小グループで聖書を学ぶ

2 ご自分を隠す神(イザヤ45:9〜15)

「心の門を開いて」

 私たちは人生で様々な問題に出会い、恐れや悩みの中にある時、神様が隠れているように思うことがあります。そのような時、神の民は、「なぜ、私たちが苦しむようにされたのですか、どうして放っておかれるのですか、神は愛なるお方、全能なる方ではなかったのではありませんか」と叫びました。そして、「神様は隠れておられる」としか、思えなくなります。本当に、そうでしょうか。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 今日の箇所も、神について「あなたはご自分を隠す神」と言っています。ユダの民がそのように言っていたからです。それは、ユダ王国がどうなり、ユダの民がどのようにされるからですか。
・15節/
・エレミヤ39:1〜2,8〜9/

2 ユダの民は、国が滅ぼされ、自分たちがバビロンに捕囚にされると聞いて、うめき崩れ、絶望の深みに沈みました。この時、ユダの民は、神様が隠れておられると思い、神様に文句を言い、抗議しました。切実に神様の助けが必要な時、詩篇を見ると、神の民は何と叫んでいますか。私たちも、苦しみと悲しみの中でそのように叫んだことがあるでしょうか。それは、どんなことでそうしましたか。
・詩篇10:1,13:1/
・詩篇27:9/

3 神の民の訴えに対して、神様はどう答えられましたか。二つの例えは、それぞれどういうことを例えていると思いますか。分かち合ってみましょう。
・9〜10節/
・ローマ9:20〜22/

4 自分の思うとおりにならないからと文句を言うのは、あたかもこの粘土のようです。私たちが神様に愚かな文句や抗議をしたなら、私たちを愛して育んでおられる神様は、悲しまれることでしょう。私たちは、神によって造られた被造物であることを忘れてはなりません。土の器が陶器師に抗議したように、神に文句を言い、抗議する者は、神様に熱心に祈り求めたとしても、実は、何をしていることになるのでしょう。あなたも、そうしていませんでしたか。
・11節/

5 熱心に祈っていたとしても、神に自分の言うことを聞かせようと命令していることがあります。私たちは、被造物です。神様に命令する態度を捨てなければなりません。神様を信頼し、神様に委ねなければなりません。切実に祈る神の民に対して、神様はどんな計画を教えてくださいましたか。(13節の「彼」とは、キュロスのことです)。
・13〜14節/
・イザヤ45:1〜3, エズラ1:1〜3/

6 確かに、ユダ王国はバビロンに滅ぼされ、民はバビロンに捕囚にされましたが、神はペルシア帝国の王キュロスを用いてバビロンを倒させ、ユダの民をエルサレムに帰還させ、神殿を再建するようにさせました。驚くべき方法です。これは、歴史的事実です。このことは、私たちにどういうことを教えていることになりますか。
・ローマ8:28/
・エペソ3:20/

7 神様の驚くべき計画と愛を悟り、神様を信頼し、神様に委ねて行くことが、神様の祝福を受ける秘訣です。15節で、「救い主よ。まことに、ご自分を隠す神」だと言うのですが、本当に隠れておられる方なのですか。現れない神なのですか。いいえ、現れてくださいます。救い主なる神がどのように現れることが預言されていますか。
・イザヤ53:1〜6/


8 神様が人の姿を取られる、それもしもべの姿を取られるというのです。イエス様の33年間の地上の生涯は、人々に仕え、教え、助けるものでした。そして、人々の罪をその身に負って十字架にかかられ、苦しみ、死なれます。これが、神様の取られた救いのご計画、人のたましいを救う方法でした。なぜ、そのような現れ方をされたのですか。
・Tペテロ3:18/
・Uコリント5:21/

9 土の器である私たちが創造主なる神様に命令するほど高慢になっているのに、栄光の神様が、その栄光を捨てて、しもべの姿を取って世に来られ、私たちのために十字架にかかれたのです。イエス様の十字架の恵みに対して、どのように応えますか。どうしますか。
・ピリピ2:6〜8/
・ヘブル10:23,ローマ10:9〜10/(参考)

「命の実を刈り取ろう」

 今問題に苦しめられていますか。困難な状況を嘆いていますか。でも、神様は、そんな私たちのもとに来てくださいます。神様を信頼して、神様に委ねてください。苦難の中に隠れておられる神様を見つけることができます。どんな中にあっても、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを信じて、神様に聞き従って行くことを願います。学びを通して与えられた気付きや決心を分かち合い、互いのために祈りましょう。ローマ8:28。

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