小グループで聖書を学ぶ
喜びの回復(イザヤ9:1〜7)

「心の門を開いて」

 1914年12月24日第一次世界大戦中、ドイツ軍の塹壕から「きよしこの夜」の歌声が流れて来ました。イギリス兵たちも「きよしこの夜」を歌いました。その時銃声が消え、自然にクリスマス休戦となりました。旧約聖書のクリスマスの預言も、戦争にまつわるものでした。そこから、クリスマスのメッセージを学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 時代背景は、アッシリヤによって北イスラエル王国が滅び、支配されていた時期です。異邦のガリラヤとは、異邦人に占領されたガリラヤ地域ということです。ゼブルンの地とナフタリの地もガリラヤ地域です。悲惨な状態をあらわす言葉がたくさん出ています。気付く限り挙げてみてください。
・1〜2節/


2 悲惨な状態をあらわす言葉をあげながら、苦しみや悩み、絶望で心が暗くなり、心が打ちひしがれている人々の姿を連想されたでしょう。クリスマスの預言に記されているということは、ガリラヤとは、今日の人々も含めて、悲惨な状態になっている人々を指していると言えます。どんなことで、苦しみ、辱められ、心が闇に覆われましたか。



3 ガリラヤは、イスラエルの北に位置していたために、外敵の攻撃や支配を受けることが多かった地です。戦争や侵略が絶えませんでした。戦いに敗れたその地の人々は、くびきを負わされ、ムチで追い立てられました。現代社会では、葛藤があり、争いがあります。それは、まるで戦いのようです。どんな戦いがありますか。
・4〜5節/


4 苦しみには癒し、くびきには解放、闇には光が必要です。ですから、苦しみや闇の中にある人々に、クリスマスのメッセージが告げられます。どんな約束ですか。
・1〜2節,6節前半/


5 闇の中を歩んでいた民は、大きな光を見る。彼らの上に光が耀くと言います。やがて救い主キリストが来て、苦しみや闇、死しかなかった人々に救いを与えてくれるという預言です。その預言は、どのように成就されましたか。誰によって成し遂げられましたか。
・ルカ2:11, ヨハネ1:9/
・マタイ4:12〜17/


6 イエス様は、闇の中にいる者にとって希望の光であり、心の闇に光を照らしてくださるお方です。こんな奇跡が私たちに起こったのが、クリスマスなのです。回復されれば、雰囲気は全く違ってきます。苦しんで闇の中にいた人々は、どうなると言っていますか。どんなことが強調されていますか。
・3節/


7 この節で喜び、喜ぶが4度(「楽しむ」の原語は喜ぶの意味)も繰り返されています。農夫が刈り入れ時に喜ぶようであり、兵士が分捕り物を分ける時のようだというのは、それ以上の喜びがないということです。ここで、「あなたの御前で喜ぶ」と言っています。これは、どういうことを意味しているのですか。あなたもそのように喜べますか。
・詩篇149:2/
・ピリピ3:1,4:4/

8 1〜3節の動詞の時制は、現在完了形です。「栄誉を受ける、大きな光を見る、光が耀く、御前で喜ぶ」と後に起こることを預言しながら、すでに行われたかのように表現されています。これは、どういうことを確信させるためですか。あなたが現に苦しみや心が暗くなっていたとしても、どうすることができると教えていると思いますか。
・ヘブル11:1,6/(参考)


9 なぜ、神様は私たちを回復させてくださったと言えるのでしょうか。6節には、なぜならという接続詞が文頭にあります。6節の救い主の名前には、救い主が世に来られた意味とその働きが記されています。特に、その中であなたが目にとまり、励ましや慰めを受けることはどれですか。その理由は何ですか。
・6〜7節,/
・詩篇119:24, ローマ8:31〜32,/

「命の実を刈り取ろう」

 「不思議な助言者」です。英訳聖書では、wonderful counselorとなっています。救い主は、私たちの素晴らしい相談者となります。私たちは難しい問題をかかえると、不安と恐れに陥り、苦しみで心が暗くなります。イエス様を信じる者は、祈ってイエス様に相談できます。「力ある神」が付いているので、私たちは弱くても、全能の神が味方です。イエス様を信じた者は、「永遠の父」である神の子どもとされています。「平和の君」であるイエス様を信じると、人生が回復される時、私たちに平安が与えられます。今日の学びを通して与えられた適用や導きを分かち合い、互いのために祈りましょう。イザヤ40:1〜2。

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