小グループで聖書を学ぶ

9 イエス様の十字架による救い(コロサイ2:8〜15)

「心の門を開いて」

 前回「初心忘るべからず」を学びましたが、次に必要ことは、「基本に帰る」ことです。「基本の基」が大事です。迷った時は原点に返るのです。何か事があった時、人生の節目に当たる時は、原点である基本に立ち返るチャンスです。揺れ動いていた聖徒たちに、信仰の基本を思い出させています。今日の箇所から、イエス様の十字架による救いの基本を学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 コロサイの聖徒たちを揺り動かしていたのは、当時流行していた思想や教えでした。パウロは、聖徒たちに対して、どんなことに注意するように言っていますか。その特徴は、何ですか。
・8節/


2 使徒パウロは、哲学そのものを否定しているのではなくて、空しい、だましごとの思想や教え、世の価値観を取り上げています。とりこにならぬよう注意しているのは、誘惑され、肉の欲や自己中心が罪の言動へと及ぶからです。そして、いつの間にか、そうした理論や主義に囚われ、支配されてしまうからです。現代の人々を虜にして、肉の欲や罪の思いを誘惑しているものは、どんなことですか。



3 現代社会は、人間の自由が謳歌され、経済的繁栄をもたらしましたが、一方人々の心は病み、社会は疲弊しています。人間関係は傷つき、妬みや争い、怒りや憎しみを生じさせています。社会は、罪が支配するところとなっています。聖書が言っている罪を要約すると、どういう特徴がありますか。罪の中心的な原因は、何ですか。
・コロサイ1:21/
・エペソ2:1〜3/

4 人は、神によって創造され、命を与えられた存在なのですから、神に従って生きるべきです。しかし、罪の結果、神との関係が切れてしまいます。霊的な死は、神との関係断絶です。互いを尊敬し合い、助け、仕え合うことを神から命じられているにもかかわらず、神の命令に違反するので、不和や争い、怒りや憎しみが生じて来るのです。どんな救いの方法があるのでしょうか。
・13節/
・エペソ1:7/

5 神が人間の罪を赦すために取られた方法は、どんなことでしたか。神の御子イエス・キリストが世に来られて、どんなことをされたのですか。そこに、神のどんな御心があらわれていますか。
・マタイ20:28/
・ヨハネ3:16/

6 聖書は、人の罪を負債に例えています。債務証書をどうすると言っていますか。その例えは、イエス様の十字架を信じる者の罪をどうしてくださったことを強調していますか。
・14〜15節/


7 イエス様の十字架は、私たちの罪の身代わりです。イエス様が私たちの代わりに鞭打たれ、罵られ、十字架に苦しめられました。信じて救われた者は、救いの恵みにどう応えればよいのでしょうか。
・Tヨハネ1:9/
・使徒8:12/

8 洗礼を受けるということは、イエス様を信じて、救われた者がどのように生きる者となることを示していますか。あなたは、そのことを意識していますか。
・12節/
・ローマ6:3〜4/

9 イエス様を信じて救われた者は、神の赦しを与えられたのですから、どうしなければならないですか。イエス様の例えの話では、どんなことが命じられていますか。イエス様は、十字架上で、ご自分を十字架につける者たちのために、何と祈られましたか。これらの箇所を読んで思うことは何ですか。
・マタイ18:24〜33/
・ルカ23:34/

「命の実を刈り取ろう」

 誰かを恨み、憎んでいますか。人間関係に非難や不満が沈殿していませんか。赦しを祈って、イエス様に委ねてください。赦しは、魂を癒し、心の病を治します。人間関係を回復させます。イエス様を信じて、新しい命に生きている者は、「キリストにあって、満ち満ちている」と言われています。10節。イエス様の十字架と一緒に死に、イエス様と一緒によみがえった者は、もはや過去の罪に支配されていた自分が生きるのではなく、イエス様が自分のうちに生きておられるように生きるのです。聖書の御言葉に聞き従い、新しいいのち、新しい価値観に生きるようになります。今日の学びを通して気付かされたこと、決心したことを分かち合い、祈りましょう。ガラテヤ2:20。

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