小グループで聖書を学ぶ

17 恐れるな、虫けらのヤコブ (イザヤ41:14〜29)

「心の門を開いて」

 自分の弱さや欠点を言われれば、人はどう反応するでしょうか。肉のプライドをもって憤慨するでしょうか。自分はそうだ、とがっかりして意気消沈するでしょうか。クリスチャンは、どう受け止めるのでしょうか。患難の中にいる神の民への励ましの言葉から学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 バビロン捕囚で恐れと絶望に打ちひしがれる神の民を何と呼んでいますか。その呼び名にあらわされているイメージはどんなものでしょうか。
・14節前半/
・詩篇22:6〜7/

2 苦難のどん底、失意と落胆にある時の人の姿が、ここにあらわされています。虫にあらわされるイメージは、小さい、弱い、無力です。彼ら自身が自分たちをそう見ていたのです。人は苦しみや悲しみにある時、失敗や挫折の中で、自分自身を虫のように弱いちっぽけな存在と思い、人々からも蔑まれ、心が踏みにじられるからです。そのように感じたことはありませんでしたか。



3 人から弱さや欠点を言われる時、あなたは、自分はそんな者じゃないと憤慨するでしょうか、どうせ自分はこんな者だと自虐的になるでしょうか。肉のプライドや自尊心に逃げ込むでしょうか。神様は、「虫けら」と呼びながら、どんな約束をしておられますか。
・14節後半/


4 確かに、私たちには、弱さや欠けがあり、失敗や挫折もあります。しかし、主が私たちを助け、贖うと約束されているのですから、虫けらと言われても、憤慨したり、自虐的になる必要はありません。罪に汚れて、滅んで行く姿は「虫けら」のようだとも言われています。そのような私たちのために、イエス様はどうしてくださいましたか。それを知ってどう思いますか。(参考/ヨブ25:4〜6)
・Tコリント6:20/
・イザヤ53:3〜4/

5 神の民を救ってくださる神様は、どのように助けてくださるのでしょうか。福音には力があります。私たちをどのようにしてくださると表現されていますか。
・15〜16節/
・Tペテロ1:3/

6 「悩んでいる者や貧しい者」とは、神様への信仰と御言葉を知っている神の民のことです。彼らは、神様を信じていたけれども、心には喜びがなく、葛藤と憂うつがありました。心は渇いていました。その渇きはバビロン捕囚によってもっと酷くなります。神様はどうしてくださると約束されましたか。
・17〜20節/
・ヨハネ4:13〜14/

7 偉大な神様が働かれると、荒野がオアシスに変わります。人がイエス様の救いによって神様のもとに立ち返って来るならば、癒され、自然までも癒されます。なぜなら、自然が人の罪によって痛めつけられ、疲弊しているからです。私たちの信仰が回復されるなら、私たちの環境が回復します。荒れた家庭や職場が回復し、私たちの働きが実って行きます。どんな癒しやどんな回復を願いますか。



8 預言者イザヤは、ユダの人々にこのような御言葉を伝えましたが、民の中には、そのまま聞こうとしない人々がいました。偶像に拠り頼み、虫けらのような存在であることを忘れて、高慢とプライドで生きていたために、恐れと失望に陥ったままでした。歴史を支配される神様は、どのようにして助け出すと約束してくださいましたか。
・25〜27節/
・エズラ1:1〜2/

9 バビロン捕囚から70年後に故国へ帰還させるという神様の計画をバビロンで発見して、読んだダニエルは、悔い改めて、一層信仰に生きて、バビロンの地で帰還に備えました。私たちにも、神様の約束の御言葉があります。捕囚の只中にあるような状況でも、望みをもって、神様に拠り頼んで生きることができます。あたなはどうしますか。
・エレミヤ29:10〜11/
・ダニエル9:2/

「命の実を刈り取ろう」

 このクロス王が登場して神の民をバビロンから解放するという預言は、さらに救い主イエス様の登場を示唆しています。イエス様の十字架の贖いによる罪と滅びからの解放を示しています。イエス様を信じたなら、罪と滅びの捕囚から解放され、永遠の命に生きている者となって、主に似た者へと造り変えられて行きます。あなたは、弱さや無力さを感じていますか。苦難のために、苦しみ悲しんでおられますか。今日の御言葉を通して、どのような取り扱いと導きを受けましたか。イザヤ41:10。

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