小グループで聖書を学ぶ
6 キリストにある成人として(コロサイ1:25〜29)

「心の門を開いて」

 人は生まれると、成長して、やがて成人になります。しかし、物事は、何かがあれば停滞し、前進がストップします。人は、問題や試みで揺さぶられると、思いや歩みは停滞し、前進できなくなります。心揺さぶられていたコロサイの聖徒たちは、そのような状態でした。使徒パウロは、自分の証しをしながら、聖徒たちに停滞から前進への道を示しています。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 心揺さぶられていたコロサイの聖徒たちは、言ってみれば、停滞していた状態です。私たちが問題や試みに会うと、心が揺さぶられます。酷くなると、他のことが考えられず、他のことができなくなります。問題ばかりを見つめ、そのことで頭がいっぱいになります。パウロは、自分の事を言いながら、聖徒たちに何を気付かせようとしていますか。
・25節/
・エペソ3:2,Tコリント4:1/

2 パウロは、宣教師として教会に仕えていることを、神から委ねられた務めに従っていると証ししています。そして、聖徒たちが委ねられた務めにいそしむ事を思い出させています。誰にでも自分に対する神の計画と意図があります。パウロは、委ねられた務めを感謝して、忠実に仕えていました。私たちは、自分の仕事や学びや責任を神から委ねられた務めと意識しているでしょうか。意識すると、どんな思いになりますか。
・ローマ8:28/
・ピリピ2:13/

3 私たちは、自分はなぜここに置かれているのだろうか、どうしてこの働きを担っているのか、私のなすべきことは何だろうか、私が咲くべき所はどこだろうかと考え、祈ることが大切です。世の価値観でがむしゃらに生きて、気付けば教会の迫害者となっていたパウロは、イエス様の声を聞いた後は、どんなふうに変えられ、生きましたか。
・29節/
・Tコリント15:58/

4 パウロは、健康な人ではありませんでした。視力も悪く、定期的に来る病気もありましたが、堅く立って、動かされることなく、委ねられた務めに励みました。パウロのその委ねられた務めとは、何ですか。
・26〜27節/
・エペソ3:5〜6/

5 聖徒たちが心揺さぶられた時、福音はコロサイで停滞していました。救いの道を知らずに、世の思想、教え、偶像の中にいたコロサイの聖徒たちにとって、まさに秘密のベールが剥がされるように、イエス様の十字架の福音が伝えられました。素晴らしい秘密は知らせないではいられません。福音は、コロサイの聖徒たちにどのようにして伝わりましたか。
・6〜7節/


6 私たちは、問題や試みに出あうと、自分のことだけで精一杯になり、他の人のことを顧みる余裕がないと思い、問題や患難ばかり眺めます。心の働きも停滞します。しかし、そのような中でも、他の人に福音を伝えたり、他の人を助けたりするなら、どのように自分の心が変わると思いますか。経験したことがあれば、分かち合ってください。



7 28節の「キリストにある成人として立たせる」とは、イエス様を信じた者は、成長するということです。霊的に成熟した信仰になるということです。揺り動かされていた聖徒たちは、心と働きが停滞し、信仰が成長せずに停滞していました。福音を信じて、救われた者は成長します。成人にならないで、霊的幼子のままだったら、どんな姿なのですか。
・28節, エペソ4:13/
・エペソ4:14,Tコリント3:1/

8 私たちの救いのために十字架上に犠牲となられたイエス様は、私たちが救われるだけでなく、信仰が成長するように、霊的に成熟した聖徒となることを望んでおられます。主は、弟子たちに福音を伝えて、戒めて、教えて、成熟した信仰を持つように導かれました。主は、昇天前にどうするように言い残されました。それは、どういうことですか。
・マタイ28:19〜20/
・Uテモテ3:16〜17/

9 イエス様の弟子を養育する方法は、救われた人を御言葉で養育し、整え、成長させ、イエス様の救いの証し人として世に遣わし、教会に仕え、人々に仕える者とされることです。福音を信じて、救われた者は成長します。どこまで成長するのでしょうか。
・エペソ4:13,15/

「命の実を刈り取ろう」

 イエス様を信じて救われた者は、イエス様に似た者となるまで成長します。すべての聖徒が一緒にイエス様に似た弟子たちに成長する教会となることを願います。イエス様の3年間の公生涯は、要約すれば、弟子たちを養育することでした。ですから、私たちも、この働きを受け継ぎます。救い主であるイエス様を世に伝え、救われた魂がイエス様の弟子として養育され、成長して行く教会となることを祈ります。それぞれ導かれた適用を分かち合いましょう。

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