小グループで聖書を学ぶ
13 感謝の心を持つ人に(コロサイ3:15〜17)

「心の門を開いて」

 今社会は疲弊し、不安や恐れ、不満や憂鬱が増大しているような状況です。そんな中に生きる私たちへのメッセージとなっているのが、今日の箇所です。様々なことで揺さぶられて、不安や恐れ、戸惑いや不満の中にいたコロサイの聖徒たちに必要なことが勧められています。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 今日の箇所は、繰り返しどうするように勧めていますか。人の置かれた状況によっては、このことをどう思われますか。どんな反応が予想されますか。パウロがこの手紙を書いた時の境遇はどうでしたか。
・15〜17節/
・コロサイ4:10,18/

2 感謝しなさいと言われても、人の境遇によっては、ふざけるなと怒るでしょうし、不謹慎だと言われかねないことです。パウロ自身も、牢獄の中でこの手紙を書いています。 どうして感謝できるのでしょう。その理由の1つは何ですか。
・15節/
・ヨハネ14:27, ピリピ4:6〜7/

3 イエス様が、私たちのために十字架にかかって、罪と死から解放してくださったことにより、信じて救われた者は、平安をいただいています。心に平安がなければ、人は、不安や恐れ、不満や憂鬱が生じて来ます。感謝する心を持ちなさいというのは、意志的に感謝する者になりなさいということです。人は、心の持ち方に応じて感謝の泉にもなり、文句の噴出口にもなります。エジプトでの過酷な奴隷状態から解放された民の特徴は、何でしたか。彼らの姿を見て、どう思いますか。
・出エジプト16:2〜3/
・出エジプト17:3/

4 文句を言う人は、どんな状況でも文句の種を見つけ、不平不満の材料が尽きることはありません。私たちは、感謝が出て来る心を持ちたいです。感謝する人になるためには、どうする必要があると教えていますか。この節は、どんな生活を表していますか。
・16節/
・ローマ10:17,エペソ5:19〜20/

5 御言葉を聞いて黙想する時、私たちの心が神様に取り扱われ、平安と喜びへ導かれ、心に感謝が生じます。感謝は、賛美になります。賛美は、人を癒し、希望を与えます。賛美は、人を動かします。御言葉の養いと分かち合いと賛美、これこそ礼拝の生活です。礼拝の生活を通して、感謝に導かれた証しがあれば、分かち合ってください。



6 人は、苦難を受けると、不平不満を抱きます。失望落胆します。憂鬱になります。しかし、聖書に出て来る神の人は、逆境に置かれた時、どうしましたか。
・使徒16:23〜25/
・Uコリント1:8〜9/

7 神の人たちは、逆境でも感謝しました。苦難は、偉大な先生です。苦難があるので、主の御言葉に拠り頼み、人生を生きていくことができます。信仰によって生きる人は、環境が不利でも文句がありません。条件が悪くても絶望しません。何事もイエス様の名によってなし、すべてのことを神に感謝するのはなぜですか。
・17節/
・Uコリント9:8,ヤコブ4:6/

8 感謝エウカリストスという原語は、良い、豊かという意味の接頭語エウと恵みカリスという言葉の合成語です。恵みは神様のくださるものです。感謝とは、まさにそれが神の恵みだと言う信仰の告白、そこに神の恵みがあるという感動の言葉なのです。そうであるならば、どんなことを意識しなければなりませんか。
・詩篇103:2,106:7/
・箴言11:27,使徒11:23/

9 クリスチャンはすべてのことに感謝する習慣が必要です。感謝という言葉を生活化する必要があります。精神医学者の報告によると、精神的なことが健康に影響を与える変化は、感謝の気持ちが一番良いそうです。感謝をして生きていく生活スタイルは、病気の予防にも優れた効果があると言います。感謝日記や感謝ノートというものがあります。書いてみると、多くの恵みを発見できます。何か気付いた恵み、見つけた恵みがありますか。


「命の実を刈り取ろう」

 ヘレン・ケラーは、13歳の年に新聞記者から「重い障害があるのに、なぜ、そんなに楽しそうにしていられるのですか」と尋ねられると、「私は神様の贈り物のうち二つを失っただけです。その二つを除いていろいろな贈り物をいただいています。そのうちの一番大きなものは心です」と答えています。老年に達した時に、「苦痛の中で生涯を生きて来たために神を恨んだことはありませんか」と聞かれた時、きっぱりと「ありません。神がくださった恵みを感謝する時間も足りないくらいです。どうして神を恨む時間を持つことができますか」と答えました。最期には、「ああ、確かに私の人生は美しかった」と言葉を残しました。文句や恨みより、常に感謝の気持ちを持って生きる者でありますように。気付かされたこと決心したことを分かち合いましょう。Tテサロニケ5:18。

戻る