小グループで聖書を学ぶ
素晴らしい喜びのニュース(ルカ2:8〜20)
「心の門を開いて」

 年末の話題となれば、十大ニュースですが、ニュースというものは、ただ流されるものを聞くのではなく、情報を評価識別する能力、メディア・リテラシーが必要だと言われています。受け取る側で内容の意味を考え、反応することが大切だということです。最初のクリスマスに告げられた重大なニュースから学びましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 クリスマスの重大なニュースとは、「すばらしい喜びの知らせ」です。ニュースは、受け手がどういう人々か、どういう状態かということが大変重要です。素晴らしい喜びのニュースの受け手はどんな人々ですか。彼らの境遇や状況はどうですか。
・8〜10節/
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2 羊飼いたちは、休みなく羊を世話をしながら、野宿生活をしていました。その時は、長時間労働で夜勤でした。寒暖の激しい野での牧畜という過酷な労働環境であり、厳しい生活環境でした。この時ローマ帝国から人口調査の命令のために、人々は、それぞれ故郷の町で登録をするために親族たちが集まり、町は賑やかでした。それと比べると、彼らの心境はどのようだったと思われますか。
・1〜3節/


3 羊飼いたちは、人口調査や町の賑わいなど関係ないという思いや疎外感を持っていたのではないでしょうか。生活の厳しさや労働の苦しみ、疎外感や暗い心をいだきながら生きていました。現代の人々の心情や環境はどうですか。心を照らす光、素晴らしい喜びのニュースを必要としていないでしょうか。



4 羊飼いの時代と比べて社会は繁栄しているようですが、個人個人は、労働の厳しさと生活の不安を覚えています。社会の混乱と先行きの不安を感じています。孤独感や疎外感を抱き、心の傷や葛藤を持ちながら生きています。クリスマスに告げられた素晴らしい喜びの良いニュースは、いつ、どこで、誰に、何が起こったという内容ですか。それには、どういう意味がありますか。
・11節/
・イザヤ9:1〜2,6,ミカ5:2/

5 救い主は、他の誰のためでもない、グットニュースを聞いている「あなたがたのために」生まれたのだと強調されています。私たちも、自分のためと受け止めるなら、感激が生じて来ます。素晴らしい喜びのニュース、御子イエス様が救い主として来てくださったということは、どういうことを意味しているのか確認しましょう。
・Tペテロ3:18,Tペテロ2:24/
・ピリピ3:20,ヨハネ14:27/

6 情報を理解し、活用する能力、メディア・リテラシーの効果は、適用と参与にあると言われます。つまり、ニュースに対する受け手の反応や行動が大事だということです。良い知らせを聞いた羊飼いたちの、反応を見ることにしましょう。どんな反応ですか。
・15〜16節/


7 苦しみや不安、疎外感や自己否定に覆われていた彼らの心が変わり、平安と希望が訪れました。ですから、彼らは急いで生まれた救い主を見に行きました。ニュースを聞いても、それに反応するのかしないのかでは、大きな違いがあります。飼葉おけに寝ておられるみどりごを捜し当ててから、何をしていますか。それによって何が起こりましたか。
・17〜18節/


8 羊飼いたちは、そこにいた人々に幼子について御使いから告げられたことを知らせました。生き生きと証ししています。それを聞いた人も、驚きました。そのような反応と比べて、マリヤの反応はどうですか。
・19節/
・ルカ1:38/

9 マリヤは、聞いたすべてのことを「心に納めて、思いを巡らして」いました。聞いた御言葉について適用と参与という反応をしています。あなたは、羊飼いたちのように聞いた福音に応答していますか。マリヤのように御言葉を思い巡らし、適用していますか。



10 羊飼いたちは、自分の役割を忠実に実行した後、どうしましたか。そのような姿から、その後彼らの心や生活がどのようになったと想像できますか。
・20節/

「命の実を刈り取ろう」

 羊飼いたちは、神を崇め、賛美しながら帰りました。彼らは元の仕事と生活の現場に戻りますが、その心は以前とはまったく違います。喜びながら生き生きと仕事をしたことでしょう。感謝しながら生活したでしょう。それによって、その仕事も生活も変えられたに違いありません。あなたは、救い主の誕生というグットニュースを聞いて、どう反応されますか。主と共なるあなたの人生も、心が変えられ、環境も変えられていきます。Uコリント5:17。                        (ルカ2:8〜20)

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