小グループで聖書を学ぶ
7 絆を紡ぐイエス様(コロサイ2:1〜5)

「心の門を開いて」

 人が一番安心感を覚えるのは、誰かと、あるいは何かとつながっている時だそうです。つながりは、自分は一人ではないと感じられた時に知るものです。誰かが自分のことを分かってくれた、受け入れてくれたと感じた時です。繋がり、絆は、人が生きて行く上で大切なことです。クリスチャンの繋がり、絆について、今日の箇所から学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 私たちは、自分の状況について心配したり、悩んだりします。パウロも、心配がありました。獄中にいたのだから当然そのことの心配かと言うと、そうではありませんでした。パウロの心配は、何についてでしたか。どれほどの心配でしたか。
・1節/
・コロサイ1:24/

2 パウロは、コロサイの聖徒のことばかりでなく、近隣のラオデキヤや自分のことを個人的に知らない人たちのためにも苦闘するほど心配して、祈っていました。あなたは、自分が問題や試みで苦しんでいる時、誰かが自分のために熱い涙と汗を流しながら、心配して祈ってくれていると知ったら、どんな思いになりますか。
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3 人は、自分の悩みや心配で精一杯、人のことまで心配している場合じゃないだろうと考えます。しかし、パウロが自分の事についてだけ心配していたなら、神経的に参ってしまい、獄中生活はとても耐えられなかったでしょう。獄中にいながら他の人のことを心配して、祈ることで、パウロは、どんなことを受けたと想像できますか。
・Tテサロニケ3:7/
・ピリピ2:19/

4 私たちも、家族のために心配し、友人のために仕え、教会の聖徒たちのために祈ることで、自分が励ましや癒しを与えられます。自分がどんなに苦闘しているかを知ってほしいと言っても、パウロがあなたがたのためにこれだけ心配しているぞ、と恩着せがましく言っているのではありません。知らせたい理由は、何ですか。
・2節/
・/

5 問題や試みで悩み苦しむ時、孤独感に陥ることがあります。誰も自分の苦しみなんて分かってくれないと思い込んでしまうのです。社会心理学者エーリッヒ・フラムは、「中世社会の伝統的な絆から自由となったことは、個人に独立の新しい感情を与えたが、それと同時に、個人に孤独と孤立の感情をもたらした」と言っています。疲弊した現代社会は、孤独の文明だと言われます。近年の日本においても、孤独が社会問題となっています。聖書は、私たちの間に何が必要だと言っていますか。
・エペソ4:2〜3/
・エペソ4:16/

6 人は、欲望を追求する社会にあって、自己中心となり、罪によって分裂し、互いに憎み争う関係となってしまいました。何によって、関係の回復が与えられるのですか。私たちを健全に結びつける鍵は、何ですか。
・コロサイ1:20/
・コロサイ1:18,Tコリント12:27/

7 絆、つながりと言っても、現代社会では、インターネットによる多くのつながりの媒体はあります。しかし、それらのつながりの薄さに人々は孤独を感じています。家族や友人と一緒でも孤独だという人も多いです。パウロは、遠いローマの牢獄の中にいても、聖徒たちとのつながりを感じていました。なぜですか。
・5節/
・Tテサロニケ2:17/

8 人は、誰かと一緒にいることや誰かに連絡をとることだけで心のつながりを感じることはできません。自分は一人ではないという感情がなければ、心のつながりを感じることはできません。感情を感じるためには、誰かとの感情のコミュニケーションが必要なのです。心のつながりや絆を感じるためにはどうしたらよいと思いますか。
・1〜2節/(参考)
・コロサイ1:3〜4/(参考)

9 私たちは、誰もが自分のことを理解して欲しい、受け入れて欲しいと思っています。それを感じられた時、自分は一人ではないと感じ、つながりを感じるからです。何かを一緒にすることができる人がいる、一緒に思いを分かち合える人がいる人生は、豊かな人生です。人とのつながりにおいて重要なのは、互いに関心を持つことです。あなたの持っている関係は、どうですか。


「命の実を刈り取ろう」

 パウロは、苦闘するほど聖徒たちのことを心配して、祈っています。聖徒たちはそれを知っています。ここに、精神的なつながりがありました。共に礼拝をささげ、共に祈り合い、分かち合い、信仰を成長させ合う関係がどれほど重要なことかを知りました。この絆は、イエス様が紡いでくださいます。学びを通して気付かされたことや決心したことを分かち合い、互いのために祈りましょう。エペソ4:16。

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