小グループで聖書を学ぶ

 世に来られた救い主(ルカ2:6〜12)

「心の門を開いて」

 驚くべきことに、世界中でクリスマスを祝っているのに、クリスマスを祝わない教会があるというのです。過去、教会がクリスマスを祝わない時代もありました。なぜなのでしょうか。それを知ることを通して、クリスマスの意味と意義を学びたいと思います。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 イエス様の誕生は12月25日ではないし、その日は異教の祭日だからクリスマスを祝わないという人々がいます。確かに、初代教会時代にも、クリスマスが祝われたという記録はなく、AD350年に教皇ユリウス1世が、人々が冬至の祭りをしないように、クリスマスを12月25日に定めたことに始まるとされています。12月(第9の月)はとても寒いです。イエス様の誕生の時は、羊飼いの様子からどんな季節だと思われますか。
・8〜9節/
・エレミヤ36:22/

2 この地方では、11月〜3月まで雨期です。雨が多く寒くて、夜野原で寝ることは難しいです。聖書はその日がいつとは教えていません。しかし、冬至を過ぎると太陽がまた高くなり、日が長くなって行くこの時期をクリスマスと決めた意義はどうですか。
・ヨハネ1:9/


3 16世紀の宗教改革者と17世紀の清教徒においては、一時期クリスマス廃止の決定がされました。中世の教会によるクリスマスの偶像化と迷信から聖徒たちを守るためであり、聖書に記されていないからです。彼らは、クリスマスは祝わないが、イエス様が来られたことは大切に覚えました。聖書は、イエス様が世に来られたことは、繰り返し忠実に伝えています。あなたは、クリスマスをどのように思っていましたか。どう祝っていましたか。



4 クリスマスの日にちより、クリスマスの意味が重要です。聖書は、クリスマスを祝うことを求めていません。イエス様がどういうお方として世に来られたのか、その意味を知ることが求められています。イエス様は、どういう方としてお生まれになられたのですか。
・11節/


5 イエス様は、私たちのために、キリストすなわち救い主としてお生まれになりました。救い主として来られたイエス様は、何をされるために来られたのですか。救い主の働きは、どんなことですか。
・ヨハネ1:29/
・ヘブル9:26/

6 イエス様は、私たちの罪を取り除くために来られました。昔人々が自分たちの罪を赦してもらうために小羊をほふって神にささげたように、イエス様は、ご自身を私たちの罪のためのいけにえとしてささげられました。これは、どういうことですか。罪の赦しのためには、何が必要だったからですか。
・ヘブル9:22/
・Tペテロ3:18 ,マタイ20:28/,ローマ5:8

7 イエス様は、私たちの罪のために十字架上で死なれ、私たちの身代わりとなられました。罪とは、どんなことですか。すべて罪は何から始まっていますか。罪について思うところを分かち合ってみましょう。
・詩篇32:5.51:1/
・ガラテヤ5:19〜21/

8 初期のアメリカにおいては、清教徒によってクリスマスが禁止されていましたが、独立後は徐々にクリスマスを祝うようになり、19世紀半ば以降は、商業主義の影響もあり、クリスマスが盛んに行われるようになり、飾りやプレゼントもするようになりました。クリスマスはどのように過ごすべきか、聖餐式を参照しましょう。
・ルカ22:19/
・Tコリント11:24〜25/

9。12月25日にクリスマスをするようになったのは、冬至の日、人々が太陽神の祭りに行かないで、救い主イエス様を覚えるようにという宣教目的のためでした。現代社会では、商業主義や信仰のこととは無関係のことにクリスマスが利用されていますが、私たちはこれをどのように受け止め、それに対して何をすればよいでしょうか。
・ルカ9:49〜50/(参考)
・マルコ13:10/(参考)

「命の実を刈り取ろう」

 現代でも、クリスマスが宣教の機会であることは変わりありません。人々がクリスマスをきっかけに救い主を求め、教会に来てくれることを願います。私たちは、そのために祈り、証しをしたいです。クリスマスにおいて、クリスマスにまつわる聖書的な奥深い背景を知り、イエス様が来られた本当の意味を覚える時となればいいですね。日本の年末は、人々がせわしく動き回り、騒ぐ時期ですが、私たちは心静かに救い主イエス様が来られた意味を黙想して、感謝し、人生を思う時にしたいものです。学びを通して与えられた気付きや決心を分かちたい、互いのために祈りましょう。Tテモテ1:15。

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