のことです。ユダはバビロンによって滅ぼされ、捕囚となるけれども、ペルシャ帝国がそのバビロンを滅ぼします。クロス王が神の民をエルサレムに帰還させるという歴史の動きをここで預言しています。クロス王が、ユダの民を故国に帰還させ、エルサレム再建の許可を与えるようになります。どうしてユダの民の子孫でもないペルシャ王がそのようにしてくれるのでしょうか。
・4節/


3 神様がクロス王を用いられました。それでは、神の民でもないクロス王を通して神様が見せてくださるのは、何でしょうか。表面だけ見れば、国々の栄枯盛衰の歴史が流れて行くように見えますが、聖書の視点で見れば、人々を救おうとされる神様の救いの歴史が見えて来ます。私たちのためにも、神様は世の人々を用いられるのです。そう思うと周りの人々がどのように見えて来ますか。



4 ユダの民がバビロンから帰還し、エルサレム神殿を再建することにおいて、再び神様のあわれみと恵みの福音が光り始めます。他の民族はこれをどう受け止めるようになりますか。何をするようになりますか。
・5〜7節/
・イザヤ40:19〜20/

5 患難の時や時代の混乱期に、人々は偶像に向かいます。不安の時代になれば、占い、偶像の類が横行します。それでは、神の民、クリスチャンは、このような時どうなりますか。
・8〜9節/


6 「あなたは、わたしのしもべ。わたしはあなたを選んで、捨てなかった。」とは、神様の選びの中で、救いに導かれているということです。あなたがイエス様の十字架を信じて救われたということは、歴史の支配者であられる神様が、あなたを救いに選んでくださったということです。ですから、どんな状況になろうと、患難に会おうと、「あなたを捨てない」と約束されています。この選びの教理を学んでどう思われましたか。(参考/エペソ1:4〜5)



7 「アブラハムのすえ」とは、神様がアブラハムとその子孫に至るまでその神となられるという契約から出て来る呼び方です。私たちも、イエス様を信じて救われたゆえに、私たちがどのような状態にあろうとも、神の子どもとしての特権を得ています。私たちが問題を抱えている時には、特別な存在としての自分自身を忘れているかもしれません。 しかし、救いに選ばれ、神の子とされている存在は確かです。どんな呼びかけをしてくだっていますか。(参考/創世記17:7,ヨハネ1:12)
・10節/


8 あなたは、人や問題を恐れますか。しかし、主の言われるように恐れないならば、敵対する人や問題はどのようになると言われていますか。その約束を知って、どう思いましたか。
・11〜12節/
・ローマ8:31/

9 世の価値観で見れば不安や恐れが生じて来るでしょう。しかし、信仰の目で見れば、恐れる理由はありません。主はいつも、私たち自身が望む方法でなくても、最良ではないとしても、主ご自身の時間と方法で助けてくださいます。何と表現されていますか。
・13節/
・詩篇詩篇121:5〜7/

「命の実を刈り取ろう」

 10節は、クリスチャンが最も好む御言葉の一つです。神の民には、苦難が終わりではありません。とうてい再起できないと思われても滅びません。再び回復し、立ち上がるようになります。私たちの信仰は、苦難で終わりではありません。苦しみの中を行く時も、先が見えない中を進む時も、人生どこにおいてもどんな時でも、「恐れるな。わたしがあなたを助ける」と言う主の言葉を聞きましょう。今日の学びからどんな導きを受けましたか。イザヤ41:10。

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