小グループで聖書を学ぶ
18 弱点、失敗を乗り越える(コロサイ4:10〜11)

「心の門を開いて」

 弱点や失敗と言っても、弱点は見方によっては必ずしも弱点にはならず、強みを発揮すれば問題にならないと言われます。失敗も後に生かされれば失敗のままではない、必要な失敗もあると言われます。捉え方や取り組み方が大切だというのでしょうか。使徒パウロの同労者の人生から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 11節を見ると、3人まとめて「割礼を受けた人で、パウロを激励する者」と紹介しています。3人とも「割礼を受けた人」つまり出身地は違ってもユダヤ人であったということです。とりわけ、ユストに付いている説明は、「割礼を受けた人」だけです。かつてはユダヤ人というプライドで生きていた人だということです。どんな誇りだと考えられますか。パウロの証しを参照しましょう。
・11節/
・ピリピ3:4〜6,Tヨハネ2:16/(参考)

2 ユストも、ユダヤ人であること、律法や慣習を守ることを誇り、肉のプライドによって失敗もしたのでしょう。肉のプライドが成長を妨げ、人間関係を壊すのですが、囚われていることに中々気付きません。ユストは、いつどうして気付いたのでしょうか。パウロの証しを参照しましょう。
・Tテモテ6:4〜5/
・ピリピ3:7〜9/

3 私たちは、今でも何か人間的なものを頼みとしていませんか。今でも何か肉のプライドに囚われているのでしょうか。イエス様を信じて救われると、どのようになりますか。人間的なものを頼みとするのではなく、どういうものが大事ですか。
・Uコリント5:17/
・ガラテヤ6:15/


4 次の同労者は、アリスタルコです。この人については、使徒にたびたび登場しています。どんな人ですか。パウロと同じように宣教や教える働きをしていましたか。どんな働きをしていましたか。
・10節前半/
・使徒19:29〜30, 20:4, 27:1〜2/

5 エペソ騒動において、アリスタルコがパウロの代わりに捕まえられ、体を張ってパウロを守りました。その後パウロの伝道旅行に同行し、裁判のためのローマ護送も一緒でした。彼は、パウロの危険な旅に常に同行していました。そして、今パウロを世話するために願い出て牢獄にいるようです。影のようにパウロに付き従い、体の弱いパウロを、体を張って守り、仕えたのです。この人の姿から、どんなことを感じますか。



6 アリスタルコは、他の同労者のような宣教活動はしていません。ただ、身をもってパウロを守ることで、パウロの宣教を助けました。自分にないものを嘆いたり、それで人を妬んだり、自分を否定したりするのではなく、自分にあるものを用いて仕えている姿でした。聖書は、主に仕える聖徒の賜物、奉仕、働きの違いについてどう教えていますか。
・Tコリント12:5〜7/
・Tコリント12:22〜24/

7 もう一人は、マルコです。マルコは、バルナバのいとこです。バルナバは、回心したばかりのパウロを引き受けて、聖徒たちの仲間に導いてくれた人です。パウロをアンテオケに連れて来て、同労者として訓練して、共に第1回伝道旅行の働きに導きました。マルコも助手として加わることになりますが、どんな事件が起こりますか。
・10節/
・使徒13:5,13, 15:37〜39/

8 マルコのために伝道団は分裂しました。初代キリスト教会での大事件です。マルコにとって痛恨の失敗となりました。彼の家は、有名な弟子たちの集会所となった家です。マルコは、宣教にとって大変良い環境で育ちました。バルナバに誘われて、母の意向で参加したようです。確信も情熱もないので、困難で挫折したのでしょう。彼には、困難を経験しないで育った気持ちの弱さがありました。私たちには、どんな弱さや失敗がありますか。
・使徒1:13, 12:12/
・マルコ14:51〜52/

9 大きな失敗や挫折をすると、もう立ち上がれないと落ち込み、自分は駄目だと決め付けてしまうかもしれません。その後マルコは、その弱さを乗り越えて、確信と情熱の人に変わり、パウロにとって欠かせない大切な同労者になりました。福音書も記しました。なぜ、そのように成長し、変化したのでしょう。誰の養育や訓練を受けたのでしょうか。
・Uテモテ4:11/
・使徒15:37〜39,Tペテロ5:13/

「命の実を刈り取ろう」

 マルコには、バルナバとペテロというメンター(仕事や人生上の指導者、助言者の意味)がいました。私たちにも、信仰のメンターが必要です。誰にも弱点があり、失敗の経験があります。劣等意識と敗北意識を持っては、弱点や失敗を乗り越えることができません。信仰で弱点や失敗を乗り越えて進みましょう。適用がありますか。ピレモン1:11。

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