小グループで聖書を学ぶ
45 逆転の恵み(マルコ10:28〜31)

「心の門を開いて」

 現代社会では、社会の様々なことが崩壊しつつあり、家庭の崩壊の時代とも言われています。どんな家庭も、いろいろと問題や痛みを抱えています。それに対して、聖書は、あきらめないこと、逆転の恵みがあることを教えています。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 永遠のいのちを得るためには、何をしなければなりませんかとイエス様のところへ尋ねて来た金持ちの青年が、財産を貧しい人に与えて付いて来なさいと言われて、悲しみながら立ち去りました。17~27節。それを見ていたペテロは、どんなことを言って来ましたか。どれは、どういう意味ですか。
・28節/
・マタイ19:27/

2 家族や畑を捨てろと言っているのでしょうか。イエス様は、家族を顧みない人は、信仰を捨てている不信者よりも悪いとも言っています。つまり、家族や畑よりもイエス様を優先しなさいという優先順位が言われているのです。家族や仕事も大事ですが、そのために信仰をなくしてしまえば、元も子もないということです。主を先に愛することが、本当の意味で家族を愛するようになるからです。他のことよりイエス様を優先して愛しなさいというのです。イエス様より優先しているものがありませんか。
・Tテモテ5:8/
・Tヨハネ2:16/(参考)

3 このマルコの福音書が記された時代は、迫害の時代でした。クリスチャンたちが、その信仰のゆえに家から追い出されたり、家族を残して出て行かなければならないことがありました。迫害されて職場から追放されたり、地位や財産を失うこともありました。現代は、昔とは違うものの、あなたは、そのような経験がありますか。それは、どんなことですか。



4 金持ちの青年と比べて、「何もかも捨てて」とペテロがいうのは、独りよがりのプライドが入っています。少し考えれば、愚かな質問なのですが、イエス様は、ペテロをたしなめることなく、驚くべき祝福の約束をくださいました。どんな祝福ですか。
・29〜30節/


5 まず、祝福と共に迫害も受けると言っています。ですから、家庭のことで、問題や試練も受けるのです。そんな時、信じているのに、なぜ、どうしてと思うことがあるでしょう。そのことについて、聖書は、何と教えていますか。あなたが、参照箇所から受けることは何ですか。
・Uテモテ3:12/
・Tペテロ4:12〜13/

6 「その百倍を受ける」と言うくらい、大きな恵みや報酬を受けると言っています。確かに、社会的にはいろいろ失うこともあるので、家庭のことで苦難や試練に会うので、失敗した人生のように思われますが、後には「永遠のいのちが与えられる」という素晴らしい祝福が与えられます。この祝福を受けるためには、どうすることが必要ですか。
・ヨハネ3:16/
・マタイ6:33/

7 今のこの時代には、家、家族、畑を迫害の中で受けるとは、どういう意味でしょう。1つは、家庭の問題や家族との葛藤に苦しみ、悩む聖徒が、信仰を守り通して、イエス様に従い続けた結果、家族が救われて、新しい神の家族となるということです。罪がアダムとエバの夫婦から始まり、神の民の族長たちの家庭も、それぞれ罪の故の問題や試練が起こっていました。ですから、家族が信仰によって、罪赦され、罪の縄目から開放されることが大切です。あなたは家庭において、どんな問題や試練を抱えていますか。



8 家庭の問題や試練の中でも、それゆえに信仰に進み、主により頼んだ結果、家族が癒され、回復され、救われて新しい信仰の家族となって行くというのは、まさに逆転の恵み、祝福です。諦めないでください。イエス様の十字架には、その力があるのです。イエス様を信じてください。このようなことを知って、あなたは、どうしようと思いますか。
・使徒16:31/(参考)
・Tテモテ5:8/(参考)

9 もう1つは、信仰の家族に入れられるということです。初代教会の聖徒たちは、迫害の中でも、信仰のコミュニティーに入れられ、信仰の家族の一員とされました。神様は、家族、共同体を創造されることで、幸せを享受するようにされました。家族、共同体を離れては、幸いはありません。イエス様は、弟子たちに対して、何と言われましたか。
・マルコ3:34〜35/

「命の実を刈り取ろう」

人は、堕落以来、自分を崇拝するようになり、徹底的に自己中心となり、共同体を破壊させています。救いは、コミュニティー、共同体の性質を回復させることです。人を愛し、人に仕えるコイノニアです。イエス様の犠牲的な愛で1つとされて行く新しい家族、信仰の共同体です。今日の学びで、気づかされたこと、導きを受けたことを分かち合い、互いのために祈りましょう。

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