小グループで聖書を学ぶ
17 様子を知り、励ましを受ける(コロサイ4:7〜9)

「心の門を開いて」

 外出自粛によって多くの人々が関係やつながりの大切さに気付かされ、これまでの付き合い方が変わるかもしれないと言われています。今日の箇所でも聖徒たちのつながりの大切さが教えてられています。どのようなつながりでしょうか。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 この手紙は、遠いローマにいるパウロとコロサイの聖徒たちを結ぶ通信手段でした。牢獄に閉じ込められていたパウロですが、手紙によって聖徒たちとつながり、交わりができました。今日遠くにいる人とインターネットによって通信ができるのと同じですね。コロサイ人への手紙を運んだ人がテキコです。どんな人だと紹介されていますか。
・7節/


2 テキコは、忠実な同労者です。忠実とは、信頼とも訳され、変わらないという意味です。多くの人々は評価や称賛を受ければ働くが、批判や叱責を受ければ忠実に働かなくなります。しかし、神様が用いられる人は、賞賛や叱責に関係なく、変りなく忠実に働く、信頼される人です。忠実な人テキコは、どんな働きをしましたか。
・使徒20:4〜5,16/
・Uテモテ4:12,テトス3:12/

3 テキコは、あちこちパウロに同行し、獄中のパウロに遣わされ、手紙を届けました。テキコは、ただ手紙を配達する人ではありません。当時ローマ帝国には駅伝制度や郵便制度があり、手紙だけ送ることもできました。ですから、わざわざ手紙を持って行かせたということには、意味があります。その目的は何ですか。
・7〜8節/


4 コロサイの聖徒たちは、獄中のパウロのことを心配していました。牢獄に閉じ込められて、孤独で苦しんでいるのではと思い、宣教の働きができずに、悩んでいるだろうと考えました。テキコからどんな様子を聞いたのでしょうか。遠いローマからのパウロの様子を知って、聖徒たちはどのような気持ちになったと思われますか。
・ピリピ1:13〜14,4:22/
・8節,箴言25:25/(参考)

5 パウロの獄中生活は、物理的には閉じ込められていても、精神的には閉じ込められていませんでした。すでにパウロ自身が、ローマの獄中で、エパフラスからコロサイ教会の様子を聞いていました。福音が伝わった恵みを聞いて、感謝しました。聖徒たちが苦しんでいる様子を聞いて手紙を書きました。ということは、パウロと聖徒たちの間にどんな関係が築かれていたのでしょうか。
・コロサイ1:4,7, 2:4,8/
・Tテサロニケ5:11,4:18/

6 テキコは、福音が人の生死にかかっていると思い、聖徒たちの信仰の整えと成長のために仕えたかったので、この働きを担いました。パウロの様子を一部始終伝えました。彼は、パウロと聖徒たちをつなぐ大事な働きを担いました。あなたが、誰かと誰かの間のテキコとなり、人と人をつなぐ働きを担ったことがあったら、分かち合ってください。



7 忠実な同労者オネシモも、手紙を運ぶことに同行しました。なぜでしょう。コロサイ教会の信徒であるピレモンの家の奴隷であったオネシモが、手紙を運んで来て、証ししたことは、コロサイの聖徒たちにとって、それこそパウロの様子を知らせてくれる素晴らしい出来事となりました。オネシモに関する出来事とは、どんなことですか。
・9節/
・ピレモン1:16, 18, 9〜11/

8 ピレモンの家からお金を盗んで逃亡したオネシモが、ローマの獄中でパウロに出会って、福音を聞いてイエス様を信じてクリスチャンになり、生まれ変わってパウロの同労者としてコロサイに遣わされるなんて!聖徒たちは、その一部始終を知らされて驚き、どれほど慰められ、励まされたことでしょう。オネシモとピレモンの関係は、裏切った者と裏切られた者という関係から、主にある兄弟関係、主の同労者という関係になりました。このような福音による人の変化、関係の変化について、どう思いますか。


9 どのように人間関係を持ったらよいか、アンケート調査の結果を分析したところ、「自分を振り返る、自分を伝える、ちょっとした手助けをする、助言を求める」ことでした。しかし、肉の思いがあると、そこに罪が入り込み、関係を傷付け、つながりを壊します。私たちが互いを知らせ合い、互いに知り合い、互いを理解し合うには、何が必要ですか。
・7節/
・ローマ16:2,ピリピ2:29/

「命の実を刈り取ろう」

 心理の専門家は、「信頼は、支え合いを維持し続けることでできるもので、確固たるものではない。たとえ肉親でも、絶え間ない思いや考えのやり取りによって関係が維持される。人間関係はずれるものだと自覚して、その都度話し合うことのできる環境・関係づくりが大事だ」と言っています。きょうの御言葉を通し、主にあって様子を知らせ合い、事情を知ることで関係が築かれ、互いに恵みと励ましを受けて行くことを学びました。私たちが主にある聖徒同士のつながりと、関係が与えられていることを感謝します。学びを通して与えられた気付きや決心を分かち合い、祈りましょう。

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