小グループで聖書を学ぶ

20 あなたの天幕を広げなさい(イザヤ54:1〜3)

「心の門を開いて」
 
 聖徒たちは皆、祝福や恵みを必要とし、求めています。でも、一方的に必要だと考え、与えくださいと願うだけです。そして、それが得られないとがっかりしたり、怒ったりします。何かが足りない、何かを忘れているのです。必要のためにどのように備えて、何を準備すべきかということを考えないのです。祝福を受けるためには、何が必要なのでしょうか。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 1節の「子を産まない不妊の女、産みの苦しみを知らない女、夫に捨てられた女」とは、捕囚の民のことを指しています。民は、国が滅ぼされ、エルサレムが破壊され、バビロンに捕囚となっていました。すべてのものを奪われ、飢えて、貧しく、悲しみと苦しみの中におり、何の希望もありませんでした。そんな捕囚の民に何を命じていますか。
・1節/


2 「喜び歌え、喜び叫べ」と繰り返して、強調しています。二つとも原語では、喜びで鳴り響くような賛美という意味です。悲しみと苦しみの中にいた捕囚の民に賛美しなさいと命じられる神様は、弱い存在である人、希望のない人、悲しみや苦しみの中にある人にも、恵みや祝福を与えてくださる方だからです。これを知って、思いがどう変わりますか。礼拝での賛美がどうなりますか。
・詩篇42:5/


3 神様は、捕囚の民に回復と復興を与えようとしておられたのですが、神様から祝福を受けるためには、必要なことがあります。天幕を建てる時の様子に例えていますが、これは、何を勧めているのでしょうか。祝福を受けるために何が必要なのですか。
・2節/
・T列王5:18,Tテモテ6:19/ (参考)

4 「天幕」とは、テントのような家のことです。「天幕の場所」とは、家庭や教会や地域、仕事や学びなど自分が置かれた場所を言います。置かれた場で必要なことは、「祝福を受ける備えをする、用意をする」ということです。祝福や恵みを願いながら、受ける準備をする場合と準備をしない場合、どんな違いが起こり得るでしょうか。
・マタイ25:1〜10/(参考)


5 「天幕の場所を広げ、住まいの幕を惜しみなく張り、綱を長くし、杭を強固にせよ」という天幕を建てる時の四つの行動に霊的な意味を当てはめてみると、「天幕の場所を広げる」ことは「信仰の器や範囲を広げる」、「幕を惜しみなく張る」ことは「献身して行動する」、「綱を長く」することは「祈り続ける」、「杭を強固にする」ことは「希望をしっかり持つ」と言うことができます。引用聖句を参照して、それぞれ意味を確認しましょう。
・U列王4:1〜7, Uテモテ2:15/
・T歴代4:10, ローマ4:18/

6 天幕を建てる時の四つの行動を霊的な意味を当てはめてみて、どうですか。自分にとって備えていなかったことはどれですか。これから備えたいと願うことについて、どのように備えますか。分かち合ってみましょう。



7 神様が民を祝福してくださることが教えられています。祝福を受ける備えをする民は、どんな祝福を受けますか。祝福を受けた民は、どのようになって行きますか。
・3節/
・創世記12:3,18:18/

8 歴史的な意味は、捕囚から帰還した民の増加と繁栄です。神様がくださる祝福を信じて賛美し、霊的天幕を広げて祝福を受ける器を用意して行けば、神の民と共同体が復興し、世に広がって、世に貢献して行くようになるというのです。私たちに適用すれば、どのように祝福が広がり、世に貢献して行くことになるでしょうか。
・マタイ5:13〜14/
・Tペテロ3:8〜9/

9 民を通して与えられる祝福を「荒れ果てた町々を人の住む所とする」と言っています。イエス様に救われた聖徒たちは、世のあらゆる領域で耀きながら用いられるでしょう。聖徒たちの証しと働きによって、荒れ果てた所も祝福され、恵みを受ける所となって行きます。あなたが遣わされて祝福を受ける所となることを願うのは、どこですか。そのために、あなたはどのように用いられ、仕えますか。


「命の実を刈り取ろう」

 神様は、私たちを通して、世が祝福されることを願っておられます。私たちを通して、私たちの家庭、私たちの遣わされている学校や職場、地域が祝福されるようになります。そのためには、私たちが置かれている場所で信仰の天幕を広げ、祝福を受けるように備える必要があります。私たち自身も自分の天幕を広げて、神様の祝福を受けるように備えていきたいです。決心や適用を分かち合い、互いのために祈りましょう。イザヤ54:2〜3。

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