小グループで聖書を学ぶ

43 神が結び合わせたもの(マルコ10:1〜12)

「心の門を開いて」

 人々は、よくも悪くも、社会の流行や人々の動向に左右され、影響を受けて生活しています。イエス様の時代も、現代のように離婚の問題が取り沙汰されていました。イエス様は、離婚の話から、結婚の大事さを教え、どう結婚生活を構築し、夫婦関係を築いて行くかを教えてくださいました。自分のための学びとするだけでなく、次の世代にも伝えるべき大事なことです。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 例のごとく、パリサイ人のイエス様に罠を掛ける質問がきっかけとなっています。なぜ、罠となるのでしょうか。今来ているヨルダンの向こうペレヤ地方は、ヘロデ・アンテパスの領地です。 6章の出来事を参照しましょう。
・1〜2節/
・マルコ6:17〜19/

2 領主ヘロデの不倫と離婚を責めたバプテスマのヨハネをヘロデは殺しました。イエス様が、離別は赦されないと答えれば、ヨハネと同じ目に会う恐れがありました。イエス様は、律法は何と言っているかとパリサイ人に質問されました。その律法をパリサイ人はどう受け取っていたのですか。イエス様の教えてくださった本当の意味は何ですか。
・3〜5節/


3 離婚証書を書かせたのは、離婚を乱発する社会的風潮に歯止めをかける社会的措置であり、女性の最低限の権利を守る方法でした。それを、罪に陥った人間は、離婚を可能にする法に変えてしまいました。そこで、イエス様は、離婚に至らないように、結婚の意義を教えてくださいました。結婚の原理は何ですか。
・6〜9節/


4 夫婦が結婚して家庭を持てば自然に幸せになることではありません。夫婦関係は、築いて行かなければなりません。結婚の意義を学びましょう。まず、「父母を離れて」と言うのは、両親から心理的、経済的な独立を意味しています。そうしなかったら、どんな問題が起こりますか。世間で見聞きした例をあげてみてください。
・7節/


5 「ふたりは一体となり、ふたりではなく、ひとり」というのは、張り合わされた一枚の紙のように、破れることなく、その間に誰も入れないということです。配偶者に関心を持たず、他のことに執着し、心が夫や妻から離れることがあります。どんな危険が予想されますか。危険を回避するには、どうする必要がありますか。
・8節/


6 「神が結び合わせたものを、人が分けることができない」とは、結婚の起源が創造者である神様にあるので、人がこれを破壊することはできないということです。これが、聖書の教える神の国の基準です。夫婦関係が難しいですか。葛藤がありますか。「結婚は神が結び合わせたもの」という原理から取り組めば、どのような思いになりますか。
・9節/


7 結婚したら、即幸せになれるのですか。人生の問題が解決されるのですか。結婚後の取り組みと夫婦関係の構築が大事です。イエス様は、豊かな夫婦関係の構築のために、夫と妻はどうしなければならないと教えてくださいましたか。共通する鍵は何ですか。
・エペソ5:22〜25/


8 夫婦の構築には、イエス・キリストが必要です。主に従うように夫に従い、キリストがご自身をささげられたように、妻を愛するのです。罪深い自我が生きている時、夫婦はお互いに自分の利益のために相手を利用しようとします。自分が「助け手」になるのではなく、相手に自分の「願い手」になることを要求します。イエス様を信じて救われた人は、どのようになる可能性がありますか。
・Tヨハネ4:10〜11/
・Tペテロ4:8/

9 夫婦が一緒に信仰生活することが最も重要であり、一緒に主の弟子として育つことが大切です。それが、夫婦関係を改善させ、向上させる最良の方法だからです。夫婦が同居人ではなく、物理的に、精神的に一つになる道がまさに、夫婦がともに主の弟子になって、霊的成長して行くことです。そのためにどうしたらよいですか。あなたのできることは何ですか。
・ヘブル5:7/
・Uペテロ3:18/

「命の実を刈り取ろう」

 夫婦がともにイエス様の弟子として成長する方法はないか、神様の導きを求めて祈ってみてください。素晴らしい主の弟子夫婦として生きることを夢に描いて、まず自分自身が主の弟子となって成長しましょう。それが希望になります。学びを通して与えられた導きと気付きを分かち合い、その実行のために祈り合いましょう。

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